古い体質の歪
やっと日本レスリング協会のパワハラが認定された。
ってさ、どこのお金で調査が行われたんだろう?
第三者委員会
今回のは日本レスリング協会が委託した第三者委員会による認定か。
まぁ日本レスリング協会自体が公益財団法人ってことで、いろいろな優遇を受ける団体ってことに変わりはない。
ってところの費用で行ったわけだけど、外部の弁護士3人に委託したらいくらになるのだろう?
ただそれだけ。
そこまでして認定されなければ自分たちがしていることの世間とのズレを感じないところが問題なんだと思う。
告発状を見てご自身の感触だけで否定文を出してしまう会長。
まぁ副会長が至学館大学の谷岡学長だから。しょうがないかって気もしてくる。
こういう体質で「井の中の蛙」状態でメダル至上主義だけで成り立っている団体。
まぁ日本全体の縮図なんじゃないか?って気もする。
今の福田会長になってもう15年。それはあまりにも長過ぎないか?
そういうことも発端なんじゃないかって思ってしまう。
東京オリンピックの決定前の2013年に2020年オリンピックのレスリング除外問題というものがあった。
その動きは正しかったのじゃないか?
これは日本に限った話ではなく世界的な話だが、「レスリング」という競技のプライドの高さみたいな。
それに加えて日本女子はメダルを取れる計算が出来る競技となってしまった。
柔道がメダルを取れないオリンピックでもレスリングは全階級でメダルとか・・・無視できない競技なわけで。
そこに国民栄誉賞受賞の選手が2人も。
天狗になるわぁ〜。
国民栄誉賞選手がここまでの状態で獲ったことなんて知らずに。
前回のリオオリンピック前からパワハラって言うとちょっとピンと来ないけど、ネチネチとした嫌がらせを繰り返してたわけでしょ。
本人はその気がなくても強化本部長という立場も忘れてしていいことと悪い事の区別も出来ない人なわけで。
今回は伊調馨選手という強い選手を下手をすると伊調馨選手自体が潰されることも覚悟での告発状だったのだと思う。
協会全体の体質改善のためにやらなければならなかったのだと。
伊調選手だけじゃないはず。
彼らに媚びを売らなければ日本代表にもなれない可能性。
私の疑問は63kg級だった伊調選手がリオでなぜ58kg級で 出場していたのだろう?ってこと。
そして川井梨紗子選手が63kg級で出場したのだろう?ってこと。
伊調選手が身長166cm、川井選手が160cmってことなんだけど。そして川井選手の階級が58kg級になっているのだけど。
2014年から58kg級へ。そっちの方がメリットがあったのか?
なんかこの辺が一般人にはわかりづらいのだけど。
解散して組閣し直さなきゃ、トカゲの尻尾切りだけじゃないんだろうか?
私感で「ない」と発表してしまう会長と、「力のない人間」発言を普通にしてしまう副会長がピラミッドのてっぺんでその下の人たちの不満はこれで収まるのだろうか?
アスリートファースト
こんな言葉をわざわざ使わないといけない日本のアスリート界。
出来ないから言葉だけ出してごまかそうとしている。
「どこからどこまでがパワハラなのか、認識を改めないと」
絶対無理だと思うんだ。
体罰体質でやってきた人なんだろうな。
第三者委員会の報告がとても良い。
「レスリング競技に関わる人々が常に心すべきは相手に対する『敬意と思いやり』である」
国民栄誉賞を受賞した選手からの告発ということで、ここまでの問題になって協会の目を覚まさせるスタートラインに立てたけど、そこまでしなきゃ駄目だってことが情けない。
東京オリンピックに伊調選手が挑戦するかどうかは彼女次第。
このまま後輩の育成になるのもありだとは思うけど。
強い精神力を持つ選手。レスリングに限らずメンタルトレーナーになる素質があると思うのだけど。