2023/04/15 映画「サイド バイ サイド 隣にいる人」

世の中は「コナン」で大賑わいでちょっとウザって感じなのだけど、こちらはとても静かな空気が流れている。

坂口健太郎が主演ってことだけで観に行った映画。予告も見てなくて、どんな内容なのかも知らなかったのだけど、それでも、今の時代に珍しいなぁって感じの展開の作品じゃないかな。

まず、坂口健太郎演じる未山の横にいる浅香航大演じる誰だからわからない人。

ストーリーが進むに従って、未山がちょっとした霊能力者だと言うことがわかるが、それでも、しばらく浅香航大は居る。

居候というわけではない関係の市川実日子演じる詩織と娘の美々。まぁこの二人の存在がこの映画全体には必要なわけよ。

浅香航大演じる草鹿の存在が明らかになると今度は齋藤飛鳥演じる莉子が登場する。

詩織にとっては、未山は一応パートナー的な存在だったわけで、それなのに、前の彼女だったという莉子ごと受け入れる。

美々の存在でこの4人の関係がとても見ていて居心地の良さを感じさせてくれる。

美々の名前の由来で「美しいとは?」ということを詩織が表現しようとするのだけど、私にはその4人の空気こそが「美しさ」だと思っていた。

誰にでも優しい未山をどちらも自分だけを見てと言わない。未山自身もどちらが大切だと言うことではなく、その雰囲気に身を任せる。年齢を重ねたから見ていて「良い」と思えるのかもしれない。これが若い頃で、自分に自身がなくてって時だったら、こんなタイプの男性を見て、「良い」と思えただろうか?

未山は自分のことも見えていたのだろうか。

King gnuの井口さんが突然登場する。そこのやり取りが不自然だった。。。と思ったら、次への展開に必要なやり取りだったのだけど。それでも、やっぱり無理があるなぁって。

それでも、あの景色の場所に行ってみたいと思えるほどの景色だったと思う。