【映画 祈りの幕が下りる時】感想。加賀恭一郎が終わってしまうの?

新参者で好きになった東野圭吾作品

私にとって、加賀恭一郎は東野圭吾作品を読むきっかけをもらった作品だった。

ドラマを見て、映画を見て、そして・・・

この本も加賀恭一郎シリーズではかなりの大作だけど、それを2時間に詰め込み、漏らさず楽しめる作品になっていた。

親の愛と子の親を思う気持ち

「祈りの幕が下りる時」は最初は人間関係が複雑に交錯する。

伊藤蘭演じる加賀恭一郎の母親が物語の最初に出てくる。

これまで謎になっていた母親。

その母親のこと、そして山崎努演じる父隆正のこと。

厳格な父の死に目に頑なに向き合おうとしない加賀の根本的な部分が明かされる。

日曜劇場で新参者が初登場したのは2010年だったんだ。

向井理なんてあの頃、まだ無名に近い存在だったなぁ。

まぁ映画には出てこないのだけど。

従兄弟役の溝端淳平もまだまだ線の細い役者って感じだったけど、今回は最初は松宮の推理で物語を引っ張る形になる。

腐乱死体の発見から物語は始まる。

そこまで見せるかってところまで見せる。

松宮は近くの橋であがった身元不明の焼死体との関連を提唱する。

しかしDNA鑑定の結果は同一人物ではなかった。

加賀にそのことを伝えると、加賀は「俺だったらDNA鑑定するものから疑う」と言う。

DNA鑑定は部屋にあったタオルや歯ブラシから採取して行うらしい。

しかし、それすらも偽造されていると言うことだ。

そして、腐乱死体のあった部屋の住人と焼死体が同一人物であるということが判明する。

それでも繋がりが見つからない。

腐乱死体となった女性、押谷 道子の身の回りからキムラ緑子の朝居厚子という女性が浮上する。

しかし、厚子は自分のことを何も語らない老人ホームに保護された人間であった。

道子はその女性が「朝居厚子」ではないかと声をかける。

朝居厚子は中学時代の同級生の母親だった。同級生の娘こそ松嶋菜々子演じる朝居博美だった。

道子は母親のことを聞くという名目で博美に会いに博美の初日舞台を見に行く。

嫌だなぁ〜こんな同級生。

博美の過去はかなり悲惨であった。

厚子が実印を持って父親と自分を捨てていた。そのことで博美は転校し、父親は自殺したことになっていた。

加賀も捜査に加わったことでこの事件に自分が深く関わっていることを意識する。

加賀の母親は既に亡くなっていた。その時に荷物の引取の連絡を受けていた。

そこにあったカレンダー。

それは最初の腐乱死体の部屋にあったカレンダーに書いてあった日本橋界隈の橋の名前がかかれていたもので、書いた人物が同一人物であった。

繋がる人間関係。

博美と加賀は数年前に仕事で対面していた。その写真を松宮が見つけ加賀に博美のことを聞きに行く。

加賀も事件を聞き、博美の舞台を見に行く。そして「やっぱり超美人だな」と本音を言う。

松嶋菜々子きれいだわ。

小説を読んでいるとき、加賀恭一郎は頭の中で阿部寛なんだよね。松宮は溝端淳平だし。

でも博美はぼんやりだったけど、松嶋菜々子が適任だと思ったわ。

加賀の推理でいろんなことが繋がる。

そして博美の過去も明らかになる。

博美は母親の厚子の元を訪れる。四半世紀ぶりに対面する母と娘。最初は気づかなかった母親も娘だと気づく。

博美は母親を許さないと父親の地獄を告げる。

父親がまさか小日向文世だとは思わなかった。だって、焼死体の似顔絵と似ても似つかないわけで。

父親は逃げた母親が作った借金の取り立てで暴力を受けていた。そして娘、博美にまで手を出そうとする取り立て屋。

この時代を演じた桜田ひよりがとても良い。

悲しさ、怖さを本当に感じる。

夜逃げをする親子。

父親は自殺しようと能登に向かう。

そこに音尾琢真演じる原発従事者と会う。音尾は博美にバイトを持ちかける。

父親がもうお金がないことを知る博美は恐る恐るバイトに応じる。が、そこで殺してしまう。

父親は自分がその身代わりで生きていくことを決心する。

そして自分は自殺したことにするようにと博美に言い聞かせる。

このときの悲しさの演技はすごかった。

桜田ひよりって可愛いイメージだったから「誰?」くらい。

そして父と娘は離れ離れになりながらも気にしながら生きていく。

博美はその後担任であった苗村と不倫の関係となる。

苗村が及川光博でそれを老いさせてるところが驚いた。ミッチーが〜。

最近、ミッチーこんな役多くない?

苗村の子供を宿した博美は女優として役をもらえたところだったと堕胎する。

それに怒る苗村。

最終的には博美と密会しているのを見掛け父親に声をかける。父親は苗村も殺してしまう。

そして加賀はやっと突き止める。

なぜ自分がここに組み込まれているのか?

そう、そこには「博美」の行動があったからであった。

まず、なぜ加賀の住所に母親の荷物の引取の連絡が来たのか?

