【記者たち〜衝撃と畏怖の真実〜】感想。私達は真実を求めてはいないのか?

政治的「真実」とは

春先に観た「バイス」と一緒に紹介されていたけど、公開する映画館が近くになくて、やっと川越スカラ座で観ることができた。

人生2度目の川越スカラ座。

70近い方は「私が学生時代にはもうあったわよ」

そうでしょうね。そんな感じのままです。

って、川越スカラ座の歴史がすごすぎなんですけど。

あ、このままの建物です。

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アメリカの平和とは?

2001年9月11日

家に帰り、報道ステーションが流れていた。

そこには無音のままビルが炎上していた。

画面には「LIVE」の文字。

どこかのビル火災の映像なのか?と思ったら、突然、飛行機がビルに突入していた。

「え?LIVE?」

状況がまるでわからなったことを今も覚えている。

でも、それはやっぱり他人事だ。

これがテロであり、アメリカがターゲットなった事件であり、それ以上のことは意識することなく生きていた。

日本にとって「平成」は戦争もなく平和に終わった時代と言われているが、アメリカは1991年に湾岸戦争でイラクに侵攻し、このときに交わされた大量破壊兵器の不保持の義務付けの違反としてなぜか2003年、イラク侵攻を行っている。

テロを起こしたのは、イラクではないし、サダム・フセインでもない。

この映画はイラク戦争を止めるために真実を書き続けた記者の話。

そんな話は日本には届くわけもない。

アメリカ国内でさえ支持されず、誤った情報として扱われていた記事だ。

それが16年経ち、映画になり日本人としても知ることができた。

今、「新聞記者」という映画が邦画として上映されている。

いつの時代にも真実を書こう、伝えようとしてくれる記者はいる。

それでもそれを支持しない国民がその記者を殺してしまう。

イラク戦争は必要だったのか?という議論はどのくらいアメリカではあったのだろう?

世界中がイラク侵攻を阻止しようとデモを行っているが、なぜ、アメリカは自国を守るためという名目で地図でどこかも知らない場所で戦争を行えるのだろう?

イラン・イラク・アフガニスタンこの辺りは白地図で示せと言われても正確に言える自信はあまりない。

イラン・イラクくらいは・・・わかるか?

さすがに四大文明の辺りだから・・・

今、世界で戦争があるのかどうかも実は知らない。報道されなきゃわからないのだけど。

アメリカは自国のことしか考えない人種なのか?

イラクが大量兵器を持っていたとしてそれはアメリカにとってどのくらいの脅威になるのかも実はわからない。

時の首相だった小泉さんは時の大統領ブッシュさんのお友達関係があり、「アメリカの武力行使を理解し、支持いたします」と支持している。

今、もしトランプさんがどこかの国に武力行使をしようとしたとして、安倍さんはきっと同様になるのだろう。

それが日米安全保障条約なんだろうから。

不満を示しているのがトランプさんって言うのがおかしいのだけど、今の日本人はそれを何も感じない。

10年後、トランプさんが引退したらきっと今の時代を暴くような映画が作られるのだろう。

国民はそれを待っているのかもしれない。

トランプさんがなぜ大統領選挙に勝ったのか?

ロシアの介入はあったのか?

いろんな疑惑があるが、大統領の現職中に暴かれることはきっとないのだろう。

アメリカではちょうど1年前に公開されている。

アメリカの人にとってこの映画の評価は高くない。

「既視感」ってことらしいが。

真実を好まない人種なのか。

それでも「摂氏119」とかマイケル・ムーア監督の作品は反応がいいようなんだけど。

事実だけを史実として映画化するだけでは求めているものが足りないのかもしれない。

真実と嘘が入り乱れすぎている報道。

難しいね。

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