【映画 Cloud クラウド】感想。ところどころで意味不明

サスペンス・スリラー

黒沢清監督と菅田将暉主演と言うことだけで見てみようと決めたから、内容はあまり良く知らないままだった。

最初は、菅田将暉演じる吉井の虚無感な感じと暗さが何かを連想させる感じはあったけど。

登場人物がわからない

まず吉井は表の顔としてクリーニングの工場勤務をしている。その上司と思ってたら社長が荒川良々という関係性で、社長は吉井を買ってリーダーになるようにお願いするが、それを固辞するって展開。

吉井の裏の顔は転売屋で医療器具を3000円で買い取って20万円で売ることに成功する。

それでも、これは3000円でも引き取ってもらわなきゃと思った側の努力が足りなかったんじゃないか?って思うだけなんだよね。40万円で売りたかった。でも、売れ残ってしまった。廃棄になったらお金がかかると言うのを嫌がって3000円で売却をしたわけで。

そしてまた謎女が古川琴音演じる秋子。昭和の雰囲気が・・・でも、車は今の車なんだよね。

で、転売屋の先輩の村岡が窪田正孝で。こちらも・・・怪しさ満載。

って感じで前半は交友関係と言えるのかわからないものが描かれていく。

ある時、道にワイヤーが張られていることに気づく。そこで身の危険を感じたのか?昼の仕事を辞めて引越しを決める。

が、社長は快諾するわけもなく、自宅まで押しかけてくる。こわーーー。

荒川良々がさ、普通の役なわけないわけよ。この辺から彼の持っている怪しさが出てくる。

群馬のどこかの湖畔に引っ越すのだけど、東京の時もだけど、彼はなぜカーテンをしない?

外から丸見え状態ってどうよ?湖畔の家なんて窓が大きいからほんと丸見えじゃないか?

そんな場所に出入りするとすぐに怪しまれるらしい。被害届を出しに行って、逆に扱っているものを見せろと言われるとか。コワ。

偽物のブランド品を売る行為は犯罪です。ってことで、安値で売り出し、自分で都心まで配送手続きに行く。

どういう展開なのかわからなかったのが、湖畔で人を雇う。奥平大兼演じる佐野くん。

佐野くんは何者なのか?とても怪しさしかない。

後ろから転売情報を盗み見るようなことをして「勝手に見ないで」と言われるが、留守の時に、勝手にログインして見てるし。ログインパスワードかかってなかったの?

それを見て「言いつけてやる」と誘うような秋子。下着姿で誘うような仕草をするのだけど、古川琴音だからなぁ。そこまで誘ってる感がないのね。

秋子はそのまま言伝をして家を出ていく。

彼女が望んだものは何だったんだろう?それでも吉井は彼女が必要だったのか?とも思えたのだけど。吉井が必要だったのはあくまでも「商品」で守るものも「商品」

すぐにパソコンを見たことに気づいた吉井は佐野くんを解雇する。が、佐野くんは、意に介さず、「何かあったら連絡をしてください」と言って出ていく。

吉井は自分が誰かに狙われていることに気づき始める。

ネット上では彼のハンドルネームの中の人が誰なのかを追求するスレッドが立ち、襲撃計画が上がる。

その最中に、なぜか突然のように岡山天音が出てくる。誰よ。きみって感じなんだよね。

ネットカフェのトイレでボッコボコにされて、結局は、吉井が安く売った偽ブランドバッグを落札して転売してバレたってことなのか?って推測するのだけど、そのことで、恨みを持つわけで。

そんなさ、本物が安くなってるわけないじゃん。

ってことで、なんかわけもわからないまま、ただ炎上させることを楽しみとしているような人間が集まって襲撃を始める。

その先頭に居たのがなぜか、工場の社長。へ?なぜ?ライフル銃を持って追っている。

そしてその他大勢も追いかけ始めるわけで。

最後は拉致られる。

他の人間はそのまま射殺して処理しているのに、なぜ拉致して場所を変えるんだろう?

何人もいるのに統率が取れてないから、秋子までその場にいる。

佐野くんは松重豊さん演じる無駄遣い的な役の人から袋とPadを受け取り、吉井の行方を探る。

佐野くんは敵なの?味方なの?な感じで・・・最終的には彼は何者でなぜ吉井に近づいたの?なんだけど。

秋子は昭和の雰囲気のまま昭和のような展開だったけどね。

まぁ現代の都心で昭和の色で撮影しているなぁって感じる作品かな。

まぁ菅田将暉演じる吉井の心情って感じはあるけどね。

引き込まれるって言えば引き込まれる作品かな。でも、意味不明な人が多いは、実社会でも同じなのかもしれない。