【映画 最高の人生の見つけ方】感想。日本版、女性版は印象が違うけど

それでも日本でトップの二人の共演

2007年ハリウッドで上映されたのは、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンのペアでの旅。

要素は同じ、大金持ちの独り者と一般?の人になるのか?

モーガン・フリーマンはサラリーマンってことだったけど、吉永小百合は専業主婦ってことでニュアンスが変わると思いきや・・・

秘書がムロツヨシ?

主要キャストがかなり少ない中で男性は重要な感じ。

まず、天海祐希演じる剛田マ子の秘書の高田役がムロツヨシ。

ハマってるわ。こういう役だと他が思いつかないかもしれない。

そしてなぜか、マ子の夫が賀来賢人。「へ?」って感じだけど・・・「今日から俺は!」以前はこんな雰囲気だったかもしれない。

吉永小百合演じる主婦の北原幸枝の夫が前川清。

吉永さんが「サワコの朝」だと思ったけど、夫役は前川清さんをご指名したとかって。

うん。よくいるよね。何もしない夫の典型がピッタリだった。

天海祐希さん、減量したのか?メイクなのか?

余命がないって雰囲気がかなり出てた。

物語はまぁそれぞれの生活から病院の二人部屋で同室になることから始まるわけだけど、幸枝の家庭は最悪だ。

それでも、私はこういう家庭、夫婦を見ているとどうしても考えてしまう。

何もしない夫を作ったのは誰なんだろう?

体調が悪いことにも気づかれず、ただテレビを見て笑っている夫。

そして引きこもっている息子。

余命宣告を受けていてもそれを打ち明けることができない関係。

妻のことをなんだと思っているのだろう?

まぁ私も数年前まで同様だったかもしれない。

専業主婦をしていると家事が仕事となるのだろうけど、それでも「家政婦」じゃない。

家のことを夫は「手伝う」と言う。いやいや、別に手伝わなくていいからしてくださいと言うようにして数年が経った。

私がするのが当たり前だった生活を変えた。

何もしない夫。

それは私がしてしまったからなのだろうか?自分が出したゴミさえも捨てようとしない様子にさすがに10年で何かがブチンとキレた。

幸枝さんは余命宣告を受けて最後くらい自分らしく生きたいとなれた。そうじゃなきゃ、気持ちが奴隷のままだったのだろう。

ホテル事業で成功したマ子さんがお金持ちという設定。

そしてハリウッド版は3回の離婚歴でちょうど独りって感じだったけど、マ子には賀来賢人が年下夫ということで登場する。

が、お見舞いに他の女連れというふざけた夫。

気持ち的には独りの方が楽だろう。

マ子が秘書の高田の忠告を無視したことで、9階のフロアが水浸しになる。

みんながびしょ濡れで避難する騒ぎになる。

そして、マ子も部屋を移動となり、幸枝と同室となる。

「なんで私がこんな貧乏くさい部屋・・・」というくだりは同じだね。

幸枝は夫と引きこもりの息子のことを娘の美春役の満島ひかりにお願いする。

久しぶりの満島ひかり。需要がないとは思えないのだけど。

美春は戸惑う。

母から余命のことを聞かされた上に父親と弟のことをお願いされながらも、病状は言わないでと言われて反発する。

そりゃそうだ。

でも、日本の縮図なんだろうな。これって。

男の子を大事にしているのか何もさせないで結局依存体質にするだけなのだろう。

入院患者で12歳の少女が鈴木梨央。

鈴木梨央が今一番変化が大きいな。

ポカリスエットのCMで吉田羊はまるで変わらないけど、鈴木梨央は・・・年々丸くなってる。思春期って感じで。

幸枝が真面目だけの自分に嫌気がさしたのか、マ子にたばこをもらう。

そこに少女が現れていたたばこをくわえる。

止める幸枝。

たばこを吸っても吸わなくてもガンになった二人に少女は自分がいろんなことを我慢していることを言う。

そこで倒れてしまう。

手荷物を渡そうとするが、少女の弟は「お姉ちゃんは死んだ」と言う。

少女の手荷物の中にお薬手帳があり、そこには「死ぬまでにしたいこと」が書かれていた。

退院した幸枝に家はゴミ屋敷状態になっていた。

「あとでしようと思ってた」という夫。それでも何もしないでテレビを見ている。

幸枝は自分でも「死ぬまでにしたいこと」を書き出そうとするが、思い浮かばない。

そして少女のリストをしようと思うとマ子に連絡する。

マ子は副社長の夫に会社を乗っ取られそうになっていた。

そして幸枝の話に自分も乗ったと一緒に旅をすることに。

まぁその辺は本家と同じでまずスカイダイビング。

ここの見ものはやっぱり秘書の高田。

エジプトに行き、そしてなぜかももクロのライブに。

最年長ということで舞台で一緒に踊る。

ムロツヨシの本気のヲタ芸。

京都に行き、マ子の憎んでいる父親と再会をさせる。

まぁどうやって喧嘩をさせるかってことなんだろうね。

旅も終盤というところで、マ子の主婦を見下す発言に幸枝がキレる。

そして入院となり、夫の知るところとなる。

それでも旅を続けさせてほしいと言い、次は長崎へ。

長崎は幸枝の故郷のようだ。

ちょっと行ってみたくなった。

階段を登れる体力があるうちに。

そこでマ子はまだリストに残っていた「ウェディングドレス」を着たいを幸枝に実現させる。

そこには美春に夫の姿も。

夫は過去の自分の行いを悔い改めるから生まれ変わっても結婚してくださいと言う。

へ?

嫌だな。

ほんとに夫婦仲が終わってたら最悪なサプライズだよ。

旅が終わる。

マ子は夫に離婚届を書かせる。そして解任し、刑事告訴すると告げる。使い込みをさすがに見過ごせなかったということらしい。

幸枝の家庭では夫が家事をしていた。

幸枝は勇気を出して引きこもりの息子に語りかける。

幸枝の思いが伝わる。

マ子が先に逝く。

遺産相続などの書類と小切手を幸枝が高田から渡される。

200億円

これが火星探査ロケットになったということなんだろうな。

二人の名前のロケットになって。

JAXAまで全面協力ってことか。

すごいな。

自分が死ぬときはどういうシチュエーションがいいだろう?

誕生するのは奇跡。死ぬのは平等。

ただ、私はガンになる家系ではない。突然死の家系だ。

だから今をしっかりと生きておこうと思う。

ただ、健康的な思考すぎるのがどうなるのか?

あと25年は・・・要らないと思うのだけど。

吉永小百合さんと天海祐希さんという女優二人がまぁ化粧薄めでリアルだった。