【グレイテスト・ショーマン】感想。全ての歌に魅了される。

ヒュー・ジャックマンがカッコよすぎる

19世紀のP・T・バーナムの実話。サーカスを設立した人なんだってことを今知りました。

それでも、オープニングから惹きこまれました。

差別と偏見の時代

今のアメリカにも根強く残っている差別と偏見。

それが根底にある物語なんだと思う。

オープニングは成功の舞台から。

劇場予告もオープニングのシーンだった。

初めて観た時、予告なのにすごく鳥肌ものだった。

ミュージカル映画は苦手と思った去年の「ラ・ラ・ランド」でも、これはまるで別物だった。

オープニングは成功の舞台から一転、幼少期の貧乏な頃になる。

仕立て屋の息子。

幼馴染のチャリティの家で父親が採寸しているところに一緒に行き、マナーを習っているチャリティを笑わせる。

吹き出してしまうチャリティを怒る父親。そこに「自分が笑わせたから」と正直に申し出、叩かれる。

そしてチャリティは寄宿舎に入れられてしまう。それでも文通を続け、連絡を取り続ける。

父親の死、ホームレス同然の生活。それでも成功を夢見て生きるバーナム。

大人になったバーナムはチャリティと結婚する。

裕福な家庭で育ったチャリティ。貧乏暮らしからの脱却を考えるもうまくいかないバーナム。

それでも、二人は一緒に居られたら幸せと思う。

子供が生まれる頃、会社が倒産し、解雇される。そこでバーナムは銀行から融資を受け、博物館を買い受ける。しかし、剥製や蝋人形に人は集まらない。

チラシ配りを手伝う娘達もチケットの売上を気にする。

そんな時、娘が「あそこは死んだものしかないから」と言う。

奇抜で独創的じゃなきゃだめだと言う。それは普段バーナムが口癖にしていることだった。

そこでバーナムは思いつく。

オンリーワンの人を集めたショーをする。

そこには人と違うということで家族にも隠された存在だった人たちが集まる。

サーカスというものがなかった時代なのか?人々は集まり成功する。

しかし、偏見のある人達には受け入れられず妨害される。

新聞の評論も手厳しかった。

バーナムはそんな新聞記事も逆手に取って宣伝にしていく。

バーナムは幼いころに描いていた夢の家を手に入れる。娘にはバレエシューズを与えることが出来た。

バーナムはより多くの成功を求める。

社会にも認められたいと願うバーナムは上流社会で成功していたフィリップを相棒にし、イギリスのヴィクトリア女王に謁見するチャンスを手に入れる。

バーナムはレティたちパフォーマー全員を連れて謁見する。

バーナムはそこで美貌のオペラ歌手ジェニーと出会う。

そしてジェニーにアメリカ公演を提案する。ジェニーは「なぜ私なの?」と聞くと「だまして笑いを取る中に本物を入れたい」と本音を言う。

バーナムの狙いは一流のプロモータの地位だった。

ジェニーの公演は上流社会の興味もひくことができ成功だった。

と同時にバーナムの方向性が変わってしまった。

バーナムはサーカスの座長をフィリップに譲り、ジェニーのアメリカ公演に出てしまう。

レティたち団員に見向きもしないバーナム。

チャリティはそこまでする必要があるのか?と問う。裕福な家庭で育ったチャリティにはわからないと聞く耳を持たない。

いくら成功をしても満たされない心。貧しさという偏見がいつまでも満たしていて成功が満たされないと言う感じなのだろう。

アメリカ公演を成功していくジェニーとバーナム。

サーカスを批判していた評論家の大絶賛も得られた。

ジェニーは女性としても満たされようとしたがバーナムはそれを拒む。

ジェニーは「自分も商品としてしか見てもらえない」と公演を中止にする。

最後の舞台でカメラの前で「別れのキス」をする。

フィリップのサーカスは反対派が帰らずに留まり、いざこざが始まる。そして反対派の一人によって火が放たれる。

駅に戻ったバーナムを家族が出迎える。が、火事の情報も伝わる。

全ての団員の無事を確認すると空中ブランコのアンの姿ない。アンを好きなフィリップは周りの静止もきかずに火の中に飛び込んでいく。

そこにアンの姿が・・・

フィリップを助けにバーナムも火の中に。

フィリップを担ぎ出してくるバーナム。

フィリップとアンにも境遇の違いが恋愛に発展できないところがあった。

しかし、このことで二人の絆は深まった。

劇場がなくなり意気消沈しているところに、自宅が抵当に入れられていたことを知り既に差し押さえになって出ていくチャリティ。

プラス夫が別の女性にキスされている写真とバーナム最悪の瞬間。

家族のことを気になって女性の誘いを蹴ってそして公演も破棄されて借金だけが残って家族まで出ていく・・・ありがちなストーリーか?

団員はそんなバーナムを見捨てない。

影の存在だった自分に輝ける場所をくれたのはバーナムだから。

そして彼らはマンハッタンから波止場へと活躍の場を変える。

そこにテントを張って始まったサーカス。

最後は主役の座をフィリップに変わり、家族サービスにゾウに乗って行くバーナム。そのゾウはその後どうなるの〜と思ってました。

娘のバレエの発表会を見るバーナム。幸せはこういうものだってことなんだと思う。

一番のシーンは、ジェニーの公演の成功の祝賀パーティに押しかけた団員を無下に追い出すバーナムに対しての悲しみのレティの「THIS IS ME」キアラ・セトルの歌声が凄すぎる。

エンディングもこの曲で最後まで聴きましたね。

はい。

登美丘高校のダンス部が踊ったのもこの曲。

「THE GRATEST SHOW」がオープニングテーマではあるけど、この映画全体の根底にあるものは「THIS IS ME」に集約されていると思う。

This Is Me (From

This Is Me (From "The Greatest Showman")

  • KESHA
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

もう一度観たいと思う一押しの映画だわ。