【映画「シムソンズ」】常呂町を舞台にした映画

加藤ローサ主演

初めてのカーリングブームの後くらいなんだろうな。

2006年に公開された映画。

もう12年も前の映画。

まぁ若いわ

まぁ、今また「シムソンズ」でしょって思ったってこと。

まぁ今回活躍した吉田夕梨花選手がエキストラで登場してたったことで探してみようと思ってGYAOで今だけプレミアム会員無料ってあったから。

私、プレミアム会員なの?

ま、そんなわけで見始めた。

まず、主演とか誰だかも忘れた感じで見始めて「誰だっけ?この子」的な感じで。

そう、加藤ローサだった。

サッカーの松井大輔と結婚してほとんど見掛けることがなくなってしまっているからね。

今週、カーリングチームが凱旋した感じの雰囲気のままだったよ。

まぁみんな若い。

当たり前なんだけど。

田中圭も・・・20代前半ってことだしね。

松重豊さんも出演されているのだけど、北海道文化テレビディレクターの役で。

まぁ若い。

まだ若作りをしていた感じなんだろうけど。

当時はね、大泉洋が出演ってことで撮影の状況とかをCUEブログとかで見てた気がする。

映画館まで行って見てないけど。

その頃は映画にそこまで興味なかったし。

でも・・・

まぁ映画館まで行かなくて正解だったかな。

自分の好きな感じではなかったかって感じで。

まだ最初の部分なんだけど、まだまだエキストラの吉田夕梨花選手を探すまで至らず。

至るのか?

って感じで、最初の方はカーリングの基礎とかやってるから勉強になるかも。

gyao.yahoo.co.jp

【シェイプ・オブ・ウォーター】感想。彼はそのままの私を見てくれる

小物がオシャレ

物語は主人公イライザの隣人のジャイルズの回想のような形でスタートする。

二人の住む場所は映画館の上の部屋。

部屋の造り、小物それぞれがとてもいい感じ。また靴に対するこだわりもあっていい雰囲気。

どこの話?

アメリカが舞台だと思いながらも50年くらい前のアメリカ?もっと前?

街の雰囲気もネオンも高度経済成長期の日本のような感じ。

イライザは政府の極秘研究施設の夜間清掃員として働いている。

イライザは声を出せない。耳が聞こえないわけではないだけでトラウマで声がでないらしい。

彼女の生い立ちが影響しているのか?

同僚の黒人女性のゼルダは何かにつけて彼女をフォローしている。遅刻ギリギリの彼女を自分の前でタイムカードを押させるとか。周囲のブーイングを厭わない。

イライザは夜間作業に行く前になぜかバスタブで自慰行為をして夕食にサンドイッチを作り、隣のジャイルズに渡して出かける。ジャイルズの方が年が上だけど、二人の関係は?と思ってしまう。

ジャイルズは家族の絵を描いている。

画家なのか?

イライザはあるとき、清掃しているところに極秘に運び込まれた「彼」に魅了される。

南米では神と崇められていた足のある人魚の姿。

グロテスクに思える姿だが、イライザは彼のところで食事を摂り始める。

そして持ってきていたゆで卵を与え、手話で「Egg(卵)」を伝える。

それから、イライザはレコードプレーヤーを持ち込んで一緒に音楽を聴いたりする。

しかし、責任者のストリックランドは彼を痛めつける。そして元帥に彼の今後を提案する。

彼を実験道具として解剖することにすることになる。

イライザは唯一の話し相手のジャイルズに助けを求める。

ジャイルズはゲイであった。彼女を伴って興味のあるキーライムパイ屋さんへ行き店員さんと楽しく会話する。

そしてキーライムパイを持ち帰ってくるが、すごい着色料のパイは食べ切れずに冷蔵庫に増えている。

ジャイルズは自分を首にした会社の上司の元へ絵を持っていっていた。

が、認めてもらえずにイライラしている。

自分はまだ働ける。

いつの時代にもあるジレンマだろう。

そしてジャイルズは一度は強く拒否したイライザの助けをすることにする。

実験道具として殺されては困る人がもう一人、ホフステトラー博士だ。

彼は実はロシア側のスパイでもあった。

そして彼を解剖される前に殺してしまうようにと命令される。

ホフステトラー博士はイライザと彼が心の交流をしていることを知っていた。

そして当日。

イライザは監視カメラの向きを変える。そして彼をタオルで隠してジャイルズの運転する車に乗せる。

そこにはイライザを心配して事態に気づいたゼルダの姿も。彼女はイライザにこんなことはいけないと一度は邪魔をするが、最終的には協力する。

ストリックランドは自分の身分の高さを鼻にかけている。

トイレに入って用を足す前に手を洗って用を足してからも手を洗うものは弱者だと言う。

どんな理屈だ?

で、用を足してすぐにキャンディーを口に入れる。

あり得ないって。

そう、そこには掃除をしているイライザとゼルダが居て、ゼルダが夫の愚痴を言っているところだった。

ストリックランドはその後も口のきけないイライザを気にする。

二人を呼び出して生い立ちにまで言及する。そんなこと普通しないでしょ。

ま、ストリックランドは彼の調教をしようとして失敗して彼に指を2本食いちぎられていた。その指を発見して袋に入れたのがイライザだった。

彼の指は骨と腱をつなぐ手術をしてたらしいが、最後には腐って自分で取っちゃうんだけどね。

ストリックランドは汚い手を使ってイライザと関係を持とうとするが、イライザに拒絶される。

そんなイライザに対して彼が逃げた後の全員の聴取の中で侮辱する。

そんなストリックランドにイライザは手話で「くそったれ」と返す。さすがに手話が読めなくてもいいことじゃないことは感じたらしい。

ストリックランドはいよいよ自分の首が危なくなり、ホフステトラー博士の跡をつける。ホフステトラー博士は結局自分の国に消される。そこにストリックランドが居合わせ、国の人間を殺し、ホフステトラー博士に彼を逃したチームの名前やランクを聞き出そうとする。

ストリックランドは彼の奪還が敵対する組織のものだと思っていた。

しかし、ホフステトラー博士は「清掃員だ」と言う。

ストリックランドはまずゼルダの自宅に行く。

って住所とかそんなにすぐにわかるもの?

ゼルダの家では何もしない亭主がふんぞり返っている。そこにストリックランドが来て、ゼルダを嚇して彼の居場所を言わせようとしている。

「知らない」の一点張りを決め込むゼルダ。

そこに黙っとけな夫がペラペラと喋りだす。

「しゃべれない女が何かを盗み出した」と。

ほんと使えない人間は使えないの代表のような夫だ。

イライザは自宅の浴槽に水を張って彼を住まわす。

そして二人は・・・結ばれる?

