【映画 ねことじいちゃん】感想。猫の映画に人間が彩りな感じ?

岩合光昭さんと猫の世界

立川志の輔さん演じる大吉さん。一緒に暮らしているタマのベーコン。

タレント猫を使っているの?

オーディションがあったんだ。100匹以上の猫の中から選ばれただけあって、とてもふくよかで気品もあって、何よりかわいい。

見ているだけで幸せになるよね。

webukatu.com

登場人物より登場猫

あの島に居た猫は全部がオーディションで選ばれて持ち込まれた猫ってことになるのか?

それにしても猫がきちんと演技をしているように見える。

人間が合わせている部分もあるのだろうけど、タマさんと大吉さんの「間」は素晴らしい。

人間だけのシーンはない。

絶対に猫が居る。

そこに「和み」を感じる。

高校生カップル。島を出ることを決める女子高生とそれをどうすることも出来ない男子高生。

切ないけど、その傍らに寄り添うように居る猫。

猫って演技が出来るのねってくらい、片方の猫がどこかへ行くけど、ついていかずに居るとかすごいなぁ〜って。

島にはお年寄りと猫しかいないような感じ。

それでもそこに柴咲コウ演じる美智子の登場で島全体が活気づく。

会えば喧嘩ばかりのおばあちゃん二人とそっとそれを見守るさっちゃん。

私はこの喧嘩の1人、たみちゃんタイプだな。1人がいいと言いながら、結局は寂しがり屋ってところ。

「ほっといて」思います。

それでも、さっちゃんは二人が本当は羨ましかっただろうな。言いたいことを言い合える間柄は貴重だもの。

さっちゃんをずっと思っている巌役の小林薫さん。

なんだろう?岩合さん作品だけど、人間の感情のジリジリした感じがいい感じ。猫のジリジリよりは簡単なのか?

巌さんは猫を好きじゃないと言うが、寄ってくる猫には自分が釣って食べている魚を喧嘩にならないように与えて自分の分がなくなってしまうという優しい人。

猫はそんな本質を知っているから巌さんの後をついてくる。

幼馴染なんだろう。二人は結婚することは出来ず、それでもお互い気持ちはある。そんな関係がいじらしい。

何かイベントをしよう!とダンスホールを体育館に作ってダンスパーティーをすることに。それはさっちゃんが願っていたこと。巌さんはそれを提案する。

なかなか一緒に踊れない二人。

巌さんが勇気を出して手を差し出し、踊り出す。幸せそうな二人。

次のシーンは・・・

悲しみがあった。

さっちゃんが突然亡くなってしまう。残された人はさっちゃんの可愛がっていた猫のみぃちゃんのことを気にする。

巌さんがいいと大吉さんが提案するが、巌さんは固辞する。

理由は猫だって別れは寂しいはずで1度で十分だと。

年齢を重ねた人々は自分の寿命と猫の寿命を天秤にかける。

もし先に逝けば残されてもので面倒をみていくと言うこととはちょっと違う。

その通りだと思う。

私自身、人生で一番犬・犬・猫に癒やされ、彼らのために自分があるような生活をしているが、次は躊躇する。

猫も犬も好きだけど、それでもわからないから。

大吉さんが倒れてしまって待っていたタマさん。

息子は一緒に暮らすことを望む。「一緒に暮らそう」言われる人は幸せだとは思うが、島でののんびりとした生活から都会のせわしない暮らしで果たして幸せなのか?

これは本当に難しいよね。

息子にしてみたら、身近で面倒を見てあげたいという思いがあるだろうし。

それは自己満足とは言え、この親子はいい関係なんだなって思う。

島で暮らすこと。

島で生まれ育って都会に出て・・・そこに生活の拠点を作ること。必然になってしまっているよね。

7割が猫のシーンと言っても過言ではないかなと。ほんといい感じ。

やっぱりね、人間の感情よりも猫同士の感情のやり取りを見ている方がいいね。さすが岩合さんって思う。

そっか、猫の日が公開初日だったんだ。

多くの人に観てもらえるといいな。

柴咲コウがいい感じで好きが大きくなったわ。

webukatu.com