それは誰が調べたのか。

加賀の母親はうつ病の状態であり10歳の恭一郎まで道連れにしてしまう自分が怖くなり仙台へと向かう。

自分を知ってる人がいないところに行きたい。

そこで「セブン」というスナックで働いている中で博美の父親と仲良くなる。

博美は父親が好きになった女性の子供がどんな人物なのか知りたかったのだと思う。

だから仕事で加賀と共通点を持ったということだった。

親は「見守っている」という感情をいつでも持ち、子供は親のことを「知りたい」と思う。

それが加賀と博美の共通点だったのかもしれない。

そして加賀恭一郎がなぜ日本橋署にこだわったのか。

母親を知る博美の父親を人知れず探していたのだ。

博美の父親は自分の存在が博美にとってのパンドラの箱であることを認識しており、自分を知っている人間を殺していく。

それが道子だった。

しかし、道子を殺した父親はもう逃げるのは嫌だと自殺をする。

それを察知した博美は焼身自殺しようとする父親に焼身自殺は嫌だと言われていたことを思い出し、クビを締める。

全てがお互いを思いやるが上のこと。

悲しさしか残らない。

これで加賀恭一郎が見られなくなってしまうのか?

それが悲しい。

初日初回の上映。まぁ7割くらいの入りかな。

それでもエンディングのJUJUの「東京」がとてもいい。

東京

東京

  • JUJU
  • J-Pop
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

誰も席を立たない。

そんな映画。

余韻まで楽しめる。

新参者に登場していた杏や香川照之なんかも登場。あ、恵俊彰もいた。

良かった。

また加賀恭一郎と会いたい。

【ベロニカとの記憶】感想。若い頃のことをいつまで引きずって生きるのだろう

邦題と原題と

the Sense of an Ending

原題だと「終わりの感じ」的なニュアンスだろうか。

なのになぜ邦題を「ベロニカとの記憶」にしてしまったのか不思議だ。

新宿武蔵野館

この映画館の存在はたぶん1990年代から知っていたはずだった。

でも一度も行ったことがなかったので、新宿駅を出て何も見ないで感覚で行ったら、自分の感覚が違っていた。

初めての武蔵野館。

自分が行き慣れている映画館と違うレトロ感と重厚感。

行き先案内が針金アートだったり・・・

いいなぁ〜。トイレの内装もおしゃれな感じ。

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今日はファン感謝デーということで1000円ということで今日にしたのだけど、案外混んでいる。

朝10時前の開始時間で8割くらい埋まっていた。

この映画、どうやって皆さん知られたのだろう?

私は、Twitterにすごい上がっていて興味を持ったのだけど。

先週の20日公開開始だったわけだけどね。

ファン感謝デーを狙った層はわかるけど、シニア層がかなりいらっしゃったので驚いたのだけど。今日じゃなくてもいいわけで。

ま、そんな感想はともかく内容の感想を。

主人公トニーは中古のライカを売っているおじいさん。

でも、娘が36歳で出産間近ってことだからおじいさんは言い過ぎか?60過ぎってことだけど。

物語は最初は意味がわからない。

人間関係が交錯し、そこから昔を懐古する展開だ。

トニーの元に知らない弁護士から1通の手紙が届く。

その内容は遺産として少額のお金と日記を遺贈したいと言う内容だった。

贈り主は学生時代に付き合っていた彼女、ベロニカの母親のセーラからのものだった。

しかし、手紙だけで日記がない。

弁護士事務所を尋ねると日記についてはベロニカが提出を拒んでいることを伝えられる。

しかし、日記の所有権は自分であるということを確認するトニー。

そんな中、トニーは離婚した妻のマーガレットに手紙を見せる。

離婚した妻との関係も微妙でしょ。

娘はシングルマザーになろうとしている妊婦で3人は別々に生活をしている。

イギリスだから?

トニーは自分の過去を元妻に語り始める。

学生時代のトニー、パーティーに退屈して外に出たところでベロニカと出会う。

彼女は、カメラを直していた?カメラは彼女が最初は手にしていたものだったんだ。

その影響でトニーはカメラ屋さんになったのか?

想像ばかりが頭の中をうろうろ。

ベロニカはキスをしても「初めて会った人に名前なんて言わない」とか誘っているようで拒否する意味の分からない女性だ。

マーガレットに「昔の彼女の話?」と言われてもトニーは「いや、付き合ってはいないし、彼女でもなかった」と言っている。

いや、それでもヨーロッパの人の顔って大人びているからその年齢で?とすごく違和感がある。

そして付き合ってもいない彼女の自宅へ招かれる。

そこにはベロニカの父親、母親、兄が居る。

トニーはなぜか母親に興味をもった感じだ。

トニーは彼女の家で自慰行為をする。

この辺りが驚く。彼女の家まで行って、その彼女は寝る前に耳元で「淫らな夢をみて」と言う。

すごいなぁ〜。

日本ではちょっとない展開だわね。

翌朝、セーラ以外散歩に行ってしまったという中で、セーラに朝食を作ってもらうトニー。

セーラとの関わりはわずかこれだけであった。

それなのに遺産を贈るという関係性。

マーガレットも不審な感じで席を立ってしまう。

日記についてわかったことは、その日記が親友だったエイドリアンのものだということだ。

エイドリアンの日記がなぜセーラが自分に贈るのか?

