【ビガイルド〜欲望のめざめ〜】感想。戸田奈津子先生の翻訳。

監督ご指名かしら?

私の物心ついた頃の翻訳のほとんどが「戸田奈津子」さんだった。

最近はあまり見掛けることがなかったのだけど、それだけでも興味をひくことだった。

まぁそれでも観客は女性。年齢層は40代より上。

そんな話。

女の欲望が渦めく

劇場予告の印象が大きかった。

劇場予告の方が印象も良かった。観ているとちょっと女の厭らしさに気持ち悪くなる感じで。

物語は南北戦争のアメリカ南部バージニア州。

戦争を思わせるようなちょっと荒廃した感じの森に一人の少女。

女子寄宿舎のエイミーがキノコを取りに森に入っていた。

そこに戦争で傷を追った北軍の兵士を見つけ、寄宿舎に連れて帰る。

寄宿舎には園長のマーサのニコール・キッドマンと教師のエドウィナのキルスティン・ダンスト。そして家に戻ることの出来ない生徒5人。

生徒5人は10歳くらいから18歳くらいになるのだろうか?

年齢層は様々。

その中でエイミーが一番年少だ。

マーサは傷ついた兵士の扱いをどうするか悩む。

それでもアメリカ、イエス・キリストの教えに従い、回復するまで面倒を見ることにする。

マーサはエドウィナは兵士ジョン・マクバニー伍長の傷の手当を行う。

女性の園に迷い込んだ異性。彼女たちの見る目が変わる。

中でもエドウィナと一番年長のアリシアは伍長を「男」として意識する。

マーサはそれでも彼を引き渡すことを考えている。

エイミーはまぁ年少ということもあり、伍長の友達として接する。

傷が治ってきた伍長はどうにかして居座ろうと色仕掛けをしていく。

男での必要とされる作業を率先して行う。

傷が回復したなら、軍医だったらすぐに軍に戻されるとマーサに言われる伍長。

居て欲しいと願う他のメンバー。

そして、伍長を夕食に招待することなる。

伍長はエドウィナに「夜、部屋に行く」と言う。それを待つエドウィナ。

一向に来ない伍長。

伍長はアリシアの部屋に居た。

言い訳をする伍長。

それを許せないエドウィナは彼を突き飛ばしてしまう。

彼は階段から落ち、治った足は再び複雑骨折し、壊死する状態だとマーサは解剖学の本を持ってくるようにと言い、彼の膝下を切断してしまう。

目覚める伍長。

まぁ自業自得と言う話なんだけど、いろんなものに八つ当たりを始める伍長。

鍵をかけ閉じ込めててもアリシアは彼を訪れ二人の関係は言ってないと空気を読まないことを言い、逆に脅かされて鍵を調達する。

そして、伍長はマーサの護身用の拳銃を手に現れる。

マーサはエイミーに「門に青の布を巻いてきて」と言う。それは不審者が居るという合図だった。

しかし、そのことを知っていた伍長はエイミーも追いかける。

秩序の保てなくなった関係。

それでも彼が居ることは自分たちの破滅を意味することを感じた生徒たち。

伍長がキノコ料理が好きなことをいいことに特別なキノコを食べさせることを計画し、エイミーがキノコを取りに森へ行く。

再度、夕食に招待する。和解するという形で。エドウィナは何も知らない。

そして、伍長にキノコ料理をすすめる。

エドウィナはキノコ料理は苦手ということで伍長だけが食べる。

呼吸ができなくなる伍長。

イエス・キリストも何も最後にはないわけで天罰が下ったという形だな。

白い布を彼女たちは裁縫の授業のように縫い彼を埋葬する。

そして彼の遺体を門の外に出して自分たちは門の中で元の生活に戻る。

いつの時代でもやっぱりこの世は男と女なんだなってことを認識する。

女はいくつであっても女で一人の男を意識する。

そこに裏心があってもそれは見えなくなるらしい。

でも結局は天罰が下る。

戸田奈津子さんの翻訳だったけど、まぁ普通の会話だったから特別彼女の意訳があった感じではなかったかな。

それでも安心感があるかな。

南北戦争時のアメリカってあんなドレスの生活だったの?

それがとても興味深い。日本は・・・着物?