【鈴木家の嘘】感想。家族が引きこもり、そして・・・

家族だけど個々の責任

岸部一徳さん主演作ってことで興味を持ち、予告はちょっと面白いのかと思ったから行ってみたのだけど。

現代社会のどこのお家にも潜んでいる問題なんだろうな。

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家族の再生?

家族構成が兄、妹に両親という4人。

でも兄の年齢と娘の年齢差がわからない。

娘役の富美の木竜麻生(きりゅうまい)は女子大生という背景はわかるが、兄浩一役の加瀬亮はいくつの設定なんだ?

木竜麻生と加瀬亮は20歳の年齢差がある。

そして父親役の岸部一徳さん71歳、母親役の原日出子さん59歳。

なのでちょっと違和感がありながらの鑑賞。

浩一のシーンから。薄ぼんやりとした部屋。ようやく部屋の中なんだと思うくらいの暗さ。

そこにきっとまだよくわからない人物のオーラのようなものがあるのだろう。

加瀬亮の横顔。もう44歳。SPECの頃のトゲトゲしい雰囲気はなくなり、なんかおじさん感が漂ってきている。

最近、発声している演技を見てない気がするのは気のせいか?

私が見ている作品が「3月のライオン」の宗谷冬司役だったり、「モリのいる場所」の藤田武役だったりで、そこまでセリフがあるって感じではなく、存在で演じている感じが多いイメージ。

浩一もそう。

開始早々、自殺。

リビングでは母親が昼食の準備をしている。

ラジオを聴きながら陽気な雰囲気。お昼の準備をして浩一の部屋へ行く。

「一緒に食べない?」

応答のない部屋。中に入るところで途切れる。

そして夜。妹が帰宅。電気のついていないことを不思議に思い、母を探す。

結局、一番気の毒なのは妹だとほんと思ってたわ。

妹の見た光景、母が包丁を手に倒れている。腕に切り傷が多数あり、血が流れている。

その母は意識が戻らずに眠った状態になっていた。

何も家事をしてなかった父親は洗濯もままならない。

洗剤を間違えて洗濯のりいれるってすごいな。

父親は息子の死の受け止めのために「男爵」というソープランドへ行く。

しかし、初体験の父親は受付と女性に払うチップに納得がいかずに娘に連絡が行く。

父親を引き取りに行く娘。大学生の娘も初めての場所に戸惑う。

「こんな時に何してるの」

冷たく言う娘に何も言えない父親。

なんかね、こういうひとつひとつの積み重ねなんじゃないかって思うんだよね。

家族って括りで共同生活を分担しながらしなきゃだけどさ、親は子供をどこまで育てたらいいの?

パンダのシャンシャンなんて1年半で親離れだよ?

それでもこの鈴木家は浩一の引きこもりを何も出来ずに居た。

引きこもりになるのはきっといろんな問題があるのだろうけど、それは周りの助けも必要だろうけど、それは親なの?

家族という甘えの図式の中で自立出来ずに社会生活が出来なかったという妹の見立て。

それでも親は自分たちを責め、本人もどこからやり直して良いのか?やり直せるのかを模索して苦しんでいるってことなのだろう。

49日。

母親の意識は戻らないまま、意識の戻らない母親の今後も考えることに。

父親の妹役が岸本加世子。母親の弟役が大森南朋。

うーん、理想的な一般的な親戚像なのだろう。

ちゃきちゃきの義妹にうだつの上がらない義弟。

まぁ突然そこは意識が戻るのだけど、49日も声を出していないから声がでない。

けど、しゃべる。

その中で気づく。「浩一は?」

あの日の記憶が欠如しているらしい。

あまりにもショックな出来事を人間はうまく処理してくれる。

そこでとっさに娘は母を気遣って言う。

「お兄ちゃん、今アルゼンチンでおじさんの仕事手伝ってる」

母親も兼ねてから自分の弟に息子の事を頼んでいたこともあり、信じてしまう。

そこから娘と夫の母に対する優しい嘘が始まる。

娘は母のために兄になって手紙を書く。それを現地のアルゼンチンに居る他の人間が清書して投函していた。

そんなことが続く。

娘の心は潰されていく。

兄の遺体を見て、しかも警察にも連絡をして確認作業までさせられている。

それをフォローするべき両親じゃない。母の頭の中は常に「浩一」だ。

母親の甘やかしが兄を引きこもりにしたのか?母は兄がいつか部屋から出てくることを信じていた。

しかし

現実はまるで違っていた。

娘は一人、同じ境遇を語り合う場へと出向く。ボランティアの方一人に家族に突然去られた境遇の人々。

話すことで楽になる。

自分だけではないと思える。

一人で発散することも出来ずにいるよりきっと少しでも救われるのだろう。

そこに居る日比野という女性。14歳の娘が自宅の風呂場でリストカットして自殺してしまった。

しかし娘の苦しみなどには気づかず、学校側もイジメの実態はなかったという。

14歳。

何が彼女の人生にあったのだろう?それでもそのくらいの年齢の子供は難しい。いじめられていることをSOSする能力が低下してるんじゃないかって思うほどにいろんなことを考えてしまいこみ、自分で自分を処理してしまう。

夫が電車に飛び込んで賠償金まで請求されている米山。他人にも意見して同調するが、ボランティアにはちょっと場に馴染んでないと思われている。

それを日比野は誤解だということを言う。

タクシーで来るから他の人と比べたら裕福で悲しみの質が違うんじゃないかと言うことには「電車には乗れない」と教える。夫が電車に飛び込んだってことはそれほどのこと。他人にはわからない思いがある。

会社を経営していた夫とは言え、電車に飛び込んだ損害賠償は多額だろう。

富美はなかなか自分のことを話せずにいた。

母に対して嘘を重ねる日々。

母は娘にお兄ちゃんに手紙書かないの?とか謝ればいいのにと勝手なことを言う。

そしてとうとうバレる。

母親が兄のバースデーを祝おうとする。

そのケーキの火を妹に消さそうとしたから。

だいたいね、大の男にバースデーケーキを買ってきて「祝ってれば出てくる」ってずっと出てくるまで歌う母親ってどうよ?