それを渡さないというベロニカ。

若い頃の記憶が蘇る。

高校時代に知り合ったエイドリアンとは大学に進学しても交流があったらしい。

それでも身体の関係にならないベロニカとの関係がどのように終わったのかわからないが、エイドリアンはベロニカと付き合うことになったという手紙をトニーに送ってきた。

祝福の手紙を書くトニー。

トニーの記憶では祝福していたのか?

その後、エイドリアンが自殺をしてしまう。何があったのか?

ベロニカとの再会を果たすトニー。

ベロニカから驚くことを言われる。

日記は既に燃やしてしまったと。

では日記の内容はどんなものだったのか?と聞くトニー。

ベロニカは手紙を置いて席を立つ。

ベロニカをストーキングするトニー。

マーガレットにもそれはストーカー行為だと戒められるがベロニカに対するストーキングが止まらない。

ベロニカから渡された手紙。

それは祝福の手紙を書いてそれを破った後に、トニーがエイドリアンに向けて書いた手紙だった。

それはかなり怖い内容だった。

ベロニカにしてみたらこの手紙のせいでエイドリアンは自殺したと言いたいのだろう。

手紙の内容はそんな感じになっている。

学生時代、彼女を妊娠させて自殺をしてしまった同級生がいた。その時、彼らはかなり討論をしていた。

高校生で妊娠させてしまうことへの罪悪感が大きいのか?

ベロニカをストーキングしていてトニーはベロニカに子供がいることに気づく。

パブで待ち伏せし、その子供に接触する。

彼の名前は「エイドリアン」

まさしくエイドリアンの子供だと言うことを確信する。

自分とのセックスを拒んだベロニカがエイドリアンとの子供を宿したと思うトニー。

そしてその罪悪感で手首を切って自殺をしてしまうエイドリアン。

しかし、状況は全然違うものだった。

エイドリアンは施設で生活をしているらしい。

そうだよね、エイドリアン40歳過ぎてなきゃおかしい。

そして施設の人間がトニーに忠告しに近づいてくる。

トニーは正直にエイドリアンは自分の親友の子供であること。

そして母親のベロニカとも会っていることを告げる。

しかし、施設の人間はそこで驚くべきことを告げる。

エイドリアンはベロニカの実の弟であると。

そう、エイドリアンはベロニカの母親、セーラを妊娠させてしまったのだ。

そう仕向けたのは間違えなくトニーの手紙だった。

ベロニカの母親はいい女だと書いていたのだ。

セーラは亡くなり、なぜトニーにお金を遺贈しようとしたのだろうか?

エイドリアンを宿すきっかけが彼だったからだろうか?

トニーは娘の出産間際にこのことを告白する。

そして娘の出産に立ち会う。

いろんなことでマーガレットに感謝を告げる。

トニーが変わろうとしている。

家族の存在をやっと身近に感じたのかもしれない。

どの国でもこんな男性はいるのだろう。

自分の世界が大きく周りに対して頓着しなすぎるタイプ。

若い頃のベロニカが何があってトニーと付き合うところまでいかなかったのか?それは全然わからないのだけど。

いろんなものが混在している。

まず、娘スージーの出産がシングルマザーであること。

父親の存在がないから試験管ベイビーなのかもしれない。

妊婦教室にはレズビアンのカップルがいるという。

わざわざそれを組み込む必要性がわからない。

物語の大筋には何も関係のないことのように思う。

そして、彼女の母親との不倫の果の妊娠、そして自殺。

残された家族。

ベロニカの両親のその後はわからない。

セーラの死去で動き出した過去。

この映画を見終わって何が残るのだろう?

原作だともうちょっと違う内容のようだけど。

前に座っていた還暦過ぎのご夫婦がまぁおしゃべりで。

「この物語って結局何も知らないのだけど、最後はハッピーエンドじゃないわよね」などなど言ってましが、どっちに思えたのだろう?

新宿武蔵野館の映画は大衆性があるわけじゃないけど、いい作品がありそうだからまた行こうと思う。

1000円で行くけど、交通費考えたら、1800円以上になってるな。

【斉藤由貴】ブルーリボン賞受賞!

ほんと良かったよ

「三度目の殺人」

公開が文春の報道直後で、舞台挨拶とか全然出てこられなかった。

それでもやっぱりそういうことじゃない女優としての彼女を評価してもらえて嬉しい。

そろそろ覗き見趣味はやめないか?

日本人の体質なのだろうか?

他人の不幸を暴き出してほそく笑む。

そんな風習がこの数年の文春報道になっているのだろう。

購買する人がいるから。

その一言でしかない。

芸能人だって人間だ。

じゃあみんなそんなに立派に生きてるの?

後ろめたいことはないの?

はっきり言えば、こういう雑誌を買う事自体が「後ろめたいこと」だと思うけどね。

他人の私生活を覗き見るような人間の浅はかさってどうよ?

それに伴うワイドショーも同様。

「どう思いますか?」

何に対して?

