発達障害だよね?
発達障害であったとしても、市役所の職員として牧本さんにしか出来ないだろう仕事を見守りつつさせられていた状況っていいことだよね。
同じを求める人々
この映画は牧本さんの空気の読めない対応をされても「なんでわからないの?」な対応はするけど、それに対してあからさまな対応をする人は居ない。
おみおくり係
今、どこにでもそんな係が市役所には存在していたりするのだろうか?
核家族化。家族が居ても拒絶され、孤独死をする人々。
悲しすぎるよね。
その「悲しさ」に深く寄り添い、自費でお葬式まであげる。
そして、引き取られることのない骨壷を無縁仏に持っていけない。
そのことが原因で結局は牧本さんの行為は自己満足と判断され、おみおくり係は廃止されてしまう。
まぁおみおくり係はきっと周囲と合わせられない牧本さんのために作られた係なのだろう。
おみおくり係がなくなったとしても、孤独死の対応をしないわけではなく、違う形できっと対応をするのだろうけど。
最後の対象者について、縁故関係を訪ねて話を聞き、お葬式への参列を促す。
誰も彼も行く意思は表すことはなかったけど、それでも、集まる人々。
ヒロインが満島ひかりなわけだけど、登場時間としては結構短い。
満島ひかり演じる津森塔子は阿部サダヲ演じる牧本に心をひらいていく。
からこそ、その後の展開がハッピーになるんじゃないかと思うが、発達障害の人の慎重さが随所に描かれていた。
それでも何かひとつのことに集中してしまうと周囲が見えなくなるということも特徴としてある。
悲しい最後になった。それを伝えてくれる人もいない。
松下洸平がなんか今まで演じられている役とは少し違う感じで牧本に振り回されるのだけど、いい感じ。
まぁ悲しい役ではあるけど。