自立も出来なかった息子でもあるし、ほっといてあげたらと思う感じもある。

富美はたまらずに兄がアルゼンチンにはいないと言い出す。そこに清書をしていた北別府までが乱入することになる。

母親もようやく思い出す。

あの時にあったことを。

首を吊る紐を切ろうと包丁で頑張るが、切れずに自分の腕を傷つけただけだった。

ようやく娘の苦しみに少しだけ気づけたのか?

富美はようやく兄に手紙を書き、話すことができる。

自分が兄に「生きてて意味あるの?死んじゃえば?」と言ったことへの後悔も。

高校生の富美。社会人なのに引きこもりの兄。母親は兄のことにしか興味がない。

そんな人に興味なんてないだろうし、そんな言葉で人が簡単に死んでしまうなんて思わない。

そこまで追い詰めていたものは何だったのだろう?

父親も病院へ連れ出すことには成功したが運転中の車から突然飛び降りてしまった浩一。発狂乱になった息子をどうすることもできなかった父親の苦悩。

父親はソープランドでイブという女性と話させてくれと頼む。

息子はイブという女性を受取人とした保険金をかけていた。

妹とイブに残した保険金。

富美は困る。なぜ私に?

兄のことがわからない。

エンディングでイブの正体がわかり家族で向かうところで終わり。

うーん、長いのよ。2時間半もある映画。

まぁ私の嫌いな家族像過ぎてイライラしてた。特に母親。

なぜ自分の生きがいを息子にしちゃう?

子離れの必要性、親離れの必要性をほんと感じた。

岸部一徳さんのお父さん。

なんかだめなお父さんなんだよね。なぜ?

でも、岸部一徳さん好きだからなぁ〜。

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【映画 母さんがどんなに僕を嫌いでも】感想。太賀の振り幅がすごすぎる・・・

太賀という俳優

主演の太賀、まさか映画公開と同時期に「今日から俺は!!」で全然違う今井という役をやっているとは思ってなかっただろう。

今井という役をやっている人間と同一人物だと思えるところがまるでない。

太賀の今までの役は主演ではなかったから「面白枠」的な部分が多かった感じだけど、これは役者太賀の凄さを感じた。

そして歌が下手なのねも。。。

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母親の愛を受けられなくても

子役のタイチを小山春朋くんの凄さもある。

お母さんが好きという気持ちが伝わらずに虐待という形で戻される。

それでもお母さんが好きで好きでという空回りの関係。

吉田羊演じる光子という女性はきっとその辺に普通に居るのだろう。

表の顔はいいし、プライドも高い。でも、内面はナイーブで神経質で自分をどう繕うかを迷う。

タイチは9歳で施設に入れられる。

ネグレストや虐待を受けてても子供は親と一緒に居たいのか?