あんた達に関係ないでしょ。

ばっかじゃないの。

って、斉藤由貴さんがブルーリボン賞受賞したのが嬉しかったんだけど、この映画の舞台挨拶に出られなかった無念さを考えてしまったらついムカついちゃって。

「三度目の殺人」

役所広司さん、福山雅治さん、広瀬すずさんが印象的な感じだけど、その裏の斉藤由貴さんの演技が怖い。

殺された夫の妻を狂気をはらむ不気味な芝居で

出演時間としたらわずか。

それでも印象に残る演技をしていた。

嬉しいなぁ〜。

ネットニュースでも「斉藤由貴」という名前でブルーリボン賞の他の受賞者の紹介をしている。

今年もいろんなところで女優斉藤由貴が見られることを期待したい。

【映画 嘘を愛する女】感想。優しい嘘ならいいんじゃない。

なんでも正直じゃなきゃいけないの?

知らなくてもいいことはある。

それをあえて知って幸せなことなんてない。

言えない過去を知るのは罪ですか?

高橋一生がほんとにいい

東日本大震災のその日、長澤まさみ演じる川原由加利は電車のホームで体調を崩していた。

そこに通りかかる高橋一生演じる小出桔平と名乗る男。

小出は由加利がヒールであることを気遣い自分の靴を差し出す。自分は靴下で歩いて行ってしまう。

由加利はその靴を履いて会社に向かう。

二人は5年後同棲していた。

由加利の母親と会う約束をしていた日、桔平は現れなかった。

その代わり、自宅を訪れたのは警察だった。

桔平は近くの公演でクモ膜下出血で倒れて救急搬送されていた。

そこで警察から告げられた事実。

それは、免許証が住所以外偽造されたものであるということ。

桔平のことを何も知らない由加利。

仕事の出来る由加利は桔平を囲っている状態であり、裏切られたと傷つく。

意識の戻らない彼についてどうしていいのか。

由加利は桔平のことを調べて欲しいと吉田鋼太郎演じる海原に依頼する。

そこに部下としている木村が・・・ロン毛のDAIGO!?これが一番驚く。

これまでの大根ぶりがないくらいしっくりしている。

そんな時、自分の自宅のポストを勝手に明けてる女子を見掛ける。

川栄李奈演じる心葉。

心葉のバイト先を突き止め、桔平の写真を見せ、知っているかと聞く。

心葉は勝手に想いを寄せているのだが川栄李奈の演技が可愛いのだ。

桔平はそのバイト先の喫茶店でパソコンで小説を書いているという。

パソコンなんて知らない由加利。パソコンはコインロッカーにあった。

木村がパスワードを解析し、パソコンを開くとそこには700ページを超える小説が書かれている。

そこに桔平を知る手がかりがあるのかもと由加利は小説に描かれている瀬戸内に向かう。

そこで黒木瞳演じる女将の小料理屋で見掛けたことがあるという情報。

そこで海原に応援を頼む。

由加利は「嘘を愛する女」であると同時に「感謝をしない女」だな。

海原に感謝を述べることなく振り回す。

小説に描かれている灯台をめぐり、小説の中にあった「宝物」を探し出す。

そこには桔平が欲しがっていたおもちゃもあった。

ここに桔平が居たことの証明でもあった。

でも由加利は気持ちがどんどん沈んでいく。

桔平を知ってどうすればいいのだろう?揺れ動く。

そんな由加利に振り回される海原。

お互い言ってはいけない一言を言い合ってしまう。

大体さ、なんで人を探そうって人がパンプスで行く?な感じだわ。

瀬戸内での情報は空振りだった。

似ていただけで別人だった。

でも、その人はある情報を持っていた。数年前に同じように自分を訪ねていた人が居たと。

それは2010年で広島の警察だったと。

その情報で木村に調べるように依頼する。

木村はある新聞記事を探し出す。

広島でパスワードの日にちに親子心中という記事。

そこに桔平の過去があった。

桔平には妻子が居た。しかし、その頃の桔平は優秀な外科医で忙しく妻子にかまってあげられない。

そんな状況で妻は壊れていく。

子供がお風呂場で溺死し、妻は雨の中を裸足でトラックの前に飛び出して死んでしまう。

そしてそのまま行方不明になっていた。

桔平は広島の生活から逃げるように自分を消すように東京に来ていた。

そこで由加利と出会い、由加利と生活をしていた。

由加利に過去の自分を重ね合わせていた部分もあったのではないだろうか。

仕事仕事で夜中まで仕事に没頭する由加利を心配する桔平。それでもそれを咎める言葉しか言えない由加利。

由加利は男の子が欲しいと言ってみたが、自分にはその資格がないと言う桔平。

そんなやり取りが実は小説となっていた。

小説の中に出てくる登場人物は過去の桔平だと思っていた海原と由加利であったが、由加利のことであった。

桔平は過去を精算して未来向かって歩きたいと書いていた。

それを見た由加利は桔平の元へ戻る。

過去なんていいじゃんと何もなければ思えるけど、いざその場になったら私も由加利のように発狂乱になる要素はあるなと思う。

感謝を知らない女

そうなってる場面もあるんだろうな。

とても自分に重ね合わあせて反省する内容だったわ。

由加利は意識の戻らない桔平を待つ。

季節は春になる。

桔平が意識を取り戻したところで終わる。

エンディングテーマが松たか子「つなぐもの」

つなぐもの

つなぐもの

  • 松 たか子
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聞き入った。

映画の世界観そのままの感じがとても良かった。

優しい嘘を咎める世の中にはならないで居て欲しい。そう思った。

【登美丘高校ダンス部】VS 『グレイテスト・ショーマン』

登美丘高校ダンス部の進化

昨年の末から予告上映されている「グレイテスト・ショーマン」

2月16日に公開のこの映画のPR画像がすごすぎる!