木造の建物なのに、お風呂場のドアにタオルを挟んでお風呂場全体をお湯でいっぱいにしてしまう。

当たり前のように下の映画館には雨漏りがすごいことになる。

怒られたジャイルズが様子を見にドアを開けると裸で抱き合う二人。

その姿に魅了されたジャイルズはそっとドアを閉める。

彼を見張っていたジャイルズが寝てしまい彼が部屋をウロウロし、ジャイルズの飼い猫を殺してしまう。

そんな彼はジャイルズも傷つけ、下の映画館で映像に見入っている。

そんな彼を連れ戻すイライザ。

彼に寄り添い彼も寄り添われることを知る。

彼はジャイルズの頭に手を当て、傷跡に手を当てる。

翌朝、何もなかったジャイルズの頭皮に髪が生えてきている。傷跡もなくなっている。

彼はやっぱり「神」なのか?

浴槽で衰弱していく彼。

雨が降り、彼を海に返さなきゃと思う反面、一緒にいたいと思うイライザ。

しかし、ゼルダのばか夫のせいで危険ということで桟橋に行き、お別れをしようとしているところにストリックランドが現れる。カレンダーに場所を書いていたし。

ストリックランドが彼とイライザをピストルで撃つ。倒れる二人。

最初に気絶させられたジャイルズが気づき、ストリックランドを棒で倒す。

イライザを抱きかかえるジャイルズ。そのうち彼が蘇生する。

蘇生した彼はストリックランドの言葉をかき消すように首を傷つける。

ゼルダがパトカーとともに到着する。

そのままで居られらない彼はイライザを抱きかかえた状態で海の中へ。

海の中で蘇生するイライザ。

海の中の情景をどう撮影したのだろう?

とても穏やかで素敵な二人の姿だった。

今もどこかでこんな話は実際にあるのかもしれない。

米露の冷戦真っ盛りの頃のことだったのだろうか。

それにしてもちょいちょいシモネタやらセックスシーンやらが入ってくる状態が驚く。バスタブで自慰行為も。

アカデミー賞に最多13部門にノミネートされている。

どの賞が受賞できるだろう?

【空海-KU-KAI-美しき王妃の謎】感想。スケールの大きさが圧倒的。

全てがゴージャス

最近は日中合作が流行りなのか?原作が夢枕獏さんの『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』という小説。

小説のスケールを知りたい。

東京ドーム何個分?ってセットだって言うのは聞いたけど。

空海と楊貴妃と

歴史を知らない自分にとって空海という人が何をした人ときちんと説明できるわけではない。

劇場予告で最初に観たときは歴史物だから興味に入らなかった。

でも、染谷将太演じる空海や阿部寛演じる安倍仲麻呂を観たいと思った。

ストーリーというより俳優陣に興味を持って行くという感じ。

空海が自分の師匠の遺言的な指令で長安の街を目指す。着いてすぐに皇帝に面談するが、皇帝は1週間寝込み、その場で亡くなる。

亡くなり方がこの上なく不自然。それでも白楽天には「風邪で崩御」にするようにとお達しが下る。

そこで対面する空海と白楽天。

白楽天はのちの白居易という高名な詩人のようだが、まぁ歴史知らない自分には全然わからない。

皇帝の亡くなるとき、黒猫が皇帝を襲う。それが見えていたのは空海だけだった。

その黒猫がこんどは春琴という女性の前に現れ、お金が埋まっていることを伝える。春琴は夫の陳雲樵にそのことを伝え、そのお金で豪遊する。

お金がなくなったところで黒猫が現れ、襲う。

中国語ってことで字幕じゃなくて吹き替えオンリー。

吹き替えがこの上なくまた豪華。

白楽天は高橋一生。全然、高橋一生感はなく、ホアン・シュアンそのものだった。きっとこんな感じの声なんじゃないかってくらい。

空海と白楽天はこの死の謎を追う。

なぜ皇帝と陳雲樵が殺されたのか。

同じころ、街で瓜翁の幻術を見る。種を蒔いたところから西瓜があっという間になってくる。

空海はすぐに幻術だと見破る。瓜翁は・・・山寺宏一さんだったんだ。これも全然気づかなかったです。

瓜翁は空海に西瓜を渡す。それを受け取った空海だったが、それがいつしか魚の頭になり、また戻るという高等な幻術を見せつけるのだった。

空海は白楽天と話をしている中で、起こっていることの元に白楽天の書いたものにヒントがあると考える。

白楽天の書いているもの。それは50年前の楊貴妃の最後の話。しかし白楽天は迷っていた。

その迷いこそが黒猫が言っていることではないかということで、楊貴妃のことを知っている人を追う。

そこには一人の日本人の存在があったことを知る。

阿部寛演じる安倍仲麻呂だった。既に亡くなっていたが側室の松坂慶子演じる白玲に当時のことを教えてもらう。

仲麻呂は側室の自分以外に思いを寄せていることを日記にしたためていた。

そしてそこには楊貴妃の最後についても書かれていた。

そこから舞台は楊貴妃の居た時代になる。きらびやかな宴会。そこに招かれていた仲麻呂。

そこには幻術を使った豪華なショー。グレイテスト・ショーマンにも負けないくらい豪華な仕掛けがあった。

そこに居た若い二人の幻術士、白龍の東出昌大と丹龍の寛一郎。

白龍に東出昌大ってところが意外だった。東出昌大と貫一郎と考えると貫一郎の方が後輩だからってこともあるのだけど、役柄的には師匠黄鶴の子供が丹龍ってことで、やっぱりちょっと上から目線って感じだからね。

でも、後半の主役は白龍。これは間違えない。

宴の翌日安禄山の反乱によって楊貴妃を殺害するしかなくなる。

玄宗皇帝は黄鶴の提案で幻術で楊貴妃の息を止めることを提案する。

皇帝はそれを認め、楊貴妃にお酒を飲ませてから針をさす。

そして楊貴妃をそのまま石棺に入れる。そこには溺愛した黒猫も一緒に守るようにと言う。

楊貴妃は石棺で意識を戻すが出られない。力尽きたところに白龍と丹龍が助けに来る。

二人は山の洞窟に楊貴妃を移動する。

しかし、楊貴妃は目覚めない。全てを知っていた丹龍。楊貴妃は見殺しにされることも全て知っていたと言う。そして丹龍は修行に出ると言ってその場を離れる。

白龍は楊貴妃の意識が戻ることを必死に戻る。

しかし、楊貴妃はそれ以外の幻術にかかっていた。白龍は自分の身を呈して助ける。が、誰が楊貴妃を見守るんだ?と悩み、黒猫に意識を乗り移し、50年生きていた。

そして空海、白楽天と丹龍が宴のあった場所に呼び出される。

あ、白楽天の大本には李白への思いが強くあって、そして楊貴妃へとうつっていっているんだけどね。そこに李白が居たという証の筆を見つける。

丹龍は西瓜売りの瓜翁だった。

丹龍は水の底に沈んだはずの白龍の身体を氷室で保存していた。

そして楊貴妃の隣に一緒に寝かせる。

白龍になった黒猫の命もとうとう終わりがきていた。

隣に一緒に逝くことが出来た白龍は本望だったのだろうか?

