【映画 若き見知らぬ者たち】感想。実話なの?この社会は理不尽しかないの?

この作品の一番伝えたいことって・・・

この作品は、見ていて気持ちが悪くなるくらいの理不尽に満ちている。そして、最大の理不尽は「神奈川県警」なのではないだろうか。

唐突に出てくる「神奈川県警」

何か引っかかりながらもわざわざ出した意図があったのだろうな。

ヤングケアラー

内山拓也監督作品「佐々木、イン、マイマイン」も観に行った。

こちらもメッセージ性の高い作品だった。

若者

閉塞感

そこに

理不尽

までが追加された作品。

実話ってことのようだけど・・・きっと今もこの瞬間もどこかで苦しんでいる人は少なくはないのだろう。

「誰が助けてくれるの?」

きちんと言葉にできているだろうか?

「ダレガタスケテクレルノ?」

この作品は社会に理不尽を感じてない人間からしたら、矛盾しているように思える。

なぜか最近、こういう若者代表のような役が多いなぁと勝手に思っているが、風間彩人を磯村勇人が演じている。

彼には弟が居て、難病指定を患っている母親がいる。

母親が霧島れいか。彼女もある意味すごいと思う。

難病指定の母親を入院させずに自宅で介護しているのはどうして?

お金がないから。

そうなのか?って思ってしまう。

母親を中途半端に介護しながら働けるわけもなく、母親を専門のところに任せて働けばいいだろう。

そして、父親が残した借金にしても、借金の原因になっているカラオケバーを売ればどうにかなるだろう。

それを思考停止状態で考えないことはどういうことなんだろう?

母親は認知症的な行動で周囲にも迷惑をかけている。

ずっと見張っていられるはずもない。決定権のある人間の思考停止は周囲も思考停止に追い込む。

いや、追い込まれていないけど、結局は聞き入れてもらえないことが続けば何もできない。

彩人の彼女がそんな自宅で同棲をしている日向。岸井ゆきのもこういう役柄が似合っている・・・

日向は看護師をしているわけで、彼らの状況をどう考えていたのだろう?自らそんな状況に入り込んで母親の行動について誰しもが傷つき、徒労感でしかなくなっていて。

母親が汚した台所は誰が片付けるのだろう?

親友の大和が染谷将太。大和は親友ながらに心配をするが、彩人はその心配に対しても何も変えることはない。

徒労感になっている日向を残して彩人は出掛ける。

は?なぜ?

そして、カラオケバーを開き、看板を入れたのになぜ鍵をしない?

だから、酔っ払い客が入ってきて暴れられる。

そこからなぜか連れ回される。

思考停止になっている人間はこういう場面でも何もできない。

まぁ警察に電話をしたところでまともな対応を望めないことを知っていたのかもしれないのだけど。

そして、理不尽すぎる行為によって彩人は殺される。

殺されたのに、死因は何になったんだ?外傷だってあっただろうに事件にもならずに終わる。

なぜ親友の大和は店に行ったのに、何かあったことに気づこうとしない?弟も試合が終わった後に、お店行っているよね?

彼は理不尽すぎることで殺されたけど、まぁその他大勢にもその死を考えてもらえなかったってことか。

弟が自分の力で地位を掴んだわけで、兄のような選択をしなければ良いと思う。

ヤングケアラー問題は難しい。ヤングケアラーというか、老老介護にしても家族間介護問題はどの年代だってある。

入院して対応をしてもらえるものと入院させてももらえないものと。

夫婦間だった同じだろう。パートナーが介護することが普通な世の中なのか?うーん。難しい。

日本アカデミー賞で主演男優賞候補作品にはなるんだろうな。