【夜明け】感想。是枝監督の愛弟子監督作品に興味を持った

「誰も知らない」のその後のような作品なのか?

最初の1時間は「誰も知らない」の柳楽優弥の演じた少年のその後なのか?って感じを受けていた。

何か秘密を抱えた青年。

感情をうまく表現できずに流される。

幼少期の体験が大人になっても影響するように思えた。

webukatu.com

「夜明け」の意味

最後のシーンは「夜明け」だった。

それは長いトンネルからやっと自分に戻った「夜明け」だったのだろうか?

柳楽優弥演じる青年は小林薫演じる涌井哲郎に拾われる。

川岸で倒れていた青年。

哲郎は自宅に連れて帰る。

哲郎は青年に「ゆっくりして行けばいい」と自宅に泊める。

他人の親切への戸惑い。

青年は自分のことを「ヨシダ シンイチ」と名乗る。

「シンイチ」と言われ戸惑う哲郎。

シンイチは哲郎の木工所へも一緒に行く。哲郎は「見学に来た」と従業員へ紹介する。

シンイチは木工所の温かい雰囲気に戸惑いながらも刃の研ぎ方を教わり、研ぐことになる。

やりたいのか?やりたくないのか?

やりたいわけではなさそうなのに流されるシンイチ。

哲郎はシンイチを気に入ったのか、亡き息子の部屋を使っても良いと言う。

戸惑いながらも部屋へ行くとそこには息子の生活がそのまま残っていた。

そこにあった賞状にあった名前「涌井真一」

シンイチは亡き息子の名前であった。

哲郎は木工所の事務として働く堀内敬子演じる宏美と結婚を控えていた。

月日が流れるといろんな思いが交錯してくる。

ある時、シンイチは髪の毛を茶髪にする。

それは仏壇に飾ってあった息子の写真のようにしていた。

哲郎の気持ちを知りながら、息子になろうとしていたのか?

シンイチは大きな秘密を抱えていた。

そして哲郎が自分の免許証を拾っていた。それでも「シンイチ」として扱われていること。

木工所の先輩、YOUNG DAIS演じる庄司に呼ばれたスナックで自分を知っているという女性。

同じ大学に通っていた。

そして女性は思い出す。彼が国道のファミレスで働いていたことを。

そしてそこは火災によってなくなり、今はパチンコ店になっていた。

女性は庄司に「放火だって噂だ」と告げるが庄司は「何が言いたいんだ?」と怒る。

庄司はシンイチのことを「自分たちのことをもっと信用しろ」と言う。

どんどん居づらさを感じるシンイチは本当のことを哲郎に告げる。

そして黙って家を出るが、哲郎に「行かないでくれ」と言われ戻る。

人の言葉に流されてしまうシンイチ。

木工所の一員としたいと言う哲郎。息子の真一の代わりにしたいという意識がありありだ。

どんどん息苦しくなっていくシンイチ。

結婚式前日、哲郎が来てないことを宏美から連絡を受け、探し回る。

酔っ払った哲郎は寝言でシンイチに仕事のことを話し出す。

それに「はい」と答えていたシンイチだが、その次に「音楽なんて辞めて木工の仕事を真剣にやれ」と息子に言っていることに気づく。

そこで目覚める。

自分は息子の代わりにはなれないことを。

茶髪の髪を黒に染め直す。それが一番カッコいい柳楽優弥だったわ。

これでヘアカラーのCM来ないかしら?

額を出した顔がカッコいい。

うん。

は、いいとして・・・

結婚式、木工所に友人知人が集まったパーティを行っていた。

最後に哲郎はシンイチを紹介する。

息子の代わりにしたかったのだろう。そこで跡を継がせたいとまで言い出す。

シンイチに挨拶をするようにと促す。

断るシンイチに強引にマイクを渡す哲郎。

そこでやっとシンイチは自分の言葉を出す。

「自分はシンイチではなく芦沢光だ」と。

そしてもう居られないと言い、逃げるように走り出す。

哲郎の言葉にももう振り向くことはない。

自分が何者なのか?

それを知りたかったのか?

自分の過去を忘れたかったはずなのになぜ過去の近くで甘えていたのだろう?

広瀬監督の脚本。

是枝監督の撮影と似ている。

走るシーンは一緒に走ってカメラのブレで臨場感を演出する。

柳楽優弥のセリフがほとんどないよね。

なんだろう?柳楽優弥がすんごい話す役って言うのがイメージにない。

「銀魂」のトッシーが一番しゃべってたような・・・

そんなことはないか?

webukatu.com