密教の教えを請いに長安へ来た空海であったが、楊貴妃の死の真相こそが密教だと言う。

しかし、再度密教の教えを請いに寺を訪ねる。

こんどは迎えられる。

そこには苦しまない死を探すと言っていた丹龍の姿が。

たぶん、こんな感じだったのだと思う。

まぁ中国の人の女性の顔区別つかないくら美人だし、誰が誰だかわからなかったわ。

それでも規模が違いすぎる。

「マンハント」との違いも大きすぎるけど。

小説読もうかなぁ〜。

時間ができたら。今やったらそれは現実逃避すぎ。

映画館で観る映画だと思ったね。迫力がやっぱりあるから。4DXにしてもいいくらい。ハリウッドだったら4DXにしてたね。きっと。

【ビガイルド〜欲望のめざめ〜】感想。戸田奈津子先生の翻訳。

監督ご指名かしら?

私の物心ついた頃の翻訳のほとんどが「戸田奈津子」さんだった。

最近はあまり見掛けることがなかったのだけど、それだけでも興味をひくことだった。

まぁそれでも観客は女性。年齢層は40代より上。

そんな話。

女の欲望が渦めく

劇場予告の印象が大きかった。

劇場予告の方が印象も良かった。観ているとちょっと女の厭らしさに気持ち悪くなる感じで。

物語は南北戦争のアメリカ南部バージニア州。

戦争を思わせるようなちょっと荒廃した感じの森に一人の少女。

女子寄宿舎のエイミーがキノコを取りに森に入っていた。

そこに戦争で傷を追った北軍の兵士を見つけ、寄宿舎に連れて帰る。

寄宿舎には園長のマーサのニコール・キッドマンと教師のエドウィナのキルスティン・ダンスト。そして家に戻ることの出来ない生徒5人。

生徒5人は10歳くらいから18歳くらいになるのだろうか?

年齢層は様々。

その中でエイミーが一番年少だ。

マーサは傷ついた兵士の扱いをどうするか悩む。

それでもアメリカ、イエス・キリストの教えに従い、回復するまで面倒を見ることにする。

マーサはエドウィナは兵士ジョン・マクバニー伍長の傷の手当を行う。

女性の園に迷い込んだ異性。彼女たちの見る目が変わる。

中でもエドウィナと一番年長のアリシアは伍長を「男」として意識する。

マーサはそれでも彼を引き渡すことを考えている。

エイミーはまぁ年少ということもあり、伍長の友達として接する。

傷が治ってきた伍長はどうにかして居座ろうと色仕掛けをしていく。

男での必要とされる作業を率先して行う。

傷が回復したなら、軍医だったらすぐに軍に戻されるとマーサに言われる伍長。

居て欲しいと願う他のメンバー。

そして、伍長を夕食に招待することなる。

伍長はエドウィナに「夜、部屋に行く」と言う。それを待つエドウィナ。

一向に来ない伍長。

伍長はアリシアの部屋に居た。

言い訳をする伍長。

それを許せないエドウィナは彼を突き飛ばしてしまう。

彼は階段から落ち、治った足は再び複雑骨折し、壊死する状態だとマーサは解剖学の本を持ってくるようにと言い、彼の膝下を切断してしまう。

目覚める伍長。

まぁ自業自得と言う話なんだけど、いろんなものに八つ当たりを始める伍長。

鍵をかけ閉じ込めててもアリシアは彼を訪れ二人の関係は言ってないと空気を読まないことを言い、逆に脅かされて鍵を調達する。

そして、伍長はマーサの護身用の拳銃を手に現れる。

マーサはエイミーに「門に青の布を巻いてきて」と言う。それは不審者が居るという合図だった。

しかし、そのことを知っていた伍長はエイミーも追いかける。

秩序の保てなくなった関係。

それでも彼が居ることは自分たちの破滅を意味することを感じた生徒たち。

伍長がキノコ料理が好きなことをいいことに特別なキノコを食べさせることを計画し、エイミーがキノコを取りに森へ行く。

再度、夕食に招待する。和解するという形で。エドウィナは何も知らない。

そして、伍長にキノコ料理をすすめる。

エドウィナはキノコ料理は苦手ということで伍長だけが食べる。

呼吸ができなくなる伍長。

イエス・キリストも何も最後にはないわけで天罰が下ったという形だな。

白い布を彼女たちは裁縫の授業のように縫い彼を埋葬する。

そして彼の遺体を門の外に出して自分たちは門の中で元の生活に戻る。

いつの時代でもやっぱりこの世は男と女なんだなってことを認識する。

女はいくつであっても女で一人の男を意識する。

そこに裏心があってもそれは見えなくなるらしい。

でも結局は天罰が下る。

戸田奈津子さんの翻訳だったけど、まぁ普通の会話だったから特別彼女の意訳があった感じではなかったかな。

それでも安心感があるかな。

南北戦争時のアメリカってあんなドレスの生活だったの?

それがとても興味深い。日本は・・・着物?

