思春期は難しい
新海誠監督の作品はなぜ突然ヒットするようになったのだろう?
「君の名は。」で受けた思春期の子供よりもっと幼稚になった。
南新宿から代々木界隈
懐かしい代々木駅の周辺。
昭和の香りが残る雑居廃ビル。
あのビルはまだ残っているのだろうか?
変な慣習が流行って聖地巡礼の場にならなければいいけどと、それだけが心配になってしまった。
それよりも「木久蔵ラーメン」が隣だからそこに行ってね的な。まぁ大挙して行ったら迷惑だから。
自然の力。
自然が東京を戻そうとしたら?そういうことなのかもしれない。
高校生の男子。
世間知らずで何も知らないでただ自分の場所から意味もなく逃げて東京へ。
何が原因なのかはわからない。
結局は、戻って卒業式まで居るわけで。
でも、彼の意味のわからない行動がなければってことになるんだけどね。
「100%の晴れ女」ってことで、後のことも考えずに浅はかなことを考える。
まぁ基本的にはほんと世間知らずな高校生ってだけ。
小栗旬の気だるそうな感じは雰囲気がとてもマッチしてたし、最近、本田翼が仕事してるなぁって感じがする。
ちょうど代わりがいない世代なのか?
東京というところは仕事がありそうだけど、中学生や高校生が簡単に仕事が見つかる場所じゃないってことがこれで日本中に知らされることで、夏休みに安易な考えで上京するような子供がいなければいいなと思ってしまう。
東京でもし、その年齢で仕事が出来るということはそれは危うさと表裏一体だから。
新宿、山手線
この2つがとても印象的。
東京が雨でそこらじゅうが冠水し、代々木の廃墟ビルを目指す場面。山手線も点検工事中で線路を走る。
目白から。
目白駅から高田馬場駅に向かって神田川の流れがあるからなのか、かなり下っている。
ストーリーは高校男子の幼稚な思考にイライラするが、絵はとても綺麗。
リアルと絵が一緒になっている感じ。
「水」をテーマにしているだけあって、ほんと雨が形になっている。
前の作品は「光」がテーマだったかな?
声優に前作の主演の二人が参加していたようだ。
宮﨑駿監督のような次回作を期待される監督になっていくのだろうか?
私は次回作はちょっと厳しいように思う。
主役が前作と同年代の男女。
男子が幼稚で女子が大きい役目を負っている。
ストーリーは違うけど、軸が変わらないからなぁ〜。
RADWIMPSの音楽はとてもこの映画の世界観に合っていた。
そして、久しぶりの満席。一番最前列以外は埋まっていただろう。
そしてエンドロールが全部終わるまで誰も立ち上がらない。
余韻にひたる映画らしい。
結構、中年男性が目立った。っていうか、両サイドが中年男性だった。
まぁ同年代くらいだけど。
エンドロールで「スペシャルサンクス」に新海監督に奥さんと娘さんのお名前が。
家族のサポートあっての作品ってことらしい。