父親にも脅され、母親にも愛されない子供はきっと自分を不適合品と烙印を押してしまうのだろう。

幼いタイチの良き理解者であり唯一の見方は父親の会社の従業員の女性。

婆ちゃんと呼んで可愛がられる。

木野花さん。先月「愛しのアイリーン」ですごい姑役でお見かけした後だから太賀以上の振り幅に驚くわ。

施設から戻ってきたタイチに光子は「離婚したから引っ越す」とタイチの「婆ちゃんに会いたい」という気持ちは聞くことはない。

慰謝料で買った豪邸に暖かさはなく、離婚後に余計に不安定になった光子の虐待は増す。

それでも母親の気を引こうとする子供。

子供ってなぜそんなに無垢なの?って感じ。

子供のいない私にすると・・・子供めんどくさいなって思ってしまう。

お互いがお互いの欲求しか求めない関係。姉が居るがほとんど存在していない。

大人になったタイチ。

劇団の新人団員募集を見学に行き、突然一緒に練習をさせられる。

劇団のエースのキミツの森崎ウィンからは裏の顔で話しかけられる。

人前では笑顔を振りまく姿と裏の毒舌の姿に母親の姿を重ね合わせる。

キミツはタイチに入り込む。

タイチはキミツに入り込まれつつ過去の苦い経験を回想するという展開。

17歳で母親に殺されかけ、家を出る。まぁとても良い子なのよね。

こんな親の元でグレることもなく普通に居る。

離婚した後は母親が生活をさせていたってことなんだと思うのだけど、子供は母親にいろんなものを要求しがちだ。

母親だから当たり前と思ってないだろうか?タイチという人間のどこかにはそれを感じた。

自分にはそれがひとつも与えられなかったという意識で大人になっている。

会社の同僚の女性カナが劇団の練習を見に来る。自分の彼氏の大将を連れて。

初日からなぜかキミツも含めた4人で飲みに行き、意気投合する。

キミツもタイチに毒舌ながらも本音でズケズケと入り込む。

本音を出せないタイチ。

会社で営業成績が上がってくる。しかし、そこには不正を犯してもという自分の中にいる母親像を感じる。

仕事漬けのタイチを気にしてキミツが車で大将とカナの待つホテルへ。

そこで飲み明かす。

お風呂に入ろうと言われると「人前では裸にならない」と断るが、翌朝大将に誘われてというか強引に連れて行かれる。

タイチの背中の数々の虐待の形跡。

大人になっても消えない痕。

大将は「もう俺に隠し事をするな」と言い、カナは「うちの子になっちゃえばいいのに」という。

タイチにとって初めての経験で嬉しすぎて笑顔の作り方がわからないと引きつった笑顔だ。

翌日、母親の再婚相手のお葬式だからと母親から連絡を受け6年ぶりに対面する。

しかし、母親は「もう帰っていい」と突き放す。

キミツが来てタイチの顔色を見て母親と何かがあったことに感づく。

タイチは「6年ぶりの再会なのに”どうしてた?”の一言もなかった」と後悔した顔で言うとキミツは言う。

「気づいた人間から変わる。それは親からとか子供からではなくて、気づけた、受け入れられる人間が変わるということ」だと言う。

翌日、タイチは母親のために朝食を作る。

突然来られて朝ごはん作ったから食べろはね、親切の押し売りだわ。やっぱり。

タイチは「だったら何が食べたい?なんでもするから」と言うが光子は「ズッキーニ」と言う。イタリア料理のズッキーニの料理が食べたいと言う。

タイチは困る。ズッキーニは普通に手に入るものなのか?

母親は「出来ないんだったら言わないで」

うーん、この母親の気持ちとても共感してしまう。構うなって思うタイプだからかな。

タイチは調べて作って置いて帰る。

翌日、完食のあとを見て小さくガッツポーズだ。

子供・・・母親のためにと掃除をしだすが、花瓶を割ってしまう。

そこには督促状の山が。

計算すると1億以上ある。亡くなった旦那さんの借金だが、遺産放棄をすれば良かったものをなぜ相続したの?と言う。

無知でしたことではない。

意味があってしたことを否定された気分はまた逆鱗にふれる。

光子は倒れてしまう。脳梗塞でリハビリが必要だという。

タイチはタイチなりにリハビリ施設などを探して光子に提案するが、光子は自分をリハビリ施設に入れて自己破産して家を売るつもりでしょと凶弾する。

「かまわないで!」

母親にタイチの真意も伝わらない。

光子の根底にあるもの。それはプライドの高さ。「みっともない」ということがあり、自己破産はみっともないという感じなのだ。

それでもタイチは負けない。

キミツを連れて二人で劇団の劇をする。

森崎ウィンは歌うまいねって感じだけど、太賀・・・下手ね。

「ぞうさん」の「あのね、母さんが好きなのよ」って部分も音がまるで合ってない・・・ってくらい外れてた。。。音感はあるんだよね?ドラム叩けるんだから。

光子はそんなタイチを見て「みっともないからやめなさい」と怒鳴る。

タイチは「みっともないなんて何でもないから」と叫ぶ。やっとタイチの気持ちが届く。

退院後、散歩の途中で自分の作った「まぜごはん」を母親に食べてもらうと「おいしい」と一言。

そしてタイチの思いと再度、自己破産についてお願いするとやっと納得する。

そして「お店を出すなら銀座ね」とプライドの高さは変わらない。

母親は自己破産後に亡くなったとなっていた。

タイチはキミツとの出会い、カナと大将の間には赤ちゃんが誕生していた。

カナはひどいつわりで点滴を受けていた。その場で「お母さんってすごいよね。こんな大変な想いを10ヶ月もして生まれたらもっと大変で」と言う。

そうなんだよね。まぁ「あんたなんか産まなきゃ良かった。」「堕ろせば良かった。」と言ってしまう親が少なくないのだろう。

それでも女性は自分の人生を子育てに費やすのだ。

虐待していてもご飯は作る。肥満になるのは体質だったりやっぱりどこかにひずみがあるのだろうけど。

そして光子がタイチを愛せなかった理由は妊娠中に夫が浮気をしたことが許せなかった。それがそのままタイチの責任となってしまったのだろう。

23年。

うーん、あっという間だよね。人間の記憶と憎しみを癒やすには期間としては継続しちゃうよね。

そして自分も虐待を受けた母親は自分もどう子供を愛して良いのかわからない負のスパイラルがある。

タイチは仲間の存在で最後の短い時間、母親との時間を有意義に過ごせたのだろう。

たまに思う。神様は快楽と生殖をセットにしてしまったのだろう?

生殖を目的としていない快楽に付随した生殖は時に悲しみの蔓延にしかならないのではないだろうか?

