高橋一生の先生の軽さがステキ
いきなり軽い感じの高橋一生がいい感じよ。
でも
後編は「宗谷に始まり宗谷に終わる」
加瀬亮の宗谷をスピンオフでやって欲しいくらい。
原作の世界観を残したオリジナルストーリー
最初に新人王として宗谷名人との対戦からじっくりと描かれている。
加瀬亮の感じがすごいのよ。加瀬亮の役作りが一番すごいと思うくらい。
結局負けてしまうのだけどね。
今回は、「絆」がすごい勢いで描かれていた。
まず、ひなちゃんの学校でのいじめ。
いじめに負けないひなちゃんに幼いころの自分が救われたことに気づく零。
そこからちょっと別世界へトリップしちゃうのは漫画のままなんだけど、お父さんの登場部分がちょっと変わってくる。
伊勢谷友介もお父さん役する年齢なのね。と感慨しつつ、お調子者の父親って役は珍しいよなぁって思って観てた。
伊勢谷友介ってハード的なイメージだったから。
ももちゃんはかわいさ満点。新海監督に似てるよね。
漫画では現家族の子供を連れてきて却下されるわけだけど、映画は零が先走り過ぎちゃって「私達のお父さんだから」と零が却下されてしまう。
零、コミュニケーションとかが欠如してるから突然の拒絶に「学校も必要ない。自分には将棋だけだ」にまたなってしまう。
映画では師匠幸田家についても結構描かれてる。
香子が零にちゃっかいを出すのは1回だけだったけど、幸田父のトヨエツがすごくいい父親になってる。
前編では将棋しかしないで家庭を壊した父親像だったけど、後編では、「将棋で自分の人生は全部壊された」とお酒を飲んで絡む香子に「寝なさい」と言うもののお水を入れてあげる。
そこからちょっと空気が変わってくる。
香子の不倫相手の後藤は対局中に奥さんが急変して亡くなる。対局中に病院へ行き、戻り勝負に勝つ。そこから「やっと美紗子のことを考えなくて済む。将棋だけにやっと向き合える」と香子に別れを告げる。
この行動から上の香子の「自分の人生は・・・」になるんだけど。
ひなちゃんのいじめ問題は先生が発狂する!って漫画以上にセンセーションだわ。
漫画では確か、いじめ問題で「結婚話」が出たけど、今回はお父さんが「君は家族の問題に口出しすべきじゃない」って流れで「僕はひなこさんとの結婚を考えてる」って突っ走ってしまう。
先生に相談する件がちょっと端折られちゃって残念。
前編でも確か後藤を倒すと獅子王戦に挑みながら他の棋士に負けちゃう(島田さんだよね?)のだけど、後編では無事二人とも獅子王戦の決勝でぶつかる。
零は川村家に拒絶されて絶望し、将棋しかない!って意気込みで向かう。
後藤は将棋にだけ打ち込める。
そんな二人。零はもう香子と後藤の絡みについては何も言わない。
零が対局中に発狂しそうになる。
でも
将棋のおかげで自分は暗闇だと思いこんでたことに気づく。
泣き出しそうになる。
後藤から「泣くな。みっともない。」と諭される。
その後、大逆転で後藤に勝利し、宗谷名人への挑戦権を獲ることに成功する。
香子は負けた後藤に「負けたのは自分を大切にしないから」と元サヤに戻ることに成功する。
獅子王戦に出ることになり、小さい頃に歩から「僕がプロになって獅子王戦に出る時には零も招待するから」という約束をしてもらっていたこともあり、ニートになってる歩に招待券を手渡す。
空気が変わる。
きっといい方向に。
最後、とても風光明媚な場所での対局。
あそこどこ〜な感じで終わる。
でも
後編の入場でもらったカード、映画から描き下ろしなのか?漫画から描き下ろしなのか?ってくらい。
それでも
途中何度も泣いたし、鳥肌が止まらない状態だった。
とりあえず
宗谷名人でスピンオフしないかしら?