行動範囲
9月7日に家出をしました。
いつどのタイミングで外に出たのか、実はわかってません。
私が会社に行くときにはリビングで寝ていたのでその時点までは居たと思う。
一緒に玄関まで行った気配もなかったし。
16時間
多分そうなると次に出掛けた人間が怪しいってことになるのだけど、玄関を開ける時に居るか居ないかって気づくでしょ?
ドアを開けて鍵を掛けるとしても猫がすり抜けたら気づくでしょ?
と思うわけで。
それでも猫の気配がまるでなくなってしまった。
駐車スペースに餌を置いても食べている気配がない。
9月24日で10歳になるのだけど、我が家の猫になったのは3ヶ月後。
ロシアンブルーで一応血統書付きらしいのだけど、彼女は栃木で産まれてなぜか兵庫で販売されている。
2ヶ月半くらいだったのだろう、彼女に一目惚れをした青年が彼女を購入した。
でも、その青年は「猫アレルギー」を発症してしまった。
しかも喘息。
そこで里親サイトで猫を探していた私達に連絡をいただき、私が引き取りに行った。
私達はその前の日に新居に引っ越したばかりだった。
新居を購入し、犬・猫と住むのが夢だった。
まず犬とは面談が終わっていたが、引っ越しの次の週に引き取りに行くことにしていた。が、猫が最初の住人となった。
さすがにね、青年も猫も気の毒すぎだったから。
サイレントキャットってくらい大人しい種類の猫がずっと寂しくてミャーミャーと悲しげに啼いていたから。
深夜バスで三宮に行って帰りは新幹線。東海道新幹線ってトンネルが多いから気圧の変化が激しくてやっぱり啼いてた。
でも、隣の席の人がとてもいい方でずっとあやしていてくれた。
猫、初めて飼う私はどうしていいのかわからなかった。
3ヶ月の手のひらサイズの猫。ほんとに可愛かった。
ソファで寝ている私の胸の上で寝ていた。
それでも、それも3日だけですぐに犬が住人となってしまった。
犬は半年のラブラドールレトリバーのミックス。
しかも物怖じしない性格だったからフレンドリーに接してしまって鼻の上に猫パンチの筋が出来たりしていた。
その1年後、子犬まで迎えてしまって。
それでも冬になればみんなで団子状態で寝ているような感じでそれぞれのテリトリーを守っているような関係性。
数年前からやっと一緒に寝るようになってくれてきた猫。
その前は犬が私にべったりだったこともあり、なかなか来てくれなかった。
未だに抱っこは嫌いだし、膝猫にはなってないけど、それでもお互いの気配が感じる場所に居る、そんな関係。
それが10日前、突然なくなった。
家から出したら連れて行かれちゃうというのが理由で箱入り猫にしてしまって。それでも雨の音が気になるのか外に出たがって出ちゃうこともあったけど、それでも家の敷地内までしか行けないような感じで。
16時間
ミャーミャー私を呼んでた?
もうお家に入りたいって言ってた?
きっとそれを見かねたご近所の方が預かってくれたと私は思っていた。
だから、家のポスト脇に「猫が家出しました」と貼り出した。
それからTwitterにも入れてみた。
Twitterでは全国で同じように悲しんでいる人がいることを知った。
土曜日、1件目の動物病院に用事で行った。猫のことは電話で伝えてあったから詳しい状況を説明した。
先生は「出てくるかもね」って言って下さった。
でも、半分以上信じられなかった。
諦めなきゃって思ってた。
悲しすぎるから。
今日、夕方雨が降ってきたのだけど車で買い出しに出掛けた。
駐車場には頭から入れているから駐車場に動く影が見えた。
車を入れている間にミャーミャー言いながら隠れようとしている猫。
でも、そこまでどこかへ行く雰囲気でもないからゆっくりそっと近づいた。
お隣のお家との間の塀の上。
私が寄れるギリギリでミャーミャー。
だったら来い!って。
抱っこして家の中へ。そのまま放置してどこかに隠れられても困るから「居たよ」と叫んで玄関まで迎えに来させる。
駐車スペースに置いておいた餌を食べていたからお腹を空かせていると思ったからそのまま餌とお水を与えた。
身体はかなりやせ細ってしまっていた。
元々細いのだけど、もっと細かった。
好き嫌いも激しいからきっと何も食べなかったのかもしれない。
それでも首輪がなく、お風呂に入れてもらったような感じがする。
汚れているわけではない。
爪も・・・切ってもらっている。
私が切った感じではないな。
ご近所さんじゃないかと思っている。保護してくれたの。
でも、また家の周りに放置してどっかに行くと思わなかったのだろうか?とも思うけど。
でも、私が保護するのを見ていたのかもしれない。
戻って1時間弱。
私のベッドとお水を往復している。
ちょっとずつ体重を戻そうね。
犬の寿命より猫の寿命のほうが長いと思っていることもあり、最後は猫が残ってくれると思っている。
何が正解なのかわからないけど、それでも信じることは大切なのかもしれない。
首輪にも書けることを書いておこう。
ってことで、バンダナ風の首輪を注文してみた。
もうどこにも行かないでって思ってるけど。