高校生らしさ

バブリーダンスは今の人に目新しかっただろう昔感が受けたのだろう。

今度はありのままの自分たち。

何人いるんだろう?

まず制服で戦うことで本当に練習したのだろう。

映画の予告の「グレイテスト・ショーマン」は「ラ・ラ・ランド」の制作チームの最新作ということでとても興味がある。

既にゴールデングローブ賞主要3部門にノミネートされている作品。

私は「ラ・ラ・ランド」よりも好きな感じがする予告だ。

その世界観を登美丘高校ダンス部がありのままの姿で表現している。

すごい。

振り付けがいいのだろうけど、それをあの人数でダイナミックに踊りこなした彼女たちがすごいと思う。

体育館

校舎の屋上

校庭

自分たちの場所。

グレイテスト・ショーマンの伝えたい根底がそんなところなのかもと思う。

挫折しても失敗しても自分にはショーマンしかないと言う主人公ヒューマン・ジャックマンの姿勢。

登美丘高校ダンス部に着眼した日本のPR部隊。

来月の公開が待ち遠しい。


登美丘高校ダンス部×『グレイテスト・ショーマン』!特別映像

【ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!】感想。アメリカ海軍のスケールが違いすぎる。

街中を戦車でドンパチって・・・

1944年、ナチスドイツが欧州各国の財宝を奪ったということは知られたこと。フランスからは金塊2000本を奪っていた。

1995年のサラエボ。

金塊の奪還をすることになった。

マット軍団がカッコイイ

リーダーのマット率いる5人のネイビーシールズ。

まずは、敵の将軍を拉致するところから始まる。

23年前、自分の知らない場所ではまだ戦闘状態だったんだということを感じる。

そして、敵の将軍の拉致についてはとてもスマートとは言えない。

途中で見つかってしまって味方の援助が遅かったために戦車で脱走を試みるマット軍団。

街中を戦車で大暴走。

スケールが違いすぎる。

そして戦車対戦車で砲撃まで打ち合う始末。

上官のレヴィンに大目玉を食らう。

マット対レヴィンの掛け合いが面白い。

字幕でも面白いのだからちゃんと聞けてたら爆笑なんだろうな。

このことでマット軍団は3日の休暇になる。

マット軍団の一人スタントンはバーのウェイトレスと恋に落ちる。

その女性ララの家で突然襲われる。

マットに救われ、ララにきちんと経緯を確認するようにと言われる。

ララには祖父がいた。

その祖父はナチスの虐殺から救われた一人だった。

その時に、ナチスから金塊をひとつ盗み出し、埋めた。

そのことを他の人間は誰も信じなかったが、ララと兄は信じ祖父の埋めた金塊を探し出した。

襲った人間は兄とその知人だった。

ララはその27トンの金塊を奪還することを依頼する。

マット軍団は最初は乗り気じゃなかったが、その金でサラエボの再建をしたいという気持ちに賛同する。

そして計画を立て始める。

しかし、金塊は湖に沈んでおり、敵の陣地内であった。

いろいろな困難な中、マット軍団の将軍拉致の行動は認められた。

しかし、敵の近くにいつまでもいることはよくないと32時間以内に異動することになった。

そして一旦は、計画中止と見られたが、タイムリミット8時間で決行となる。

想定した場所にあった金塊は10本。

ララを責め立てるメンバー。

マットは違う場所の壁に違和感を覚え再度、壊し始める。

そこに金塊はまとめられていた。

金塊を浮上させるために網にのせる。

しかし、敵は兄を拉致し金塊のことを突き止めてしまう。

湖上で待ち受けつつ、手榴弾を湖に落とし始める。

湖底ではそんな状況で酸素が足りなくなる。

最後は浮上するための酸素が足りない。

そこにマットが残っている酸素ボンベを取りに行く。

そこにまた手榴弾が落ちてきて建物が倒れ始める。

危機一髪戻るマット。

そして浮上。

当たり前のように待ち受ける敵。

もうだめだと思ったところで、味方の援護が入る。

それはレヴィンが最終的には手配した軍用機が飛んできていた。

そして27トンの金塊はレヴィンの知るところとなった。

レヴィンの策略で半分をフランスに返還することにした。

半分は・・・ララに再建として渡される。

メンバーにも渡されるが、すべてララに渡される。

いい男たちだ。

ってことで、ハラハラドキドキだけど、かなりやりとりが面白い。

結構50代の男性が多かったし、作業着のまま来てるおっさんとか居たくらい、この手は人気なのか?