太賀の一途さがほんと良かったし、最近の吉田羊がネグレスト母連続という感じでとてもそれがマッチしてしまって・・・

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【映画 人魚の眠る家】感想。子役の演技がとても良かったのだと思う。

原作を読んだときには映像化は難しいと思ったけど

今年のGWに原作を読んだときのブログ。

www.around50th-woman.me

読み終えてから映像化されることを知り、母親が篠原涼子、父親が西島秀俊ということで納得していた。

それ以上に子供たちの演技のレベルがとても高くて驚いた。

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子供の演技が良かったから

一番大変だったのはなんと言っても脳死状態でずっと目をつぶったままの状態だった瑞穂役の稲垣来泉ちゃんだろう。

彼女の声がほんとに可愛らしい。

最初のシーンでお母さんに絵を渡すシーンが彼女の最大の見せ場となった感じだけど、その後も見事に「脳死」状態で居続けたと思う。

母親の薫子の熱演を肌で感じても動けないもどかしさ。

息をするのも自分の呼吸ではない感じにしなければならず、普通肺の動きなんて気にしないだろうけど、大げさに演技をしなければならない。

あとは生きた状態での人工呼吸器。実際には動かしていないだろうけど、あれは大変だっただろうなぁ〜ってそれしか考えられなかったわ。

物語は原作から少し映画用にアレンジをされている。

それでも大筋は変わらない。

脳死を言われたものの受け止めきれずに「生きている」とした親の願いのまま懸命な延命処置を施す病院。

日本の「死」に対する矛盾。

脳死判定を受ければ脳死の段階で死亡が確認されるがそれ以外だと心臓が止まったときを持って死亡が確認される。

日本人は宗教というものに対して海外ほどのものはないから余計なのか?

また6歳の子供とどの親が「臓器提供の有無」について話し合いをしている?

マニュアルだと言っても悲しみの傷に余計に塩を塗り込むようなことをされているんだなって思った。

「脳死判定」「臓器提供」

とても重い課題が根底にある。

そして研究者の欲望。

その中で一人、研究者星野役の坂口健太郎の恋人役の川栄李奈が普通の人だった。

瑞穂を取り巻く人間はすべて自分のための行動だ。

母親の薫子は子供の死を受け止めることをせずに自宅看護に踏み切る。

そこには薫子の母親役の松坂慶子の助けがなければ叶わない。

それでも娘をプールに連れていききちんと見てなかったという責がどこかにある。

そしておばあさんも責められることで自分の責任を逃れられると錯覚する。

父親の西島秀俊は自分の会社の技術を娘のために利用し始める。

それは別居し、どうにか離婚には至らなかったもののやはり妻子に対する何もできないことへの代わりだろう。

そして妻へまやかしの期待を与えてしまう。

研究者の星野は自分の研究を薫子がとても喜ぶ姿を見て、錯覚を始める。

自分は第二の父親だと。

機械の力で動く身体。意思のない中で動かすことに何の意味がある?

正気になれない人々にはまるで通じない概念。

それを星野の恋人は播磨に直訴する。「彼氏を返してください」

彼の行っていることは彼が本当に目指したかったものなのか?

自分の存在までないがしろにしてまでするものなのか?

自分の意思ではない笑顔に何の意味があるのだ?

一番可愛そうだったのは弟の存在だろう。死んでいるようにしか見えない姉のことでいじめられてもおかしくない。

それを母親は聞かない。

父親もずっと居るわけではないからほんと気の毒でしかない。

そして従姉の若葉。プールの事故は自分だったかもしれない。そして助けることが出来なかった。ずっと心に溜めていた思い。

いろんなものが交差していく。

それでも最後に希望が残る。

原作と同様、オープニングに登場した男の子がエンディングにも登場する。

映像だと移植された心臓が導いたような描写でそういう感覚なんだぁって感じ。

でも、そこに家はない。

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【ボヘミアン・ラプソディ】感想。あれは「伝説のチャンピオン(We Are the Champions)」って曲なのね

鳥肌の連続

「伝説のバンドクイーン」

私の生まれた年に結成し、日本がまだフォークソングの時代にロックを突き詰めたバンド。

音の作り方がすごい。

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フレデイ・マーキュリーという人

クイーンは日本公演のために良く来日していると思っていたからリード・ボーカルのフレディが実はもう他界されていたことは知らなかった。

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We Will Rock You

We Will Rock You

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フレディ・マーキュリーという人を映像でしか知らないけど、その人そのもののようにしか見えなかった。

結成20年でフレディは亡くなっている。

最初の10年は栄光への道。

たくさんの曲を奇想天外な方法で編み出し、ツアーで観客と一体になるような曲を発表している。

それでも、フレディはメアリーという女性と恋に落ちる。まだクイーンが出来る前の話。

売れたら捨てられちゃうとかって結末かと思ったら、もっと衝撃的だった。

容姿へのコンプレックスがないわけではなかったのだろう。

それでもそれをプラスに変えるほどの音楽への情熱。

出生地のコンプレックス。厳格な父。反発するように音楽を求めたのだろうか?

