【映画 夏目アラタの結婚】感想。世間は狭いってことだろうな

原作が

初版が刊行されてまだ5年くらい?終了したのが今年の1月。

それでもすでにアニメ化されて、映像化される。

それだけ内容があったってことだろうな。

配役に納得

夏目アラタ役が柳楽優弥。原作を読んでいないのだけど、夏目アラタは彼しかいないと思うくらい、柳楽優弥が持っている雰囲気がとてもハマっていた。

品川真珠役は黒島結菜だったけど、彼女の今までの作品で一番印象に残る作品になったのではないだろうか。

彼女のこれまでの作品を全部見ているわけではないけど、彼女が演じた役の印象は、キャンキャンうるさい小娘的な。

美人ではあるけど、幼さもある感じがある女優として、彼女の他にも浜辺美波、杉咲花ってところが同系統な感じかなと思うけど、今回、黒島結菜はかなり頑張ったんじゃないかと思う。

夏目アラタが主役ではあるわけだけど、話の中心は品川真珠で、彼女の異常性というところが焦点になるわけで。

彼女が犯した犯罪被害者の少年が夏目アラタ名で文通をし、彼女は面会をしたいと言い出すことから始まる。

少年のためだったのか?彼の興味だったのか?

いろいろな思惑の中、面会をし、少年のために情報を得ようとする中で突然「結婚しよう」と言い出す。

三人の男性を殺害し、死刑判決が出ると思われる被告人に対して。

お互いが腹の探り合いのような場面。

でも、いろいろなことが判明していく。

大人の身勝手の中で生まれた少女。母親からネグレストを受けた少女時代。施設で生活をしていても最後には母親に引き取られる。

そして母親は彼女を残して死ぬ。彼女は一人で多分懸命に生きようとする中で、三人の男性と知り合い、彼女の供述通りであれば死にたい願望の男性の望みを叶えたことになる。

そして、父親とおぼしき人間も登場する。

どこかで「かわいそうな人間」と思ってしまうカテゴリーの人間。それでも彼女が求めていたのは同情ではなかったわけで。

ネグレストを受けていた時に声をかけてくれた人間を待っていたってことか。

親の身勝手。それだけだと思う。生まれた時から親の身勝手に晒された人間がまともに育つことの方が難しいだろうな。