まぁ迫力はある。間違えない。

【嘘八百】感想。豪華なキャストの割に宣伝が少ない?

今日まで知らなかった

いつも行く映画館での上映がなかったから予告も見てないので何も知らずに行ってきた。

昨日公開のようなのだけど、翌日のレイトショーで私の貸し切り。

いや、結構見てきたけど、貸し切りは初めてだわ。

驚いた。

キャストが豪華なんだけど

W主演が中井貴一と佐々木蔵之介。

ほとんどが名前がわかる俳優さん。

なのに、GAGAと東映なのに、なんでこんなに話題にならないんだ?

私の情報ってどこなんだろう?

なんで行ったかって言ったら、「王様のブランチ」で紹介されてた?

よくわからないのだけど、「嘘八百」ってタイトルで探してみたらちょっと行ったところで上映していることがわかったから行ってみたんだよね。

まさかの貸し切り。

最初の30分は・・・これは何の意味があって「映画」にしたのだろう?な感じでした。

面白いと思う要素が違ったんだよね。

まず、古物商の小池を中井貴一がしていて、その娘のいまりを森川葵がやってる。

まず、小池がラジオの占いで「西」に縁があるということを信じて入ったお屋敷の主人として佐々木蔵之介の野田の蔵でお宝ではない古物を少々買い取って帰る。

買い取った器は樋渡開花堂で購入したものだと言うことでそこへ行き鑑定させると5,000円だと。

素人を騙すのは良くないと言う話になる。

近藤正臣の鑑定士がすごい合ってるんだよね。

後日、野田から電話がありまた行くと千利休を思わせる書物がある。小池は「農民一揆の決起書」だと言いながらも器を探す。

そして、蔵の中のものを100万で買い取ることにする。

買い取ってから贋作に気づき戻ると野田の姿はもうない。

そこには本当の家主の寺田農さんの絹田がいた。

野田は犬の面倒を見ているアルバイトだという。

でも、息子の前野朋哉の誠治は庭で趣味に没頭している。いまりもその姿にひかれたのかずっと一緒にいる。

結局、騙したはずが騙された小池という図式。

居酒屋土竜の面々によって精巧に作られた贋作だった。

そしてその100万で野田の自宅ではいまりも居てすき焼きパーティーをしている。

なぜか妻が友近だし。

なぜかそのまま朝になり、妻が家出するという意味の分からない展開。

ドタバタコメディなんです。はい。

この辺は「失敗したか?」と思ってました。

まぁ一人なんで帰っても良かったのですが、展開を観てみようと。

結局、野田は樋渡開花堂に騙されて身を落としたということを告げ、小池もまた樋渡開花堂に贋作を売りつけられ、それを客に売ってしまったことから信用を失い、家を失ったということで樋渡開花堂を騙すことに。

居酒屋土竜のメンバーに小池も加わり千利休の贋作ではないが、作ったと思うモノを作ることに。

学芸員に塚ちゃんが出てきたり・・・

オークションの場面に友近が戻ってきたりで、本当にドタバタなんだけど、真剣な蔵之介がカッコイイのよ。

そして

樋渡開花堂に1億800万で売ることに成功する。

いまりと誠治の結婚式。

そこにウエディングドレス姿の堀内敬子が「裏切り者」と暴れまわる。

実は結婚詐欺じゃないけど、結婚させたくなかった小池の策略だった。堀内敬子は妻ね。

そんなこんなをしている間にいまりに現金を持ち逃げされる。

野田も同じく誠治に現金を持ち逃げされる。

いまりと誠治は現金を持って飛行機で飛び立ってしまう。

うーん、何か残るものがあるか?な映画。

中井貴一さんと佐々木蔵之介さんである意味がわからないけど、2時間ドラマでも良かったんじゃないかって思うんだけど。

焼き物の価値が高かったのかな。

公開している劇場も少なそうだし。

うーん。不思議な映画だ。

【キングスマン ゴールデン・サークル】感想。4年があっという間だった。

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2014年公開作品

2014年に公開された最初の作品はある意味衝撃的だった。

イギリスの映画ということ。

スパイ映画ということ。

ちょっとSF要素満載の映画だと思った。

前回の作品の最後を忘れてた

そう、「キングスマン」は高級テーラーであり、スパイ組織だ。

そして、コードネーム「ガラハッド」がキングスマンのメインスパイ。

だから今回の作品のガラハットは前回とは変わっている。

そう、前回のベテランスパイ「ガラハッド」のハリーは前回の敵のヴァレンタインに射殺されていた。

そして、新しく「ガラハッド」になったのは前作で候補生のエグジーだ。

そして今回の主役もエグジーの「ガラハッド」だ。

若いはずだわ。

私としてはハリーのガラハッドが好きなんだけど。

やっぱりコリン・フォースの味のある演技がいいなぁと。

身のこなしとかね。

ただね、キングスマン、前作もそうだったけど、心理的にも視覚的にもグロテスクな部分がある。

今回の悪はジュリアン・ムーアのポピー。

いいおばさんになってる〜。

色気のあるおばさん。ちゃんとさ、シワもあっていいと思う。

さて、今回はいきなりエグジーが元候補生のチャーリーに襲われる場面から始まる。

あれって本当の街中じゃないよね。

すごいいろんな要素があるわ。

機械の義手が遠隔操作で情報を抜き取るとかSFだと思ってたけど、もうそんな時代なのか?