それにしてもフレディをやった役者さんすごい。最初の頃は作ったような出っ歯に違和感があったけど、大人になるに従って映像で見ていたフレディに見えてきた。

徐々に認められてきたとき、メアリーに指輪を渡す。そこにメンバーが押し寄せてきてちょっとしたツアーをすると伝える。

全米コンサートだ。

忙しくなるフレディ。そんな中、自分の中にあるものに気づき始める。

メアリーとの関係がギクシャクしてくる。

メアリーはフレディに言う。「なんでも言って」

フレディは打ち明ける。「自分はバイセクシャルだ」メアリーは意を決して言う。

「あなたはゲイよ」

自分の恋人がゲイに目覚めるなのか?になったらショックだろうな。

それでもメアリーに近くに居てほしいと願うフレディ。

隣同士の家で住むことになり、電話でメアリーとの繋がりを感じるフレディ。

こんな束縛は女性も気の毒だが、結局、心の隙間は埋まらない。

孤独を感じ始める。

自分を支えてくれている人を次々と切ってしまう。

そしてとうとうソロになって家族と思っていたバンドを裏切る。

ソロになり孤独は深まりプレッシャーにお酒ドラッグにと堕落していく。

メアリーがそんなフレディを心配して家を訪れる。そこには一人でいるフレディ。フレディはメアリーに一緒に居て欲しいと懇願するが、メアリーにはもう別の人との子供がお腹にいた。

それでもフレディを心配するメアリーはもう一度家族に戻ってと言う。

目が覚めたフレディは2枚目のアルバムの製作中でありながらバンドのメンバーに謝罪し戻る。

そして「ライヴエイド」に参加する。

20分の出演。

その20分をそのまま流してくれた。

すごい熱量。

歌の部分はかぶせたりしているのかな?

ほんと鳥肌がたつほどの感動を受けた。

音のいいスクリーンでもう一度観たいくらい。

そのときにはフレディは自分がエイズに感染していることに気づく。

それから6年後、スポークスマンが発表した翌日にニューモシスチス肺炎で45歳で亡くなっている。

1991年11月24日。そっか、27年になるんだ。

日本でもきっとニュースになったのだろうけど、全然記憶にないんだよね。

それからもクイーンは度々日本に来ていたから。メンバーが欠けているなんて思いもしなかった。

2時間半。かなり長いのだけど、長さを全然感じないくらいの魅力があった。

音楽ってすごいわ。

そしてクイーンはフレディ以外のメンバーの懐の深さがあってきっと続いているし、ビッグヒットがあったのだろうって思う。

【華氏119】感想。2年前の事件の謎が少しは分かるのか?

あれから2年

そっか、ちょうど2年前の今頃、アメリカ大統領選挙だったんだ。

あの日まで株価は下がっていたのに、あの日の10時を境にすごい急上昇して驚いた。

2年前の文化の日はまさかトランプさんが大統領になるなんて誰も信じてなかった。

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アメリカという闇

マイケル・ムーア監督のドキュメンタリーなのか?

主演が堂々と「ドナルド・トランプ」ってなっているし、いいらしい。

アメリカの大統領選挙のからくり。

日本よりもヤバそうなマスコミ。

そして州知事という立場を利用する経営者。

差別が今回の引き金なのか?

マイケル・ムーアの語りだけで2時間20分。

そこには候補者になったトランプさんの経緯から大統領になった瞬間のお通夜のような様相、トランプが支持された理由がわかりやすく描かれているのだと思う。

異常なまでの娘愛。

白人主義。

セクハラ。

それらは何もトランプさんに限ったことではないらしい。

議員の多く、またジャーナリストやそれを報道するキャスターも同じ穴のむじなであったことが、ヒラリーさんより応援しやすかったのだろう。

そしてトランプさんが大統領になろうなんて考えるきっかけは2010年のミシガン州の知事選が発端ということになる。

スナイダーという大富豪が知事になり、好き勝手なことを始める。

支配される街。羨むトランプ。

お金の次の権力とその力を欲しがったということなのだろう。

スナイダーはフリントという黒人の多く住む街の民営の水道が鉛入であるのに「安全だ」と言い含める。

最終的にはオバマさんまでフリスクを訪れて水道水を飲むふりをして「安全だ」とお墨付きを与える。

さて、トランプ大統領は共和党なんだ。

そして長年大統領だったのは民主党。

そしてその民主党もヒラリー・クリントン候補に1本化するために禁断の手を使って民意を失墜させていっていたという事実。

高校生の中で巻き起こる銃乱射事件。

それは子どもたちの政治的思想であるかもしれないのに結び付けない政権。

トランプさんは中国のような終身であることを望むような発言をしている。

アメリカは耐えられるの?

って、民主党にしたところで腐敗しきっているようなアメリカの政治はどうなっていくの?

高校生が立ち上がる。

自分たちでアメリカを変えようとする。デモに参加する中学生とそれを止めようとする校長。

なんか「天安門事件」のような雰囲気を感じてしまう。

今のアメリカの若者が求めているものは何なんだろう?

民主主義と言いながら上辺だけのものに気づいたことでの行動なのか?

この流れは20年後、30年後に日本にもまた伝播するのか?

今の日本人にはない熱量を感じる。

今の日本人がすることは馬鹿な田舎者がハロウィーンだと言って渋谷に集まって馬鹿騒ぎをするくらい。

そこに何か意思や何かはない。

残念な感じじゃないか?

アメリカはファシズムに突き進むのか?

中間選挙に合わせて公開されている「華氏119」

アメリカの国民はどう感じているのだろう?

そしてどういう回答をするのだろう?

でも私はトランプさんになって違う風を入れることは良かったのではないかと思っている。

あの一瞬でプラス20万になったり、マーケットも動いたわけで。

そこから依然高い水準のまま推移しているし。

ヒラリーさんだったらどんな世界になっていた?

