【映画 死刑にいたる病】感想。奥が深すぎるから原作を読みたくなった

ジャンルはホラーなの?サスペンスなの?

サスペンスってことになるのか。なんか残虐な部分はあるのだけど、阿部サダヲ演じる榛村大和の普段の柔和な誰でも好きになるという部分がホラーな感じだなと。

中山美穂が母親の筧井衿子役なわけで。彼女の役がこの作品のキーなんだろうけど、ちょっとわかりづらかった。から原作で補填したい。

行きつけだからといって

突然、フルネームで手紙が届くってこと自体、怖い。

しかも、拘置所から。そこに会いに行くというのはどう言う気持ちなんだ?

Fラン大学ってことを父親から卑下されて卑屈になっている大学生の面と、なぜか昔の印象のままに動かされてしまう面と。

母親の衿子も「自分では決められない」と小さいことまで他人に委ねる。

それが子供にも当てはまる感じってことか?

岩田剛典が最近、カッコいい系の役の対極にある役ばかりのような気がする。

かなり経ってから気づいたが、やっぱりカッコいいはあるなと思う。

岡田健史演じる筧井雅也の目線で物語が進む。

岡田健史がデビューして4年、彼の出演している映画はなぜか全部観ているな。この作品の主演は阿部サダヲだよね?原作的には雅也なのかもしれないけど。

雅也のような男子はきっと多いんじゃないかと思う。

そして、昔の知り合いの女子に声をかけられて嬉しかったのだろうが、はっきりとしたことを言わず、それでも彼女の行動に対してイラつく。

大和に面会し、彼の話しを聞き、雅也は行動し、大和の事件を調べる。

それがメインテーマで流れる。

オープニングでしていたことはエンディングくらいまでわからない。

それでも、「なるほどね」って感じになる。

でも、大和はなぜそんなことをしたのか?ってことが雅也の視点で描かれているが、足りない。

原作読みたいって思える作品ではあるけど、映画自体が楽しめたからだと思う。

だから根本的な部分をきちんと知りたいって思ったわけで。

大和が阿部サダヲであることはとても良いキャスティングだなって思う。

なんかうん。納得できる。多分、ご自身が持たれている人懐こさがにじみ出てるから。

人懐こさって演技で出るとは思えない。なんか自然に打ち解ける感がほんとに自然だった。