10年を前に
来月には「Fukushima50」が公開になる。
この作品はそこまで深い場面はない。
それでも、あの日を境にしたものではないだろうか?
中村倫也!?
エンドロールに「中村倫也」とあり、「え?出てた?」って感じになったけど、あ、一人、わからなかったキャストが居たわ!
ってすぐに確認したらビンゴだった。
綾野剛演じる今野の旧友。
わからなかったわぁ〜。
声でも。
最近、怪しげな女性役と言えば、筒井真理子って感じだな。
オープニングから突然、今野の運転する車の前に飛び出す西山役。
背景がまるでわからない場面で今野を誘ってお茶をする。
その会話の意味を解きあかすパターン。
綾野剛・・・最近なのか、私が持っている印象なのか。
うつむきかげんの大人しい、何を考えているのかあまりわからない役が多い。
今野もそんな役。
転勤で盛岡へ。
同じ年の同僚として松田龍平演じる日浅と出会う。
積極的ではない今野に積極的に接点を持とうとする日浅。
それは男同士の友情。お酒を飲み、一緒に釣りに行く。
それでも今野の日浅を見る目がどんどん熱気を帯びる。
それに気づかないのか、日浅は変わらない。
相談もなく、日浅が会社を辞め、居なくなってしまう。
半年ほどするとフラッと現れる。互助会の会社に入社したらしく、成績も良いのだという。
ある時、お酒の勢いで日浅にキスをする今野。
拒絶したもののそのまま、帰るわけでもない日浅。
二人の関係はこれ以上進むのか?
ある時、夜釣りに誘われ、日浅は突然それまでに言ったことがないようなことを言い出し、二人の空気が気まずい。
朝まで飲もうと誘われたものを翌日は仕事だと今野は断る。流木の焚き火を見つめる目。
日浅は言う。「知った気になるな。」と。
自分のことを知った気になるなということか。
日浅は今野は自分を光のあたった部分だけを見て知った気になっていると言っているようだ。
そして、「裏側、影の一番濃い所を見ろ」と言う。
それは、日浅が本当の姿を見せてなかったということなんだろうけど。
そして、東日本大震災が発生する。
そこで、オープニングの場面に戻る。
そこで知らされた日浅の本当の姿。
日浅は津波にさらわれたのかもしれない。実家へ行き、捜索願を出してと言うが、そこで知らされるまた別の姿。
居なくなってから知る彼は自分の知る彼とは違う。
もしかしたらどこかで生きているのかも。
そんな気持ちのまま月日は流れ、新しいパートナーと釣りへ行く今野が居た。
最近、ゲイを取り扱う作品が増えてきたような。
レズは・・・あまり見ないよね?って、私が興味ないだけか?
そして、一時期タバコを吸うシーンがまるでなくなったし、世論がうるさかった時期があったが、最近はそんなことはない。
時代で変わるんだなと。
30過ぎて男同士の友情ってあるのかな?