オバマさんの頃と何も変わらなかったのだろうね。きっと。

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【映画 ビブリア古書堂の事件手帖】感想。鎌倉の風景とサザンの歌はよく似合う

原坊の歌声が映画の雰囲気にピッタリ

予告映像ではサビの部分と映画の一番キレイな部分がマッチしていてとてもいい雰囲気だった。

北鎌倉の思い出

北鎌倉の思い出

  • サザンオールスターズ
  • J-Pop
  • ¥250
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最近、バカな青年役が多い、野村周平とイケメンなんだけど、最後は変態の犯人になる成田凌と。

まぁどの映画にも出ている黒木華と。

過去のモノクロモードの部分はとてもいい雰囲気だと思った。

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ドラマ版との比較

ドラマは11話で、もっと多くの本にまつわることを1話完結でやっていた。

栞子を剛力彩芽、大輔がAKIRAで。私はそっちのほうが好きだったな。

まぁ映画では栞子を黒木華、大輔を野村周平がする。

そして夏目漱石の「それから」と太宰治の「晩年」を掘り下げる。

漫画を当時読んだ気もするのだけど、もう忘れてしまっている。

鎌倉に本当にある建物なのだろうか?

というくらい雰囲気のある「ビブリア古書堂」行ってみたいと思わせてくれる。

話は大輔のおばあさんのお葬式から始まるわけで。

食堂を営んでいたおばあさんのカツ丼には梅干しが乗っている。

珍しいなぁと思うがそれは伏線。

大輔の中のおばあさんは優しいが4歳の時に激しく怒られたことで活字が読めなくなってしまった。

それは夏目漱石大全集の中の「それから」を手にとったから。

亡くなって遺品整理をする中で「それから」を見ると、そこには

夏目漱石 田中嘉雄 様

と書かれていることに気づく。

中にはおばあさんの若い頃の写真と「ビブリア古書堂」の値札が入っていた。

大輔は「ビブリア古書堂」に本を持っていき、サインが本物かどうかを教えて欲しいと言う。

店主の栞子はサインは偽物だと言う。

栞子は「それから」にはおばあさんの秘密が隠されていることを言う。

気になる大輔は自分が怒られた原因がそこにあるのでは?と栞子に教えて欲しいと言う。

そして、男手が必要ということでアルバイトをすることに。

東京オリンピックの年、「ごうら食堂」に東出昌大演じる田中嘉雄が訪れる。

対応をする夏帆演じる絹子。二人の対面は普通だった。

絹子は「おすすめはカツ丼です!」と売り込む。今みたいにメニューがあってってことではなかった時代なのか?

嘉雄はカツ丼を注文する。

まぁよくタバコを吸うわってくらい吸っているシーンが多いが、とても似合っている。

小説家を目指しているということで雰囲気はあると思う。

カツ丼が出てくると上にのっているグリーンピースに難色を示す。

カツ丼にグリーンピースって・・・昔は何にでも彩りでのっていた気もする。

絹子はそのグリーンピースを取り除き、自分で食べてしまう。

おおらかだ。

テレビでは東京オリンピックのマラソン中継中という感じで他のお客はみんなテレビに熱中している。

嘉雄は自分の身長を気にしないまま店を出ようとして思い切り頭をぶつけて気を失ってしまう。それを介抱する絹子。

気になる嘉雄はそれからたびたび訪れてはオススメの本を貸している。

50年前と現代を行き来する流れだけど、50年前の雰囲気がとてもいいなぁと思った。

現代では大輔に栞子が言う。「あなたの名前はおばあさんがおつけになったのですか?」

大輔は母親に聞くとそうだと言う。

そして栞子の推理を聞き、自分のルーツに疑問を持つ。

祖父母が結婚したのは1960年だと言う。そして「それから」が贈られたのは64年だろうと。そして母が産まれたのは65年。

母の父親は本当に祖父なのか?

