一番厳しそうな奨励会
プロ棋士になれば、基本給的なものがあるらしい。
それがない分、奨励会員はプロ棋士になるために邁進するだけに一番厳しそうだけど、それでも、記録やそれ以外で収入を得ることが出来るのか?
狭き門で生き抜くこと
年に4人しか入れない世界。
そして4人が静かに去っているのだろう。
報道はされても加藤先生ほどの成績を残さなければ、静かだ。
しかも年齢が40代とかかなり中途半端な感じを受ける。
それでも、今は40代でもプロ棋士になれる制度が整備されてきている。
だから一概に40代で衰退するってことではないのだろう。
それでも、この狭き門を突破してきてもなかなかプロの世界では成績を残すことができない棋士もいる。
順調に順位や段位を上げられる人なんて半分くらいなのか?
半分も居るのか?
なぜ、藤井聡太という若者は三段リーグで5敗してのプロ入りだったのにもかかわらず、プロになって無敗の29勝ができ、その後も順調に勝てるのだろう?
藤井七段がプロになって、同時期にプロになった大橋四段も成績を残している。
この二人が特別なのか?
その後に6人プロになっているが、なかなか勝つのが難しいものなのだということを知る。あ、西田四段は・・・貫禄を感じるのだけど。加古川清流戦で優勝しているし。
三段リーグで名前が売れてしまうNHK杯戦の記録をしていた甲斐日向さんが奨励会退会になってしまう。
これが26歳の壁なんだってことを実感する。
他の奨励会の人で名前と顔が一致する人はそうそう居ない。
NHK杯戦の記録係というのはかなり広く名前と顔が売られるチャンスでもあり、プレッシャーにもなるのではないだろうか?
最近は真木野初段。師匠が佐藤康光九段なんだ。
こちらも成績はパッとしない。でも、お金の心配だってしなきゃだから記録はいいアルバイトなんだろう。
でも、何が本当に大切なのか考えなきゃじゃないかとおばさんは思ってしまう。
今のベテラン棋士の頃の奨励会時代の話などの記事を読むともっと必死だったように感じるんだ。
それはジェネレーションギャップなのかもしれないけど。
プロの世界は本当にどの世界も厳しい。
それでも、私は甲斐日向さんがいつかプロ棋士になると信じてる。
瀬川五段、今泉四段に負けない熱量があればきっと最後に夢は叶うと思うから。日本全国で名前を知られている棋士なんてそうそういないと思う。そんなチャンスを得ていたことを一度悔しさに紛れて落ちて落ちて落ちて思い出せばいいのだと思う。
それが26歳という年齢制限でまだやり直せる年齢なんだから。
大学を卒業して就職してそのまま順調に仕事ができている人はそうそういない。このくらいで最初の転職に向かう。
私も26歳で業種変更を伴う転職をした。
プロ棋士になるためのレールが今は途中からまた編入できる仕組みもある。
期待している。