でも、なぜポピーのゴールデン・サークルはキングスマンを壊滅することを最優先にしたのだろう?

まぁ運良くエグジーとマーリンが残ったわけで。

そしてそこからロンドンからケンタッキーに舞台がうつる。

ちょっと待て!エグジーのエガートンって「シング」の声優もしてたの?

日本語だとスキマスイッチの大橋卓弥がやったゴリラの少年か。

すごいきれいな歌声なんだけど、強盗団のお父さんに振り回されるゴリラね。

そう、ケンタッキーのアメリカンな同盟スパイのステイツマンに合流する。

こちらのハンドルネームはお酒の銘柄。

そしてそこには死んだはずのハリーが居た。

ヴァレンタインに射殺されてすぐにステイツマンによって助けられていた。

しかし、記憶喪失で記憶がない。

エグジーにしてみたらハリーがいないことには不安だ。

他のキングスマンもみな絶滅していたのだから。

英国紳士はステイツマンのウィスキーを借りてゴールデン・サークルから解毒剤を奪おうとする。

前回はスマホに何かを仕込んで民衆心理を操ろうとしたんだよね。

今度は薬物中毒者。

そして、ゴールデン・サークルにはなぜかエルトン・ジョン(本人)が誘拐されていた。

本人なんだよね?

エルトン・ジョンってどんな人かしらないからね。

イタリアの雪山での奪還劇。

スケールが違うね。

突然、ハリーが味方のウィスキーを撃ってしまう。

まだ記憶が定かじゃないのか?

戸惑うエグジー。

ゴールデン・サークルに到着する。

メカ担当のマーリンが初めて前線に行く。

そして、突入直前・・・

エグジーが地雷を踏んでしまう。

絶体絶命のピンチ。

マーリンはそこにコールドスプレーをかけ一瞬固める。その間にエグジーを離れさせ、自分が踏む。

そして、マーリンは自分を犠牲にして援護する。

エグジーとハリーは協力してポピーにまでたどり着く。

ポピーからコードを聞き取ることに成功しながら、ウィスキーが邪魔に入る。

ウィスキーはハリーの見立て通り、敵であった。

最後は・・・グロテスクな感じで終わり。

ほんとグロテスクよ。

そのグロテスク前くらいに地震速報。

結果

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震度1もなかったのですが。

コードを入れて解毒剤がドローンでの配布が始まる。

これも時代の流れか?

こんなにドローンが飛んでたら怖いんですけど。

そんな感じで2作目は終了。

3作目も作られるんだろうなぁの含みはあるけど、エグジーはどうするんだろう?

王女さまと結婚して皇子さまになっちゃったんだよね?

って感じ。

キングスマンは人気があるのね。

スター・ウォーズよりは上になるかな?

【8年越しの花嫁 -奇跡の実話-】ランキング3位

スターウォーズには勝てないでしょ

スターウォーズはもう世界レベルのお祭りで先行上映もしてて。

同じ土俵じゃだめでしょ?って思うわけ。

それでも3位は健闘だよ。

土曜日の朝。映画館は子供が溢れていた。

え?何?

妖怪ウォッチも公開初日。

そこだけでも動員数がわかるわね。

スターウォーズは時間がずれてたからもっと良かったわ。

「8年越しの花嫁」も土屋太鳳作品の初日としたらすごい人。

まぁ、女子高生とかが多かったから佐藤健なんだけどね。

それでも、この映画で頑張ったのは太鳳。

彼女の演技が少しでもぶれたら感動は生まれない。

だから、満足度ランキングは1位。

なぜか2位が妖怪ウォッチで3位がスターウォーズ。

お祭り騒ぎに便乗して見たけど・・・な感じなんだろうな。

8年越しの花嫁は太鳳にとってほんと良い作品。

今年もたくさんの映画に出演してはいるものの、残らないような作品ばかり。

でも、この麻衣という役は圧しの強い女性から病気を発病。

病気もほんとに体当たりの演技ってああいうのを言うんだろうなぁって思えるくらい。

同じ状態の方なんてそうそういらっしゃらないだろうし、居て欲しくないけど、その親族の方には共感をしてもらえたのではないだろうか?