50年前の二人は本を通じて距離が縮まる。

絹子は夫が居る身でありながら気持ちが揺れる。

お店で本を読み合っていたが、さすがに気まずくなり朝夷奈切通りで待ち合わせることに。

嘉雄は家族に反対されながらも小説家を目指す。そして西伊豆に一人籠もりながらも絹子に用事を頼み持ってきてもらう。

ってさ、北鎌倉から西伊豆って50年前にそんな容易に行ける場所だったの?がとても疑問で、二人は結ばれて、写真も当時撮られたものだった。

足を怪我した栞子を助けようとする大輔は買い出しにも付き合い、そこで成田凌演じる稲垣と対面する。

稲垣は積極的に栞子に近付こうとする。

本好き同士ということで話しの合う二人を邪魔したい大輔ではあったが、本にしか興味がない栞子には届かない。

まぁ頭のいい役ではないから、イライラするのだけど。

稲垣は漫画専門のネット通販をしているが、「人造人間」を盗まれたと言う。ネット通販なのになぜ?と聞くと買い取りをしている時にその客が本ごといなくなったのだという。

その住所を見て栞子は「お家がわかるかもしれない」と書きかけの住所を見て家を探し出す。

「煙突のある家」

暖炉のある大きな窓のある家を見つける。そこに「人造人間」を持ち去った人物がいて反省している。

しかし、栞子はその相手の気持ちも汲み取る。目が見えなくなると思ったら自分も同じことしてしまうかも・・・と。

いや、これは犯罪でしょ?と正論を言っている大輔。

稲垣は「この本、貸しますから」と。一人納得できない大輔。

そして栞子は自分の秘密も打ち明ける。

「私の秘密も共有してくれますか?」大輔としたら舞い上がるセリフ。

そしてなぜかボタンを外し始める栞子。

首からかけた紐の先に鍵があった。

それは金庫の鍵でその中には大切に包まれた太宰治の「晩年」があった。

それはお店で一番高い本だった。

初版でアンカットの本はもう実在してないのではないだろうかと。

その本を狙っている人に突き落とされて、足をけがしたこと。

そしてメールがどんどんエスカレートしていること。

大輔は助けますと言う。

狙われているのにお店を開けてラーメンを食べに行くか?の間に放火される。

ボヤで済んだが、偽装本を出されボロボロにされる。

そこには稲垣もいるのに、平気で秘密をことを言い出す。

「原本ありますか?」って。馬鹿か?こいつはってつぶやいてたわ。

そして「僕に任せてくれませんか?」と持ち帰る。

家に入って、鍵もかけずに本を確認しようとする。ほんと馬鹿でしょ?

そして後から入ってきた人物にスタンガン押し付けられて気絶して盗られちゃうというお決まりのコース。

アホでしょ?

翌朝、謝りに行ってそれもニセモノだったことで「自分まで騙してたんですか?」ってアホでしょ?

もう一人外野がいるところでなぜ言うかな?

そして犯人が決まったと思わないのかな?

それで裏切られたって勝手に思ってお店を辞める。器の小さい役ばかりって気もするが、似合ってるわ。残念ながら。

犯人は稲垣だった。

稲垣は幼い頃に祖父の古書堂が火事で燃えてしまっていた。その最後に祖父から渡されたのが「晩年」であったが、一緒に燃えてしまい、他人の「晩年」ではあったが初版本ということで「自分のもの」と思い込んでいた。

大輔は喫茶店で「人造人間」のときの人物が普通に見えていることを知る。そして「稲垣に頼まれて火を付けた」ことも聞き出す。

やっと犯人の正体に気づき、お店に向かう。

そこには稲垣が既に自分の正体がバレたことに気づき、直接脅しに来ていた。

栞子の妹の機転で稲垣の動きを止めて大輔の運転する車で逃げる。

逃げるはいいけどさ、なんで窓を開放した状態で?

別に窓閉めて、ロックしてたらスクーターで追ってくる人間なんてそこまで怖くないでしょ?

それなのに、なぜか埠頭の先端まで行って車からわざわざ降りてスクーターに追われる。

アホでしょな展開。

しかもスタンガン持ってる相手に普通に向かってくし。

突き落とせばいいだけなのに、足止めしようとしかしなくて結局蹴られて、首を絞められて窮地におちる。

栞子はこの本が原因だからと本を海へと投げる。

結局はさ、この大輔という人間に秘密を共有したことで招いたことで本は海の藻屑となったわけだ。

そして稲垣は嘉雄の孫であり、二人は同じ祖父だったってことなんだろうけど。

嘉雄の子を身ごもった絹子は嘉雄と一緒になろうと家を出ようとするが、そこで言われてしまう。「そのお腹の子は俺の子だ」とその一言で踏みとどまる。

そして「それから」に全てをこめて50年生きてきたわけだ。

おじいさんは全てを知りながら許したってことなんだろうか。

それがすごいと思う。

食堂なんかしているとさすがに夫婦でしなきゃ成り立たないからってことだったのだろうか?

おじいさんがあまりにも気の毒だと思ってしまった。

東出昌大と夏帆の部分が一番良かった。

現代はね・・・うーんちょっとバカすぎな展開すぎてねイライラする。

最高だったのはエンディングのサザン・オールスターズの「北鎌倉の思い出」だな。

鳥肌が出るくらい良かった。

原坊の歌声がほんと良かった。

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【スマホを落としただけなのに】感想。スマホは絶対に落としちゃいけない

予告が一番怖かった

予告の作り方がすごかった。

まぁエンディングテーマの「ヒミツ」のサビの部分と北川景子の恐怖がマッチングしててほんと怖い映画だと思ってた。

ヒミツ

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けど

田中圭がスマホを落とす、痛い彼氏役ってことだ。

スマホを落とす普通の彼氏に最適な男「田中圭」ってことか?

「けもなれ」を観ている気になるような既視感。

ガッキーが北川景子になったくらいの感じ・・・

まぁ修羅場的にはどっちも変わらないか?

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キャストの並び

主演が北川景子だけど、2番目は田中圭ではないのか?

wikipedia的には田中圭の演じた富田誠が二番目だよね。

でも、公式サイトだと4番目の扱い。

そうなのか?