【グレイテスト・ショーマン】感想。全ての歌に魅了される。

ヒュー・ジャックマンがカッコよすぎる

19世紀のP・T・バーナムの実話。サーカスを設立した人なんだってことを今知りました。

それでも、オープニングから惹きこまれました。

差別と偏見の時代

今のアメリカにも根強く残っている差別と偏見。

それが根底にある物語なんだと思う。

オープニングは成功の舞台から。

劇場予告もオープニングのシーンだった。

初めて観た時、予告なのにすごく鳥肌ものだった。

ミュージカル映画は苦手と思った去年の「ラ・ラ・ランド」でも、これはまるで別物だった。

オープニングは成功の舞台から一転、幼少期の貧乏な頃になる。

仕立て屋の息子。

幼馴染のチャリティの家で父親が採寸しているところに一緒に行き、マナーを習っているチャリティを笑わせる。

吹き出してしまうチャリティを怒る父親。そこに「自分が笑わせたから」と正直に申し出、叩かれる。

そしてチャリティは寄宿舎に入れられてしまう。それでも文通を続け、連絡を取り続ける。

父親の死、ホームレス同然の生活。それでも成功を夢見て生きるバーナム。

大人になったバーナムはチャリティと結婚する。

裕福な家庭で育ったチャリティ。貧乏暮らしからの脱却を考えるもうまくいかないバーナム。

それでも、二人は一緒に居られたら幸せと思う。

子供が生まれる頃、会社が倒産し、解雇される。そこでバーナムは銀行から融資を受け、博物館を買い受ける。しかし、剥製や蝋人形に人は集まらない。

チラシ配りを手伝う娘達もチケットの売上を気にする。

そんな時、娘が「あそこは死んだものしかないから」と言う。

奇抜で独創的じゃなきゃだめだと言う。それは普段バーナムが口癖にしていることだった。

そこでバーナムは思いつく。

オンリーワンの人を集めたショーをする。

そこには人と違うということで家族にも隠された存在だった人たちが集まる。

サーカスというものがなかった時代なのか?人々は集まり成功する。

しかし、偏見のある人達には受け入れられず妨害される。

新聞の評論も手厳しかった。

バーナムはそんな新聞記事も逆手に取って宣伝にしていく。

バーナムは幼いころに描いていた夢の家を手に入れる。娘にはバレエシューズを与えることが出来た。

バーナムはより多くの成功を求める。

社会にも認められたいと願うバーナムは上流社会で成功していたフィリップを相棒にし、イギリスのヴィクトリア女王に謁見するチャンスを手に入れる。

バーナムはレティたちパフォーマー全員を連れて謁見する。

バーナムはそこで美貌のオペラ歌手ジェニーと出会う。

そしてジェニーにアメリカ公演を提案する。ジェニーは「なぜ私なの?」と聞くと「だまして笑いを取る中に本物を入れたい」と本音を言う。

バーナムの狙いは一流のプロモータの地位だった。

ジェニーの公演は上流社会の興味もひくことができ成功だった。

と同時にバーナムの方向性が変わってしまった。

バーナムはサーカスの座長をフィリップに譲り、ジェニーのアメリカ公演に出てしまう。

レティたち団員に見向きもしないバーナム。

チャリティはそこまでする必要があるのか?と問う。裕福な家庭で育ったチャリティにはわからないと聞く耳を持たない。

いくら成功をしても満たされない心。貧しさという偏見がいつまでも満たしていて成功が満たされないと言う感じなのだろう。

アメリカ公演を成功していくジェニーとバーナム。

サーカスを批判していた評論家の大絶賛も得られた。

ジェニーは女性としても満たされようとしたがバーナムはそれを拒む。

ジェニーは「自分も商品としてしか見てもらえない」と公演を中止にする。

最後の舞台でカメラの前で「別れのキス」をする。

フィリップのサーカスは反対派が帰らずに留まり、いざこざが始まる。そして反対派の一人によって火が放たれる。

駅に戻ったバーナムを家族が出迎える。が、火事の情報も伝わる。

全ての団員の無事を確認すると空中ブランコのアンの姿ない。アンを好きなフィリップは周りの静止もきかずに火の中に飛び込んでいく。

そこにアンの姿が・・・

フィリップを助けにバーナムも火の中に。

フィリップを担ぎ出してくるバーナム。

フィリップとアンにも境遇の違いが恋愛に発展できないところがあった。

しかし、このことで二人の絆は深まった。

劇場がなくなり意気消沈しているところに、自宅が抵当に入れられていたことを知り既に差し押さえになって出ていくチャリティ。

プラス夫が別の女性にキスされている写真とバーナム最悪の瞬間。

家族のことを気になって女性の誘いを蹴ってそして公演も破棄されて借金だけが残って家族まで出ていく・・・ありがちなストーリーか?

団員はそんなバーナムを見捨てない。

影の存在だった自分に輝ける場所をくれたのはバーナムだから。

そして彼らはマンハッタンから波止場へと活躍の場を変える。

そこにテントを張って始まったサーカス。

最後は主役の座をフィリップに変わり、家族サービスにゾウに乗って行くバーナム。そのゾウはその後どうなるの〜と思ってました。

娘のバレエの発表会を見るバーナム。幸せはこういうものだってことなんだと思う。

一番のシーンは、ジェニーの公演の成功の祝賀パーティに押しかけた団員を無下に追い出すバーナムに対しての悲しみのレティの「THIS IS ME」キアラ・セトルの歌声が凄すぎる。

エンディングもこの曲で最後まで聴きましたね。

はい。

登美丘高校のダンス部が踊ったのもこの曲。

「THE GRATEST SHOW」がオープニングテーマではあるけど、この映画全体の根底にあるものは「THIS IS ME」に集約されていると思う。

This Is Me (From

This Is Me (From "The Greatest Showman")

  • KESHA
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

もう一度観たいと思う一押しの映画だわ。

【今夜、ロマンス劇場で】感想。坂口健太郎の愚直な演技に泣けてくる

ただのコメディかと思ったのだけど

他の映画を観に行った時に見た予告では、意味がわからないコメディ映画だと思って、正直、その場では「これはないな」って思ってた。

でも、行ってみて良かったと思う。

人魚姫の映画版?

