駄目だ。母親目線でしか観られない。
芳根京子。22歳。でも、中学生時代からだったはずだけど、違和感なし。
化粧しなくもてキレイだし。
反抗期って・・・
篠原涼子は母親役が多くなってきた
篠原涼子の母親役ってどこにでも居るって共感できる。
そんな母親。
二人の娘。突然夫が居なくなった時、母親はどうしたらいいのだろう?
それは突然妻を亡くした父親も同様なのかもしれない。
そんなシングルマザーを篠原涼子、シングルファーザーを佐藤隆太がしている。
別にね、シングルだから子供が反抗期になるわけではない。
反抗期なんて自我が芽生えてきたらどこの家庭でも大なり小なりある。
ただ、シングルだから大変さが際立つってことなんじゃないだろうか?
自分がずっと反抗期のような中高時代を過ごしたから、子供はとても考えられなかった。
だって、絶対に我が強い子供になるとしか思えなかったから。
だからそろそろ子育てが終わった同級生を尊敬しちゃう。
シングルになった人もいる。
それでもきちんと大人に育て上げてたわけでそれは凄いことだよね。
この映画の人も自分の身体を顧みずに子供のために「キャラ弁」を作り出す。
クールなイメージの芳根京子演じる双葉。
なんだろう?目覚まし時計でも起きずに母親に起こしてもらい、お弁当を持たせてもらっても、感謝一つない。
なんで?
母親はそれをきちんと叱れないの?
無視してLineで意思疎通。しかも「車で送って」って・・・
何様なの?
世の母親は「召使い」なの?
都合良く家族のために使われているか家族のためにしているのかはやっぱり相手からの感謝で成り立つんじゃないのか?
母親のキャラ弁。
何年前だ?スギちゃんって・・・
エレキテル連合って・・・
そんなの関係ねぇ〜って・・・
ちょっと時差を感じてしまった。
それにしても、昼間働いて、夜も働いて・・・誰のため?
それを子供はいつになったら気づくのだろう?
親が働いていて自分への愛情が薄い?
何言ってるの?
女手一つで養うためには何か犠牲にしなきゃなんだよ。でも、家事だってしっかりしている。
自分のための時間は全然ない。
そんな人生で女性はいいの?
男性もそうなのかもしれない。家族のために働いてって・・・
うーん、日本の幸せ度ってやっぱり低いのかもしれない。
母の愛が強すぎるのかもしれない。
どうしても片親の負い目みたいなものを感じてしまうのだろうか?
姉の若葉は一人暮らしをしながらも同じ工場で働く。
その姉は一人暮らしをすることで母の苦労を知ることが出来ている。
双葉の逃げ場所となっている若葉の部屋。双葉はオムライス率の高いことを言うと「月末とかになるとオムライスだったんだよ」と教える。
「オムライスだと冷蔵庫の中のものでどうにか出来るから」
母の苦労を知る。
お弁当を作る時間だって、嫌な態度を取っている間はと限定していたのに、一向に改めようとしなかった娘。
母を「オニ」としているが、娘は悪魔だろうって思う。
母のいろんなものをむしりとっていく。
工場、居酒屋のパート、内職。
それだけしている母の手伝いもしようとしない。
なぜ?
どうして?
それは育て方を間違えていると言わざるを得ない。
私の知人もシングルマザーだ。
娘3人、中高だけどみんな幼いのかもしれないけど、母親を手伝う。
母の仕事を理解している。
そんな例を身近で見ているから余計、なんか間違えてると思ってしまった。
一番救われたのはシングルファーザーの子供が親のキャラ弁の押し付けに捨てていた。
それを知った父親は感情的に息子に「なぜだ?」と問い詰める。
まだ幼稚園生ですが・・・
息子は「ママはちゃんと自分の話を聞いてくれた」と走り出す。
でも、その後で父親が「ゴメンな」と言うと「また作って」と仲直りをする。
第一次反抗期だから?
最後は涙頂戴な展開。
東京(八丈島も東京だけど)で働くことにし、内定される。
母は幼い頃に交わした約束を信じてなかったわけじゃないが、相談もされずに勝手に決めてしまったことは悲しかったんじゃないだろうか?
私は身近な人の感情も気づけない、自分の感情も出せない人間はその後の社会性も厳しいだろうなって思ってしまうのだけど、どうなんだろう?
母は卒業式の数日前に軽い脳梗塞で倒れてしまう。
反抗期な娘は素直になれない。
「あんたも身体に気をつけなさいよ」という。
誰に向かって「あんた」って言ってるんだ?自分のことも出来ないくせに、何言ってるの?って感じ。
卒業式には動かない手でキャラ弁の卒業証書を作る。
それでも素直にならない。
会いにも行かずに東京へ旅立つ。
そんなんで行っちゃっていいの?
もうさ、おばさん状態で思ってたわよ。いろいろ。
3年間母の愛を食べ続けた娘、作り続けた母。きっとこの母娘の絆は娘が大きくなった時に戻るのだろうけど。(戻ってるのかしら?)
八丈島って昔入院してた時に、入院患者仲間さんに住んでる方がいたなぁ〜って思い出したエンドロールでした。