【メアリと魔女の花】ネタバレ。エンドロールで感動する。

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天海祐希さんの声が好きです。

杉咲花の声に引き込まれる

2月の終わりに米林監督がジブリを退社されて初の長編アニメ作品を作られているというニュースを知った。

その時にはメアリ役の杉咲花だけが告知されてた。

そこから約4ヶ月。

メアリに杉咲花が乗り移っている。

そんな感じもしてきました。

新訳本との比較をしながら楽しむ

原作はイギリスの女性作家メアリー・スチュアートさん。

イギリスという国はハリーポッターもそうだけど、「魔法」というものが身近なのだろうか?

メアリという女の子はなかなか自分に対して自信を持てない。

劣等感

赤毛の女の子は劣等感を持っているって言うのもあるのか?

それが「夜間飛行」の力で魔女の力を持ってしまう。

小説では1晩の冒険。

小説から受けた印象と映画の予告のイメージが違いすぎるんですけどね。

でも、米林ワールドにかかると様子が変わる。

観た感想はね・・・

オリジナル脚本の部分にイライラしてきます。

メアリはシャーロットおばさまの赤い館でつまらない日常を過ごしています。

好奇心だけは旺盛で何でもやりたがりの年頃。

でも、うまくはいかない・・・それがまずキーポイントとなります。

自分の中の空回り、劣等感がたまっています。

そんな時に、ティブに促されて「夜間飛行」を見つけます。

遠藤憲一演じるゼベディが「その花の名は夜間飛行。7年に一度しか咲かない、魔女の花」と教わります。

その夜、ティブが部屋に毛を逆立てた状態で入ってきます。

翌朝、ティブを探して森に入ります。

ピーターの設定が原作は違います。

ピーターは母親を助ける郵便配達という役でメアリのドジな現場で出会います。そこで赤毛のメアリをからかうことでちょっとメアリにとっては面白くない相手になります。

そんな時に霧の中で森に入ってはいけないとシャーロットおばさんに言われていたのに、ピーターに言われてムキになって森に入ります。

そこでティブに渡された「夜間飛行」の花。

花の力で魔女の力を手に入れてしまいます。

杖がエンドア大学へと向かいます。

佐藤二朗演じるフラナガンが「杖に対する愛がたりーん」とかって言ってメアリを助けます。

メアリは天海祐希演じる校長のマダム・マンブルチュークに褒められて褒められたことのない自分に変な自信を持ってしまいます。

そこでついた嘘。

それは悲しい嘘でした。

大人にはもうムカつく状態でしかありません。

子供のつく軽はずみな嘘がピーターを巻き込みます。

エンドア大学では「変態実験」が日常で行われていた。

その実験材料としてピーターがさらわれてしまう。

それを助けるために「夜間飛行」を持って戻るメアリ。

夜間飛行まで渡してしまいます。

でも、メアリは魔女の力で実験で失敗した動物たちを助ける呪文を唱えます。

そこで動物たちは次々と助かるのですが、もたついているところでまたピーターがとらわれてしまいます。

メアリは杖に「戻れ」と言います。

杖はほとんどない力である島へ戻ります。

そこは昔、夜間飛行のたねを盗んだ魔女が住んでいた場所でした。

若い頃の赤毛の魔女を満島ひかりがやってます。

冒頭はこの魔女から始まります。

実はこの魔女はシャーロットおばさまでした。

シャーロットおばさまはエンドア大学の秘密、夜間飛行の秘密をメアリに伝え、最後の夜間飛行の花を渡します。

これで赤の館に戻るようにと。

でも、メアリはピーターと一緒に戻ると約束したことを守ることを選びます。

だからさ、そこで夜間飛行使っとけよと大人は思ってしまいます。

そこに呪文の本を取り戻しにマダムがやってきます。

とうとうマダムに本も夜間飛行の最後の花も取られてしまいます。

イライラが限界だわ。

要領の悪い人間は嫌いだ。

でも、森には助けた動物たちが助けてくれてピーターを助けに行きます。

実験は失敗します。

ピーターはその力に飲み込まれそうになりながらもメアリの助けで呪文を解くことに成功します。

魔法の力なんていらない

魔法が解かれて森になりました。

フラナガンが杖を直しておいてくれたおかげで二人は戻ることが出来ました。

うーん、イギリスの原作の色はなんか霧が多いからどうしてもグレーイメージですが、さすがジブリ出って感じで色がキレイです。

庭とか。

大学の構内とか食堂はところどころ「千と千尋の神隠し」のシーンとかを彷彿させる要素があります。

ポニョもね。

エンディングテーマのセカオワの「RAIN」の間もずっとアニメが続きます。

とても世界観があっていて良かったです。

そして最後に

感謝

って書かれて

高畑勲
宮﨑駿
鈴木敏夫

って書かれていて涙が出てきた。

これは新たな1歩を歩み出しましたって言う決意の作品なんだなって。

ジブリはこの3人が何があっても助けてくれていた。

それでもスタジオポノックはここからやっていきますって決意みたいなものを感じた。

ほんとね、感動はここが最大だったね。

ストーリーは、まぁ子供が主体だからね。

でも子供向けでもないしって思うんだけどどうなんだろう?

薦めるかと言えば、うーん、好き好きかな。

大人過ぎて私みたいにひねてるとちょっとイライラするかも。

子供の成長を温かい目で見られる人にはいいと思うけど。