物語は回顧もの。入院していた老人の加藤剛が看護師の居石橋杏奈演じる天音に自分が書いた脚本を見せてほしいと言われることから始まる。

ロマンス劇場という昔ながらの映画館。

館主が榎本明演じる本多。そこに助監督をしている坂口健太郎演じる牧野健司は通いつめている。

健司のお目当てはお蔵入りになっていた昔のフィルムを一人で鑑賞すること。

健司は「お転婆娘と・・・」というモノクロ映画にはまっていた。

そしてその主人公の綾瀬はるか演じるモノクロ映画の中のお姫様、美雪に想いを寄せる。

ある日、いつもと同じように一人鑑賞をしていると、突然雷が落ち、映画の中から、主人公の美雪が飛び出してくるという驚きの展開から始まる。

美雪は映画の中のキャラクターのまま飛び出てきた。

美雪という役を演じているその人じゃなくてお姫様の役としての美雪。

なので、健司をすぐに「お前は今日から私の下僕だ」と言い出す。

でも、憧れていた女性からこんなことを言われ、もともとお人好し要素のありありの健司はすぐに言う通りにしてしまう。

モノクロの世界しか知らなかった美雪。

カラーの中にモノクロの美雪はかなり目立つが持っている要素が「お姫様」だから、目立つとかそういう感覚はない。

健司に街を案内しろ!と言うが、健司は仕事だから無理だと言うと健司の撮影現場が見たいと言う。

作られた世界に居た自分。作る世界を見たいという感覚なんだろうか。

そこに行くまで荷台にお布団を被るという感じ。昭和35年当時ってことらしいので、まだまだ不便だったよね。

映画の撮影現場ってことでメイク室には衣装やらメイク道具があり、モノクロの美雪からカラーの美雪へ変身する。

変身した美雪の行動は幼稚園児のようで大変だ。

幼稚園児の方がまだ立ち止まるだろうってところも興味のあるものへ次々と移ってしまう。振り回される健司。

助監督なんてまだ雑用係でしかも要領の悪い健司は謝り、代わりに殴られ気持ちが凹む。

撮影現場には北村一輝演じる俊籐龍之介が「ハンサムガイ」シリーズの主演を務める看板スターをしている。

北村一輝キャラはこういうのもいいなと。ナルシストぶりがたまらない。

先週は半グレだったのだけど(羊の木)。

俊籐は美雪の綺麗さに声を掛けるが、相手がスターだろうとお構いなしの美雪。

俊籐が「よく映画から飛び出してきたようなと言われる」と言う言葉を真に受けて「私以外にもいるのか」と返すが、相手には伝わらない。

昔の撮影現場ってほんとこんな感じだったのかしら?

美雪は本物のダイナマイトに興味を持ち、持ち歩くが途中で放り出す。それを今度は健司が準備することになっていたスモークに紛れ込み、俊籐はダイナマイトで吹き飛ばされる。

その聞き取りをしていたのが今野浩喜の刑事。前日には美雪に叩き倒されてたりして。踏んだり蹴ったりの役だ。

映画の撮影会社の社長令嬢の塔子役の本田翼。お嬢様役ねぇ〜。うーんな感じ。

私としてはハガレンのウィンリィ・ロックベルが好きかもしれない。

塔子は健司のことを好きになっていた。

そこで父親に頼んで若手にチャンスをということで、いい脚本が出来たら監督をさせるというものだった。

俄然頑張る健司と中尾明慶演じる山中伸太郎。山中は塔子に片想いで、関係が複雑だったりする。

健司は監督になりたかったのにいざそのチャンスが来たら何を書いていいのかわからないと、ロマンス劇場の本多を尋ねる。

本多はチャップリンの手記の言葉などを教える。

健司はその言葉に自分の書きたかったものを認識する。

健司は美雪との出会いについて書き始める。

集中する健司に美雪はつまらないとサクマドロップスを投げる。

サクマドロップスがこれでまたクローズアップされたら面白いのに。

やっぱり懐かしいよね。

まだモノクロの頃に最初に美雪がサクマドロップスを食べるシーンが印象的だったな。

モノクロの美雪が真っ赤なドロップを口に入れるの。

キレイよ。

健司は、美雪にシナリオを書くためにお手伝いをしてくださいとお願いする。

そして健司はシナリオにしたい情景を二人で行って写真を撮ったりする。

二人の気持ちはお互いに惹かれ合っていくが、惹かれれば惹かれるだけ険しくなっていく関係。

健司はラストシーンを書くために美雪をホタルの居る場所へと連れて行く。

そこで健司は「いつまでも隣に居てほしい」と指輪を渡そうとする。

しかし、美雪は断る。

自分は人とふれあうことが出来ない

ふれあうと自分はこの世にいられない。

そう、人魚姫が人間になったときには言葉を失ったのだけど、美雪は人とのふれあいをすることが出来ないのだった。

ふれあえない関係。

迷う健司。

隣にいるだけでと言っておきながら、温もりも求めてしまう。

それはしょうがないことでしょ。なんか切ない恋を見ていてほんと悲しくなった。

健司のことを思っての美雪の行動。

そして美雪のことを思うからこそ、美雪に対してよそよそしくなってしまう健司。

触ったら居なくなる相手に対して居なくなってほしくない気持ちって困るよね。

手を貸したくても貸せない。それが迷惑なんだから。

美雪はそんな健司の態度を見ていることが辛いと出ていく。

追うことも出来ない健司。

美雪はロマンス劇場で居候することになる。

館主の本多も昔同じ体験をしていた。しかし、相手の女性は居なくなってしまった。戻ってしまったのかどうなのかはわからないと言う。

俊籐に美雪のことを聞く健司。健司の前から居なくなる前に俊籐に「どうしたら元の世界に戻れるのか?」と聞いたという。

まぁ「映画の世界から出てきた」と言ってたわけで。

ポジティブナルシストは他人のそんな言動を心配しながらも訝しくは思わないことがメリットで。

その言葉で美雪がロマンス劇場に居ることに気づく健司。

健司は美雪にやっぱり一緒にいたいと伝える。

そして触れ合う・・・

ところで脚本は終わっていた。

天音は続きがどうしても知りたいと老人になった健司に依頼をする。

そこに変わらないままの美雪が来る。

そう、二人は触れ合わないまま繋がっていた。

健司は年を取り、余命いくばくない状態だが、美雪は映画から出てきたままだ。

それでも二人は隣にいる関係でずっと過ごしてきたのだろう。

ある意味うらやましい。

一緒にいたい。

触れ合わなくても心がつながっていたらそれでいいんじゃないかってこの年になると思う。

そして健司は結末を書く。

夜中に美雪のもとに電話がなる。

健司が危篤状態になっている。そこで健司はいつもの遊びをしようと言う。

お題は「きれいなもの」と言って、言葉が出てこない健司。

そんな健司に最後まで「早く言え。しょうがないなぁじゃあ私からだ」と美雪は今までの感謝の言葉を言い出す。

初めて見た青空

二人で見た虹

ホタル

あげたらキリがないのだろう。

そして最後に「ふれていいか」と言い、健司に寄り添う。

そして消えていく美雪。

もうさ、どの辺からだろう?涙が流れてるよね。

嗚咽系じゃない涙。

切ない涙。

それでも健司の最後まで一緒にいてくれた美雪は素敵だ。

翌朝、書き上げた脚本を見る天音。

健司の書いたラストはモノクロの世界に健司が登場し、真っ赤なバラを手渡すというもの。

真っ赤なバラを受け取るとモノクロの世界が一気にカラーの世界になり、そこで二人は結ばれるというハッピーエンド。

すごい長い時間かかった脚本ってことになる。

ハッピーエンドで終わらせて。

そう、脚本の中ではハッピーエンド。

ハッピーエンドの形はいろいろあると思うけど、生涯を添い遂げた二人はハッピーエンドだよね。

羨ましいと思う。

綾瀬はるかのお姫様ぶりが天然過ぎて地じゃないかと思う感じ。

坂口健太郎の子供のような笑顔がね、屈託なくてほんといいのよ。

嬉しいという表情がね、うちの犬のような・・・(怒られるか)

