2023/06/05 映画「はざまに生きる、春」

この作品の主役は小西桜子演じた小向春なのだと思って見ていたが、エンドロールで一番上にあったのは、宮沢氷魚だった。まぁこの映画の制作がレプロなのだから、今やレプロの稼ぎ頭になってしまった宮沢氷魚を主演にするだろうなって納得した。

きっと脚本の段階では主演は小向春だったんだろうな。それでも、商業映画の段階で変わらざるを得なかったのだろうな・・・とちょっと本題とは違う複雑さを感じてしまう作品だなと。

だって、「春」ってタイトルにあるんだから、やっぱり役名で「春」って人が主役でしょ?しかも彼女の心の変化に宮沢氷魚演じる屋内透が居るのだから。

それはそれとして。

屋内透の担当編集者になった春が違和感なく3年目の若さで戸惑いから嘘のないグレーゾーンなのかもの屋内に惹かれていく。

宮沢氷魚でアスペルガー症候群役は罪だわ。だって、純粋にキレイな人が心までキレイな特性の持ち主になってしまうわけで、憎めないでしょ。

少しこだわりの強い人くらいならクラスに一人くらい居たかもしれない。それでも、アスペルガーを持ってますって人はそうそう、一緒の時を過ごしてきていないから、まだ成熟していない人間にはどう接していいのかわからない対象になってしまう。

それでも、徐々に他の人が感じる「おかしい」を否定し、彼の特性と感じるようになるのは、彼氏と同棲しているのに、勝手に想いを寄せちゃう女性ってならではなのか?

まぁホラー映画を見て怖くないって言う部分は彼女の行動が怖かったわ。

最後はドタバタな印象で終わってしまったけど、未熟な彼女がどう彼と向き合っていけるのだろう?

お互いがやっぱり傷つくだけなのではないか?まぁそれは別に障害のあるなしに関係なくあることだとは思うのだけど。

公開2週目でもう1日1回上映なんだけど、そもそも予告すらも観たことがなかったから、この映画はどういう感じなんだろう?