舞台挨拶ビューイング
すごく久しぶりの舞台挨拶ビューイングを見たように思う。
コロナ禍の時には結構あったように思うのだけど、たまたま私が観に行く時間が合わないだけか?
実は内容をまるで知らないまま、何かないかな?と探してて、清原果耶と藤井道人監督作品ということで行こうと思った。
「新聞記者」以降、全作品を観ているわけで。清原果耶は「宇宙でいちばんあかるい屋根」出てたよなぁ〜とか。
そうしたら、台湾との合作作品ってことで主演が台湾のシュー・グァンハンさんという人らしいが、知らない・・・
GWの昼間だけど、舞台挨拶の映画館は満員。しかも最前列になんかうちわが見えるのだけど・・・と思ったら・・・
数少ない日本人の出演者の中に、道枝駿佑。なるほど。
彼は主演ではないし、サブでもない。出演者の一人なのだけど、最前列は彼のファンだろう。まぁ日本にシュー・グァンハンさんのファンがどのくらいいるか知らないけど、なんとなくモヤっと感。
舞台挨拶はシューさんも日本語を片言ながら話すし、落ち着いた雰囲気の展開で良かった。シューさんという人がとても人として落ち着いた印象を持ったから、映画を見て驚いたくらいだった。
展開が・・・
ネタバレになるかもしれないから、見たくなかったら見ない方が良い内容。
既視感がというのは、展開が「4月になれば彼女は」と似ている。
視点が男性側ということも同じだし、18で出会うという展開も同じ。
違うのは、女性は同じ年ではないくらい。
だから何?って感じではあるのだけどね。
これは原作者のジミー・ライさんの紀行エッセイをもとに企画・映画化されているのだけどね。
最初は36のジミーが自分の会社から追い出されるというシーンから始まるのだけど、舞台挨拶をしていたシュー・グァンハンとは思えないように別人に見えた。
回想がメインになって18歳のジミーは大学受験を終えて合否判定を待つ時期でバイトに遅刻して・・・というまぁどこでもありがちな展開。そのジミーはほんと高校卒業したての大人になれていない男の子なわけで。
すごい演技力だと思った。
台南のカラオケボックスになるのか?日本人がそのまま居着いてカラオケボックスを経営しているというおかしな展開。
「神戸カラオケ」とかって・・・
そこに突然「働かせてほしい」と清原果耶演じるアミが来る。そして、一緒に働くことになるのだけど、清原果耶は等身大なんだけど、シュー・グァンハンは33歳ってことで清原果耶より11も上なのにそう見えなかった。
純情な青年は突然現れた4つ上のアミを好きになる。
どこの国でも好きな異性に対しての戸惑いは変わらない。
そんな二人が映画を観に行く。「LoveLetter」岩井監督作品が台湾でも人気らしい。私は見てない・・・
それでもジミーの好きはアミには取り合ってもらえないまま、アミは日本に戻ると言い出す。
ジミーはアミが行きたいと言っていた「ランタン祭り」へと連れて行く。そこでアミはジミーに「お互いの夢が実現するまで再会しない」と伝える。
アミは帰国し、ジミーは大学に入学し、起業するが、アミに会いに行けずに18年が経っていた。
18年後、ジミーはアミの送ってくれた絵葉書の風景を求めて日本へ。
地図では只見辺りを見ていたはずなのだけど、到着したのは、松本。そこから飯山線で長岡駅へ行く途中で、突然のように道枝駿佑が出てくる。なぜここで道枝駿佑がキャスティングされたのだろう?って思うような感じ。道枝駿佑が悪いわけではないのだけど、道枝駿佑である必要もないような気がしたから・・・
長岡駅でネットカフェに立ち寄るとそこに今までの雰囲気とはまるで違う黒木華。こんな金髪な役ってあった?な感じ。
そこでもランタン祭りをやっていることを知り、黒木華演じる由紀子と行くことになる。
ランタン祭り・・・願い事がないと行きづらい?見てみたいな。願い事はまるでないのだけど、多くの人の願い事が上がって行くのってすごくない?
そこからやっと只見駅に降り立つ。
道を尋ねる相手が松重豊さんだったり、アミの母親が黒木瞳だったりと豪華。
アミは既に亡くなっていた。
アミは自分の病状を知っていて旅に出て、最初に行ったのが台湾だった。
若い女性は自分の死期を知ると旅に出るの?と聞きたい。
「4月になったら彼女は」の展開は大学時代に二人で行こうとしていたところに一人で行ったのだけど。
アミは台湾に行った時点で治る見込みがないことを知っていて、ジミーの気持ちにも応えられなかったということか。
本来ならジミーがアミの残した絵を見ている辺りは涙腺崩壊ポイントなのだろうけど・・・
台湾の景色、日本の雪景色、アミの絵がとても綺麗だった。
ジミーは次の18年でまたどういう人生になったのだろうと思う展開が良かったかもしれない。