でもほんと悲しいけど、ホロっとくるものがある。

そんな映画だったよ。

【マンハント】感想。福山雅治の中国的昭和映画。

ジョン・ウー監督の日本感

上映最後に予告の対談が全部見られる。

最後まで待ってるのが大変。だけど、ぶっちゃけましゃが撮影の裏側を語っている。

とてもいい感じ。

日本でもやったらいいのに。

中国の人がこれを見たら

いきなり昭和感漂う居酒屋からスタート。

もう閉めるという美人じゃない中国女性ドーンに1杯くらいならと言う美人の女将レイン。チャン・ハンユー演じるドウ・チゥがカウンターに座る。

そこで女将と昔の映画の話を始める。

その映画で盛り上がる二人。に割り込むドーン。

そこに明らかにヤバそうなヤクザ登場!ってほんと昭和だよ。

レインが絡まれそうになったところを助けるドウ・チゥ。

でも、席の準備はしてるということでドウ・チゥを帰す。

ドウ・チゥが居なくなると突然二人は豹変し、ヤクザを撃って襲撃する。

二人は殺し屋だった。

場面が変わるとまた何年前の日本だよ?って感じで、いきなり何かのパーティーでジュリアナ時代のようなダンスを踊る男女。

國村隼演じる天神製薬社長の酒井のお祝いの席のようだ。

そこには顧問弁護士のドウ・チゥの姿もある。酒井の息子が池内博之。うーん、なんか若いままおじさんになった感じというか脂感が変わらない。

ドウ・チゥは一人の女性に声をかける。渡辺真由美という女性は3年前のことについて話したいと言う。3年前のことがあって天神製薬は今があるらしいから、何かがあったのだろう。それをドウ・チゥの弁護で勝ったことで酒田も信頼していたようだが、アメリカの製薬会社の顧問弁護士になったことで風向きが変わる。

思いっきり中国人なんだけど、とりあえず設定は母親が中国人ってことのようだ。

でも、美人よ。

真由美に送ってもらったドウ・チゥ。が、目覚めると隣に酒田の秘書の田中希子が殺害されている。

そのまま逮捕連行されるところで大阪府警の浅野に「逃げろ」と逃される。浅野が味方というわけではなさそうだ。

逃げるドウ・チゥを探す中で福山雅治演じる矢村が登場する。

大体ね、矢村の登場シーン、なぜか誘拐犯斎藤工、吉沢悠というなんか「え、こんな役?」な感じで豪華な二人が登場してるわけ。

ほんと5分足らずよ。本筋に全然関係なく。

その現場に所属初日の桜庭ななみ演じる百田が合流し、ドウ・チゥ捜索に同行する。

駅から逃亡したと言うことで地図にはない場所でその路線からつながら工事中の現場へ行く。

予感は的中でドウ・チゥもそこに居た。

百田を人質にしようとするドウ・チゥに「足手まといになるだけだから自分にしろ」と自ら人質となるが、すぐにドンパチを始めて逃してしまう。

大阪という土地柄なのだろうか。

ホームレスということでまとめられているけど、日雇いの人の集まる場所がひとつの集団として存在している。

あいりん地区なのか?

そこに逃げ込むドゥ・チゥをリーダーの坂口が匿う。

ドウ・チゥを追う警察。

とは別にレインとドーンも彼が次のターゲットとなる。

酒田に連絡を取るドウ・チゥ。川沿いのカフェで待ち合わせるとそこには天神製薬の新顧問弁護士の青木が居る。

青木と話、裏を知るドウ・チゥ。

対岸でドウ・チゥを狙うレイン。でも、助けてもらったことが頭をよぎり、レインは青木を撃ってしまう。

そこに矢村も登場し、ドウ・チゥを追う。

淀川なんだよね?

淀川で水上オートバイですごいアクション。

エンディング後の対談でも話題になったポイント。

かなり無茶な要求をされてましゃ自体3つ以上無理難題があって頭がヒートしたって。

でも、すごい見どころだと思う。

まぁ私よりも年上でよく動けるよって思う。

ドウ・チゥのチャン・ハンユーがカッコイイ。

水上オートバイから橋に乗り移って再び逃亡。

途中で最初に出てくる真由美と合流する。

そのことを突き止めた矢村は真由美の実家に向かう。

真由美は3年前にあったことをドウ・チゥに伝える。

天神製薬研究員だった婚約者を失った真由美。婚約者は新薬の開発に成功したものの、自分の意図しない方向に行ってしまい、窃盗の罪で訴えられ敗訴し、自殺をしてしまっていた。

その時の弁護士がドウ・チゥだった。

そこに殺し屋が真由美を狙いにくる。

矢村が登場し、殺し屋から逃しつつ追う。

そこで捕獲に成功しドウ・チゥと自分に手錠をし逃げられないようにする矢村。

それをまだ追う殺し屋。

真由美の実家に戻り臨戦態勢を整えるが、殺し屋が多勢で襲い掛かってくる。

普通の牧場がぁ〜。

馬がぁ〜。

気の毒だよ。馬が。

まぁきっと撮影用に建てたものなんでしょうが(すんごい脆い)勿体無いね。

撃たれる矢村。真由美の運転で病院へ行く。

百田に手錠を外させ、「逃げろ」とドウ・チゥを逃がす。

貫通していたので一命を取り留めた矢村だった。そこに浅野が百田にドウ・チゥの行方を訪ねる。

「自分の上司じゃない」と言わない百田。既にドウ・チゥの容疑で浅野が何かをやったという証拠を掴んでいたのでかなり怪しんでいた。

ドウ・チゥの行方もわからず自分が矢村から怪しまれていることを天神製薬の酒田に告げに来る浅野。真実は酒田の息子の宏がしたことだった。

宏は秘書の希子を殺したことを浅野に連絡し、処理を依頼していた。

それをネタに海外に逃亡するからお金を出せと迫る浅野だったが、レインに殺されてしまう。

この物語は一人の弁護士が殺人の罪をなすりつけられて逃亡している話だからこれでチャンチャンかと思うとここからが山場だ。

なので、知りたくない人はここで止めたほうがいい。

続きを読む

【映画 羊の木】感想。タイトルの意味がわからないまま終わってしまった。

f:id:kisokoji:20180203131708p:plain
羊の木とは

うーん?

