淡々と冷静に相手を認めること
初対局と私がブログを始めたのが同じ時期。
ということは半年しか経っていない。
彼の将棋の神様から与えられたミッションは第一クリアといったところだろうか?
加熱し過ぎの大人たち
デビューから負けなしの新記録達成はさすがに無視することのできないことではあるが、中学生相手にもう少し大人の対応はなかったのだろうか?といささか冷ややかに見てしまう。
でも、そんな対応にも我関せずでもないが、きちんと対応し取り乱すことのないある意味反面教師的な立ち居振舞いが好感度をあげた。
師匠、お母様のコメントで負けると泣くというのがとても際立っていたので、初めて公式戦で敗退する。
しかもあんなにそれが配信される。
どんな感じになるのだろう?と少し心配していたのですが、先輩棋士に対する敬意なのか、自分にまだまだ足りないものを教えてもらったことへの感謝なのか、感想戦の藤井四段が生き生き感じた。
悔しいよりも楽しそうな雰囲気だった。
それでも新幹線に乗ったら悔しさに泣くのだろうか?
今回は泣かないのではないかと思う。
本来なら半年前にプロの洗練を浴びてここまで1勝も出来ないことが普通で、勝ててたことが「運が良かった」になるのかもしれない。
同じ時期にプロになられた大橋貴洸四段はどんな感じなんだろう?
2016年1勝1敗
2017年8勝3敗
新人棋士でこの成績だってすごいのだと思うよ。
3敗のうちの2敗は藤井四段で、あとは順位戦で1敗しているだけで。
なのに最初で負けちゃうと(藤井四段に)これだけの対局数にも違いが出る。
30連勝出来ずってことは30対局あったってことだからね。
大橋四段は13局。
こういうところからもすごいことをしてたんだろうなぁって思う。
ひふみんがとても素敵なコメントをされていた
棋士人生はまだまだこれから!
— 加藤一二三 (@hifumikato) 2017年7月2日
いま始まったばかり。
そして、勝負事には、
勝ちか負けの二択しかない。
だからこそ、
つねにその先にあるものを見据えて
観る人びとの魂を揺さぶる、
後世に残る棋譜を紡いでいただけたらと願う。
偉大なる後輩棋士たちの、
長い長い棋士人生の前途を祝して。
私はこれでやっともっと好きな将棋に没頭出来るのではないかって思う。
将棋だってもっともっと知らない手をしたいだろうし、純粋に記録とかじゃなく「強くなりたい」だろうし。
ほんとまだ始まったばかりなんだよ。
今週には順位戦の対局がある。
これは落としてはいけない。
順位戦だけは是が非でも獲って、また新たな連勝ロードを築いて欲しい。
これで国はまた点数稼ぎに国民栄誉賞とか言い出したりするのかしら?