岩城滉一が・・・
岩城滉一が主演ということだけで観に行って来た。
実年齢は73歳らしいが、年相応にカッコイイ人はそのままカッコイイままなのだな。
役柄も田山涼成と逆だったら、違和感だけど。
71歳・・・
サブタイトルを覚えてなくて(タイトルもだけど)観ていて、岩城滉一演じる福山はいくつなんだろう?とずっと思っていた。
孫が入学する。ということは・・・60代後半くらい?と思ったら、もう少し上だった。
宮崎美子が妻役だけど、二人の関係がとても理想の夫婦だなと思った。
それでもどちらかが介護をし、先立ってしまう。
健二さんは、自分が少し記憶力が低下してきていることを認識し始め、嫁のアドバイスを受け入れて自分の年齢と戦おうとする。
息子は別居の父親を心配し、タブレットを設置してしまう。
それは、自分たちの都合の良いようにアクセスしてきてどうなのだろう?と思う。
息子は父親に対してなかなか本音を言えない。父親は自分一人で誰にも迷惑をかけたくないと言う気持ちでいるから尚更、お互いの善かれがズレているように感じる。
それでも、息子のやり方について受け入れる父親。
お嫁さんのアドバイスで生活プラザに行き認知症予防のためと言うことで体操をさせられる。
劇中にもあったが、「幼稚園生じゃないんだ」ってことだが、人間は生まれて来た状態に戻って行くのだと思う。
その状態をどのくらい続けていけるかってことだけじゃないのだろうか。
終いには一人で生活をすることが困難になり、子育てではなく、介護という状態で他人の世話になることで生かされる。
健二さんは泳げないとプールに行くことを拒みながらも知り合いになった田山涼成演じる橋本勉に連れ出されて通い出す。
最初は橋本さんも居たけど、最後は健二さんだけで練習を続ける。
橋本さんも71歳設定だったのか。健二さんとは逆で性欲が衰えずにいるタイプ。思っていることは何でも言うから近くに居たら嫌だなと思うタイプだなと。
まぁそれでもそんなお節介なタイプの人のお陰で健二さんはインストラクターの岸本香里と知り合い、泳ぐことの楽しさを知り、泳げるようになっていく。
一人熱を出し寝込んでも息子に連絡をすることを躊躇って寝込んでいると、息子から孫がはしかに罹患したから看病に行って欲しいと一方的に連絡が入る。電話に出ようと這っているところで意識がなくなるわけで。
香里がそれを発見して入院。息子はその状態を「恥ずかしい」と言う。「え?どういうこと?」としか思えない。
親子でも結局はこんな感じなのか。
その後、健二さんは息子に「出来ないことは助けて欲しい」と素直に頭を下げたことで息子も「家族なんだから当たり前だろ」と伝えるが、この辺りが多分お互いにわかってないから大変なんだろうな。
71歳か。
橋本さんじゃないけど、元気なうちにポックリ逝けるが理想だな。やっぱり。