「羊の木」というタイトルと映画の内容がどうつながるのかが一向につかめないまま終わった。

原作は漫画なんだ。

あまり詳しいことはわからない。

市役所職員の錦戸亮

いい意味で錦戸亮はアイドルっぽくない役者でいいなぁと思う。

関ジャニ∞自体を私自身があまり見てないから余計に感じるのだけど、ちょっと腰の低い役が似合う。

物語は富山のある市役所から。

市長の勅命で行われることになったというプロジェクト。

過疎化対策と仮出所者の受け入れを行うというもの。

錦戸亮演じる月末は事情を聞かされぬまま、6人の受け入れをすることになる。

水澤紳吾演じる福元。見るからに怪しい・・・新幹線で改札まで同行されている。

そのことを聞く月末だが、返事は要領を得ない。

月末は口癖のように「いいところですよ。人もいいし、魚もうまい」と言う。

福元は「魚・・・苦手で」

チーン。

彼は美容師の中村有志演じる理容室の雨森の元で働く。

次に着いたのが多分、市川実日子の栗本清美。最近の彼女はこういう影のある役や正義感あふれる化粧っけのない役が多い。

まぁすっぴんでいけてるところに驚く。

彼女も刑務官のような人に連れられて電車で訪れる。

優香演じる太田理江子は飛行機で。そこでパフェを食べ、着ているものがカビくさいとお土産売り場でTシャツを購入するが、優香、また胸が成長した?な感じになっていた。

その頃にはさすがに月末も気づく。彼らは何者なのか?と。

そこで一応、犯罪者であったことを聞かされる。

でも、それを知っても知らなくても変わらないでしょ。

知った方が対応が苦しくなるんじゃないのかと思ったけど。

まぁ田中泯さん演じる大野克美はまんま、刑務所に迎えに行ったわけで。

泯さんの迫力すごかった。

そして北村一輝演じる杉山勝志と松田龍平演じる宮腰一郎は出会いのシーンはなし。

6人が市民となった。

もう一つのミッションとして彼らを会わせるな

ということ。

小さい町。そんなことが出来るのか?と思うが、まぁ月末が介さなければわからない関係なんじゃないかと思っていた。

運命が動き出す。

月末の周りで。

月末は同じ頃、帰郷した同級生を市役所で見かけ声をかける。

そして「ギターはまだやってる?」と聞き、バンドの練習に誘い出す。

それぞれ仕事を始める。

栗本は清掃員として働くが要領を得ない。彼女は羊の木の缶の蓋を見つけそれを飾る。

そして2尾購入したアジ1尾を食べて1尾をなぜか埋める。

その後も死んだものを埋めていく。

太田は介護センターで働く。必要以上の色気を出して。

そこには偶然なのか月末の病気療養している父親がディサービスで歯磨きをしていた。その手伝いをする太田。

怪しい雰囲気を醸し出す。

杉山は釣船屋。

大野はクリーニング店。泯さんがかわいいエプロンを着てるのがすごい。

そして宮腰は宅配業者となった。

まぁ彼らの接点はないから大丈夫なんだろうと思っていた。

ある時、理容室で働く福元が月末に「自分の過去がバレた」と泣きつこうとしたところで店主の雨森が帰宅する。

何しに来た?と言う問いかけに「髭を剃ってもらおうと・・・」

ビビる福元に髭を剃られる月末。

怖いよぉ〜。

雨森は彼を咎めようとしているわけではなかった。

雨森自身が理容免許を刑務所で取っていた。そのため、福元のことをわかるということで、ここはいい感じになってきた。

太田はヤバイ感じになっている。

月末のお父さんがもう色気づいてしまった感じで、優香すごいな。

演技だとは言え、いくつ上?の人にあそこまでキスされてよく居られる。

最終的には「結婚したい」ってことまで言わせちゃうんだけどね。

すごい色気が年齢に追いついてきた感じか?

エロいおばさんになってました。

月末がバンドの練習をしているところに宮腰が通りかかり、見ててもいいかと言う。

そして宮腰は自分のギターを購入して練習を始める。

同級生の文がなぜか宮腰のギターの世話をし始め、いつしか二人は付き合い始める。

月末の後輩が事情を全部パソコンで盗み見をし、知った上で6人を地元の「のろろ祭り」のイベントに誘い出す。

馴染めている人、肌で静かにさせてしまう人。

福元は酒で失敗していたため、断酒していたが、雨森に勧められ飲んでしまう。

だから

アル中にアルコール勧めるなって。自制が効かなくなるんだから。

最終的には暴れだす福元。それを止めに行く大野。だけど、投げ飛ばされてしまう。

そこに杉本が写真を撮ろうとしている。

宮腰が身を挺して暴挙を止めることに成功する。

そして、のろろ祭りのクライマックスなのか?町内をのろろ様が練り歩くという。

それを見てはいけないという儀式。

本当にあるものなのか?

杉本は途中で帰る。

月末の家には太田が入り込み、襲いかかろうとする父をふりほどいて骨折させてしまう。

大雨が降り出し、祭りは中断される。

自分の父親が元殺人犯と付き合うという現実。

受け入れられない月末は「もう会わないでほしい」と告げる。

のろろ祭りが全国紙で写真入りで報道されてしまい、その写真を見て深水三章の目黒厚が宮腰を探しに来る。

深水さんの遺作になってしまったのだろうか。

目黒は宮腰が過剰防衛で殺したとされる被害者の親だった。

そして宮腰を探し出す目黒。敵討ちをしようとして結局は殺害されてしまう。

その現場を見ていた杉山。って、場所を教えたのは杉山だしね。

杉山は半グレだったのだろう、暇な日常を変えたいと宮腰を誘う。

杉山は宮腰に言う。「人を殺すことを何とも思っていない人種」だと。

感情を出さない宮腰。松田龍平もこんな役ばかりだけど・・・「散歩する宇宙人」とあまり変わらない感じ。その後は相棒になってたか。

結局は杉山も殺す宮腰。

宮腰が殺人犯であることを文に言ってしまう月末。

そんなことを言われてそれを黙っていてと言われ「だったら言うな!」正論です。

さすがに文の心も揺れる。

しかも月末はそれを謝る電話を宮腰にしている。

宮腰は文を試す。

一度心に出来た人に対する恐怖は拭えない。

翌日、文に電話する月末。月末の家で話そうと言うことになり、自宅に戻ると宮腰が来ている。

ギターの練習をしたいと。

教える月末。

「海を見たい」宮腰が月末に突然言い出す。

車には杉山のEOSがある。「これどうしたの?」と聞く月末に「買った」と返す宮腰。

もう怪しすぎでしょ。

そして、のろろ様の伝説のように二人で海に身を投げようと言い出す宮腰。

のろろ様の伝説では人身御供で二人で身投げしてもどちらかが助かるというものだった。

あの高さを二人は本当に身投げしたのかな?