いきなり記憶が蝕まれていく。

その狂気が伝わってくる。

また闘病中の浮腫んだ顔や表情。

すごくすごく研究したのだろうと思う。

本当に闘病されている方に失礼にならないようにするのって並大抵ではダメだと思うんだよね。

途中「太鳳?」って思うくらい別人。

覚醒してからも歩けるけど歩けない演技。

太鳳のたくましい脚が力の入らない細い頼りない脚になっててほんと驚く。

元気な役の方が楽なんじゃないのか?って思うくらい。

私は年末に太鳳が良い作品に出られてほんと良かったなって思う。

だって唯一見た朝ドラが「まれ」だから、見守る気持ちなんだよね。

来年も良い作品と出会えますように。

映画の賞にも絡めたらいいけど。

【映画 八年越しの花嫁 奇跡の実話】感想。涙なくしては観られないのだけど

普段居ない人たちが

佐藤健人気なのか?普段居ないタイプの人が居ると・・・イラっとしてしまう。

佐藤健が普段と違う冴えない役。

普通すぎるほど普通の佐藤健がいた。

闘病シーンは凄まじい

土屋太鳳のイメージは元気と健康美。

だから闘病シーンは大変だっただろうなって思う。

観終わったら「王様のブランチ」でちょうど出ている。

体重制限してたんだ。そうだよね。

実話ってことで本当に大変だっただろうなって思う。

まず、元気だった頃の佐藤健演じる尚志と土屋太鳳演じる麻衣。

麻衣のような女の子は私はすんごい苦手だわ。押せ押せの押し付けタイプ。

プラス

尚志のようなタイプもね。

押されてしまう男。

無理だわ。

でもそんな二人が距離を縮めていく。

きっとお似合いの二人というのはこういう二人なのかもしれない。

自分からどうこうするタイプじゃない男と自分から突進するタイプの女と。

結婚を前に突然病に倒れる。

しかも300万人に一人の難病。

その時の残された家族、家族になっていない婚約者。

それぞれの立場で苦しむ。

親の立場の薬師丸ひろ子演じる母親と杉本哲太演じる父親と。

娘を思うあまりに壊れていく自分。

そこにまだ家族じゃない尚志を巻き込むことに戸惑い、もう忘れてくれとお願いする。

自分たちと一緒に苦しむことはない。

大人の立場として、きっと忍びないと思ったのだろう。

愚直なまでに麻衣命になっていた尚志にとってその宣告は厳しかっただろう。

それでも「家族じゃない」という言葉で納得しなければと頑張る。

尚志は「一番頑張ってるのは麻衣だから」と親の申し出と逆の行動を起こす。

母親はその行動に「ありがとう」と感謝を示す。尚志にしてみたら、怒られると思ってたから驚いていたが、母親にしてみたらそこまでして一緒に戦おうとしてくれている尚志を「家族」として認める。

車の整備会社の社長の北村一輝が良すぎ。

いい社長だわぁ〜。

尚志は麻衣が起きることをずっと信じ、麻衣に動画をメールし続ける。

起きた時に一緒に見て笑えたらとその一心で。

1年半。闘病シーンは特殊メイクとかしていたのだろうか?

浮腫んだ顔、赤びを帯びた顔。動き。

よく頑張ったとしか言いようがない。

奇跡が起こり、麻衣が目覚める。

しかし・・・

記憶というものがまだらになっている状態で繋ぎ合わせることが大変な状態だという。

身体は大人。

周囲も自分との共通点を持っている。

そんな状態で覚醒して、本人はどれだけ地獄だっただろう?

それでも両親の記憶というのはきっと根底に刻まれるものなのか両親に対してはすぐにわかるようになる。

リハビリを重ね、日常会話のできるレベルになった頃、一緒にずっといる尚志の存在に疑問を持つ。

母親は「順序が逆になったけど、家族になったのよ」という。

大学時代の記憶まで残っているのに、どうしても戻らない尚志との思い出。

自分の知らない人が婚約者だと言われても本当に困るだろう。

それを感じ取った尚志は麻衣と別れることを決意し、一人小豆島へ渡る。

麻衣は自宅に戻るまでに回復する。

そんなとき、街へショッピングへ出かけ、元気だった頃に予約した結婚式場の前へ。

そこに中村ゆり演じる島尾が麻衣に気づく。

何も知らない麻衣に島尾が教える。尚志が7年間してきたこと。

それはキャンセルをせずに毎年3月17日に予約をしていることを。

麻衣は暗証番号のわからなくなった携帯電話にその番号を入れてみるとロックが解除される。

そこには尚志が送り続けていたメールが送られてきていた。

戻らない記憶。

それでも尚志の思いが嫌というほど伝わる。

麻衣は一人小豆島へ行く。

そこで尚志からの動画を見る。

自分を信じ、待っていてくれた尚志。

尚志に再会し、麻衣は「もう一度好きになったから」と伝える。

尚志は「僕はずっと麻衣が好きでした」と答える。

過去形?

それでも「麻衣、歩こう」と歩かせる。

ハードだな。

そして

「麻衣、これからずっと一緒に歩いていきましょう」

二度目のプロポーズ。

そしてめでたくずっと予約をしていた結婚式場での結婚式。

もうさ、やっぱり駄目だよね。

後半は涙が止まらないもの。

鼻水が出るほどじゃないにしても。

実話の二人にはお子様が誕生したらしい。

まぁ困難を乗り越えてきた二人ですからお幸せにと言われなくてもきっと幸せよ。

私にしてみたら、「薬師丸ひろ子が母親になる年だわねぇ〜。しかも土屋太鳳くらいの年齢の」

とか

「杉本哲太みたいなお父さんいそう」とか。

そんなことばかり考えてましたわ。

土屋太鳳もさ、「王様のブランチ」で「健先輩大好き」を隠さないでぶちまけて、またアンチが炎上するでしょって心配するわ。

ってことで、土屋太鳳がやっと大人の女性の役で良かったです。