2023/05/07 映画「銀河鉄道の父」

実は宮沢賢治の作品を何も読んだことがない。

それでも、残した作品名は知っている。

この映画は宮沢賢治が主ではなく、その父親の政次郎が主役。役所広司さんと菅田将暉さんの親子は見応えがあったと思う。

すごいところにスポットを当てた作品だなって感じで。

作家本人ではなく、その父親って・・・って言うのが予告を見ていた感想。

宮沢賢治という人自体のことも映画ということで少し内容が変わっているようなので、あくまでもフィクションなのか?

当時の宮沢家は質屋ということで裕福な家だったのだろう。だから、賢治がいつか家業を継ぐことを想定して学校へ行かせ、そんなに良い成績ではなかったが、上の学校へ行きたいと言えば結局は行かせることが出来る。森七菜が妹役で久しぶりに良い役だったのではないか?

菅田将暉、ちょうど1年前、「ミステリと言う勿れ」の直後にメディアに出ていた時にくりくりパーマから五分刈り状態だったが、その頃が撮影期間だったのか?

役者に関してはさすがだなって感じ。岩手の訛りとかすごかったけど、とてもネイティブ。

でも、ストーリーがというか、宮沢賢治という人が「え?」って感じしかない。心が弱かった人だったのだろう。そして、そんな息子を信じて信じて無名のまま亡くなった後に世に送り出した父親がやっぱり主人公になるのだろう。

この世の中にどのくらいの作家が日の目を見ずにって状態だろう。それでも自分の息子の残したものを世の中に広めたいという父親がいたから、今や日本で知らない人は居ない存在になっているわけで。

なんか菅田将暉自身に似ているような。彼の才能を信じている父親の存在が似ているなぁって思う。