最初に海から顔を出したのは宮腰だった。

文に絶望が見えた時、突然、のろろ様の顔が落ちて宮腰を沈める。

その後、月末が顔を上げる。

結局は人を殺すことをいとも思わない人種に対しては為す術がないってことなんだよね。

正義だけで勝てるようなものではない。

大野はクリーニング屋さんとうまくいっている。太田も決心がお互い固く、月末が「自分がとやかく言うことじゃなかった」と認める。

福元も雨森指導のもと、理容室で頑張っている。

栗本の埋めた何かから芽が出てきている。

それぞれが更生にむけてあるきだしている。

現在、どこかの年では本当にあるのかもしれない。

善人と悪人の境目は自分の意思なんだろう。

何もしなければ、法の中の平等であまんじていれば人は悪人にはならないはずだ。

その境界線を自ら破った人を人はどこまで許容できるのだろう?

【不能犯】感想。松坂桃李の狂気の演技が最近多い。

人間は愚かだね・・・

この1年、人間対特殊能力の構図の映画が多かったように思う。

松坂桃李も最近はただカッコイイという役ではないものが増えてきている。

沢尻エリカの美しさ

沢尻エリカのこの10年。もったいないなぁってすごい思う。

今回の役は「正義」

悪の松坂桃李演じる宇相吹正はマインドコントロールで人を殺す能力を持つ。

世の中にあふれる「殺して」の思いに邪念がなければ代行する。

方法はマインドコントロール。

相手は思い込みだけで死んでしまう。

その思い込みをさせられない相手が唯一、沢尻エリカ演じる多田友子という刑事。

多田は自分の正義で人を更生させることに生き甲斐を感じている。

宇相吹の犯行。

それは常識ではあり得ないことということで「不能犯」という扱いになる。

常識的に考えて実現が不可能な行為とされている。

様々なパターンで人が死んでいく。

最初は取り立て屋に対する行為。

ハチに刺されて死ぬ。身体には何も毒物が見つからない。

防犯カメラにも顔を向ける。

多田の先輩に矢田亜希子演じる夜目美冬。

宇相吹を任意で取調中に夜目も彼のマインドコントロールにかかってしまう。

依頼をしたのは誰?

怪しい感じで鑑識河津をやってる安田顕。彼が宇相吹に依頼した背景にはキャリアの女性刑事ということで鑑識の自分を下に見ているという気持ち。

また、河津の息子が電車で痴漢行為をしたことを見たということで息子を責め立て自殺においやっていた。

そのことを気にしていた夜目は、宇相吹のマインドコントロールによって手首を切って死んでしまう。

同僚に全裸を見られて死んだことを喜ぶ河津。それを邪念とみた宇相吹。

河津が夜目を殺すようにと言う言葉を吐くところで仲間の中に移動させていた。

そして河津もまた宇相吹のマインドコントロールによって階段から落ちて死んでしまう。

そして存在として新人刑事に新田真剣佑。多田に更生させられた元不良の間宮祥太朗にその同僚の今野浩喜。

主流の話は宇相吹なんだけど、それ以外にも連続爆破事件が起こる。

そのあたりに関わっているのが間宮祥太朗だろうなぁと思ったらビンゴで、新田真剣佑の行きつけのラーメン屋さんを爆破し、新田真剣佑は一命を取り留める。

まぁ間宮祥太朗は安田顕路線でいけると思うね。

ほんと怪しい演技が似合ってる。

イケメンってことだけど・・・

宇相吹を止められるのは多田で多田が彼を殺すことだと言う。

でも多田にはそれが出来ない。

彼女の優しさは正義なのか?

自己満足の優しさで犠牲が多く出る。

彼女のちょっとした優しさで死人が出る。それでも多田には宇相吹を殺すまでの行動にはなれない。

最後は、間宮を殺す依頼を受け、連続爆破をしかけた爆弾で死ぬ。

最後まで多田は「私は正義であなたを殺す」って・・・

どこまでクサイんだ。

でも、沢尻エリカが清純派って感じでいい。

彼女の空白になった20代がもったいないとホント思うけど、今年ももっといろいろなことをやったらいいと思う。

【映画 祈りの幕が下りる時】加賀隆正は山崎努さんだった?

Wikipediaのキャストではそうなってるけど

加賀恭一郎の厳格な父親として出演している加賀隆正役の山崎努さん。

今回の映画でも回想シーンで度々出演していたのだけど。

本当に当人?

どの場面だろう?

今回の映画のキーは母親の田島百合子が失踪することにつながる場面があった。

伊藤蘭さんも最初誰だかわからなかったわ。

そう、その場面、加賀恭一郎が10歳の頃だからみんな若作りをしなければならない。

でも、その場面は絶対山崎努さんじゃなかったと思う。

似た誰かだと思う。

伊藤蘭さんは年をとってからがないからそのままだったけど。

そして、田中麗奈演じる看護師、金森登紀子との会話のシーン。

今回のストーリーの鍵となるシーンだと思う。

でも、病室のシーンだし、顔をかなり暗くしているから違う人のように思えた。

声も。

で、ちょっと検索してみた。

「山崎努」と入れたら、「死去」とかって単語がついてきた。

それでもそれはないという否定的なものだし、Wikipediaにはまだ存命となっている。

81歳。

今回は本当に山崎努さんだったのだろうか?

加賀恭一郎シリーズに隆正は必要な存在だ。

これは本当に終わりなのか。

回想しないで新しいシリーズを作ってもらえないかな。

新しい加賀恭一郎シリーズとして。

あ、看護師の金森登紀子とのその後でもいいんじゃないか?

などなど勝手に想像してた。

山崎努さんだったらごめんなさい。

年を取られて変わったんだってことで。