【映画 宮本から君へ】感想。バブル直後の日本で始まった原作

ドラマも観てない状態だけど

去年、ドラマ化されていたのも知らず、映画も直前まで観る予定ではなかった。

蒼井優のファンではあるが、主人公の宮本のようなタイプが苦手なことを感じていたから。

観てないのになぜ知ってるかと言えば、ツイッターの紹介で観た感じなのだけど。

観なくても良かったのかもしれない

正直、この映画は評価が分かれる作品なのだと思う。

熱量の高さについていける、理解できる人にはとても評価されるし、感動されるのだろうけど、熱量を「うわ、めんどくさい」と思うタイプには向かない。

私は後者だから、観ててただ、「迷惑行為しかないな」って感じ。

まぁ「宮本の熱量を、あなたは受け止められるか?生身の会いを求めない人、お断り!!」ってことで、受け止められない人間で断られる側だった。

年齢が高くなったからなのか?

元々、そんなタイプなんだと思う。

観たのはただ、蒼井優が出てて、夫の山里亮太さんがラジオで「俺、大丈夫かな」と言ったことでちょっと興味を持ったってだけで。

ドラマを観てないから映画のスタートはまぁ殴られた顔の池松壮亮演じる宮本。

時系列が戻る形で始まる。

前歯がなくなり、手にはギプス。それでも会社では心配してくれる同僚・先輩。

回顧が始まる。

蒼井優演じる靖子の自宅へ行く。

そこに現れる元カレの井浦新演じる裕二。

玄関から入るのを諦めて、ベランダから入ってくるってちょっと怖いでしょ。

そうなんだよ。観ようと思ったのは、井浦新の存在もあった。

内容はまるで知らないのだけど、彼のツイッターですごく絶賛してたから・・・。

裕二は別れたいという靖子を許さない。

靖子は浮気ばかりの裕二に愛想を尽かし、年下の宮本を利用していた。

まぁそんな状況で靖子の気持ちも考えずに「俺、帰ります」って帰ろうとするわけで。

まぁ問題ありの女性を好きでいられる男もそういないか。

しかもバブル直後で書かれてたら、そんな感じかもな。

あぁ、だから同年代の男女が多かったのか?

私は原作を読んでないけど。

あぁ、原作も絶対読まないタイプの絵だわ。

女性に向けたものらしいが、私はずっと靖子に「こんな男止めたほうがいいって」と思ってたわ。

で、靖子の熱量というか、女性のズルさが凄すぎる。

そして泣き叫ぶ。

おいおい・・・こんなカップルが隣に居たらただ迷惑だぞ。

そう、この二人は世間の目というものはない。二人の世界を作り上げるためのプロセスしかない。

営業で入った会社のラグビー部に誘われ、靖子もともなってピエール瀧演じる馬渕敬三と佐藤二朗演じる大野平八郎とお店へ。

そこで彼女が居るにも関わらず、自分を忘れるほどに酒を浴びて飲む。

そのため、馬淵は息子の一ノ瀬ワタル演じる拓馬を呼び、送り届けるように言う。

知り合いの息子だからと家に入れる無防備な二人。

そして酒で寝潰れる宮本。

そこで靖子は拓馬に襲われる。

助けを求めているのに、口をふさがれ、起きる気配のない男。

はっきり言って、こういう男と一緒になって幸せは待ってないと思ってしまう。

朝まで起きることなく宮本は靖子の異変にはやっと気づく。

靖子の苦悩・・・って、なんで被害届出さないの?って言うのはあるけど、難しいよね。彼氏がそこに居たって事実はある。

それを届け出たところでどう扱われるのか。

宮本は変わろうとする。

靖子は婦人科検診は受ける。そこで妊娠を知る。

3ヶ月から4ヶ月。

宮本の子か?裕二の子か?

宮本は変わるために靖子と会わないことを決断しており、靖子は一人悩む。

そして裕二に連絡をとる。

宮本は拓馬を探すために馬淵のもとへ行くが、馬淵に息子からされたことは言わない。

次の練習には来ると聞き、練習場へ。

そこで拓馬に殴りかかるが、拓馬の1発で沈む。

反省もしない拓馬は「つきまとわないでくださいよ」と前歯をへし折る。

のびた状態の宮本を見て、父親の馬淵も何かあったと思ったのだろうが、なぜか息子に聞かずに宮本を呼び出して聞き出す。

宮本は言わない。そして「大人が出る幕じゃないんだぁ」とわめく。

そう、喚くなんだよね。

まぁ終始、バカか喚くかなんだけど。

馬淵も拓馬に入院するほどの怪我をおわされる。

子供可愛さなのだろう。まぁいつの世も育てた側にも責任があるになってしまうのだが、難しい問題だよね。

宮本は拓馬の居所を突き止め、また殴られてしまう。そりゃあそうだ。子供対大人ほどの体格差があるわけで。

それでも諦めない宮本は拓馬の急所を攻めて負傷させる。

右手・・・指を折られたりしてたはずなんだけど、なぜか戻ってたりするんだなこれが。

痛みを感じてないだけ?

靖子のところへ二人で行き、「結婚しろ」と言う宮本。

「結婚なんかするか!」と応戦するが、宮本の熱意に負ける。

まぁここからの展開が映画のスタートから親のところへ行くってことになるのだろうが。

突然の結婚に戸惑う両家の親。

二人の絆がこの件で強くなったのだが、それは他人の知る由もなく、伝えることでもない。

この作品の時代、私は靖子と同年代だ。

いや、宮本と同年代になるのか?靖子はもうちょっと上か。

それでもあの時代、はっきりと言われることは嬉しいと思ったのか?

こんな激しさが求められていたのか?

そして今の時代に映像化する。

今の時代に求められているのか?

今の時代の20代が見て、どう受け止めるだろう?

そんなことを思ってしまった。