でも、番宣とか北川景子と千葉雄大とかって組み合わせでこの二人の絡みって最後だけだよね?的な感じだったりして。

予告に出てくる人物プラスちょっとだけの映画。

それでも最初は誰が犯人かわからない。

まぁちょっと怪しいなとは思ってたけどね。

北川景子演じる稲葉麻美と富田は同じ会社で働いていて今は別だけど、お付き合いをしている・・・うーん、既視感。

デートの約束をしていたのに、タクシーの中にスマホを置いてくる。客先にプレゼンに行くのにタクシーを使うか?な感じ。

そのスマホを拾った人間が誰なのか。

スマホを拾った人間は麻美からの電話でスマホの持ち主と「稲葉麻美」を結びつけ、Facebook的なものからスマホの持ち主を割り出す。

そして誕生日を暗証番号にするというかなりレベルの低さで容易にロック解除をされてしまい、データを抜き取られる。

そしてスマホは電話をかけてきた麻美に戻されるが、そこには罠が仕掛けられている。

世の中の大多数がきっとこの「されちゃう側」の人間。

自撮りとかなぜベッドの写真とか平気でスマホに残すのかとても不思議。

いつどこでどうなるかわからないんだよ?と思うわ。

富田の会社の総務になぜかバカリズムが登場。そして麻美に実は気があったという設定になる。

そしてまず富田のクレジット履歴から高額の買い物をされてしまう。

それでもスマホを落としたからとは直結しない。

カード詐欺にあったというくらいの認識。

麻美のスマホにはバカリズム演じる小柳からストーカーまがいのメールが増えていく。

それをなぜすぐに富田に相談しないのがとても不思議。

オープニングでプラネタリウムでプロポーズをする富田だが、麻美はちょっと時間が欲しいという。

麻美と富田の関係と平行で山で女性の変死体が多数発見される。

その刑事役の加賀谷の千葉雄大が変わっている。

その上司役の毒島が原田泰造。泰造は合ってる気がする。

加賀谷はシステムエンジニアというキャリアからの転職という異色の経歴ながら、犯人の特徴をあげていく。

「黒い長い髪に興味を持つ人間」

最近、友人Aでの出演が多い高橋メアリージュンが麻美の会社の同僚の加奈子。加奈子のすすめでFacebookを再開する麻美。

なぜ他人の言われる通りにするかがほんとにわからないのだが。

加奈子の彼氏の友達の武井に要潤。

武井のセッティングで加奈子と加奈子の彼氏とダブルデートになってしまう。

麻美は無理やりキスされてしまう。

そして麻美のスマホには富田の元教え子とのツーショットの写真が送られてくる。

小柳からのストーカーまがいのメールの中に富田がその教え子と仲良くしている動画が送られてきて現場に行く。

富田のスマホには武井にキスされている麻美の動画が送られてきていた。

パソコンに精通している人間。

最初はマウス操作をする手と貧乏ゆすりの止まらない足しか出てこない不気味さ。

加賀谷たちが追っている連続殺人犯と富田のスマホを乗っ取った人物は同一だ。

誰だかわからないまま、スマホが乗っ取られ、身代金の要求がされる。

Facebookで繋がった加奈子の先輩の後輩の成田凌演じる浦野がロック解除をしてくれる。

加賀谷は被害女性と思われる人物の母親から話を聞き、留守電の電話を聞き、犯人の偽装工作であることを突き止める。

そして他の連続殺人の被害者は全て同じような境遇の女性ではないかと推測する。

風俗店の女性。

話を聞きに行ったはずなのに加賀谷自身が過去の記憶に引きずられる。

加賀谷は親から「あんたなんか産まなきゃ良かった」と言われて育ってきていた。母親は黒髪のロング。似た女性に吸い寄せられるようだ。

麻美のFacebookが乗っ取られ、武井との動画や悪口を書かれていると言われるが、パスワードを変更されていて何も出来ない。

そこでまた浦野に解除を依頼する。

そこで言われる。

「なぜパスワードがminayoだったのですか?」

他の人は知らないヒミツをなぜこの男が知っているのか。

それを考えるところで睡眠薬入のドリンクを飲まされて意識が遠のく。

目が覚めると手足を繋がれていた。

北川景子の恐怖におののく顔は・・・美人が泣くとやっぱりブスなのね。って必死さでキレイはないなって感じで。

ほんと恐怖で引きつっていた。

成田凌の豹変ぶりがもっとすごかったけど。

富田が麻美と連絡が取れないことで加奈子に連絡すると会社を休んでいるという。

そして麻美からの着信があるが、電話の電源が入っていないことに何かを感じる。

浦野は犯人の情報がわかったから警察に通報しましたと言っていた。その通報で急行すると自殺をしている男性の姿。

その男性のバイト先のロッカーには金髪の女性の写真が。

自殺した男性は犯人に仕立てられただけだと言うことで、通報された場所を探知し、その防犯カメラの画像を調べる。

そこには連れて行かれる麻美の姿が。

Nシステムで探知してたものの途中で途切れる。

富田が品川駅の港南口に向かって走っている。

うーん、どうも見たことのある景色だと思ったら、毎日通っているわね。

そして富田が麻美の救出に間に合う。

そこは閉園した遊園地だった。

外に連れ出したもののそれも浦野の計算だった。

そこで浦野は麻美のヒミツを富田に言おうとする。

麻美は「自分で言う」と自らのヒミツを話し出す。

結婚をなぜ渋っているのかに繋がる大切なヒミツ。

稲葉麻美は山本美奈代が整形して成り代わっていた。

稲葉麻美は電車に轢かれて自殺をしていた。

危機一髪のところで加賀谷が浦野を追い詰める。

加賀谷は浦野に「お前なんか産まなきゃ良かった」と言う。

その言葉を投げつけられて育ちながら別々の人生になっている二人。

この世の中にこの言葉で傷つけられて大人になった人間はきっと少なくはないのだろう。

その言葉で少し動揺する浦野。毒島の助っ人に逮捕になる。

富田と麻美はそれ以来連絡を取っていないという。

加賀谷は麻美のスマホを戻したいが会社も辞めて所在がわからないと富田に言う。そして二人がどういう関係になっているかわからないが、麻美にとって富田は大切な存在だということがスマホには残されていると。

一人プラネタリウムにいる麻美を富田が見つける。

あのさ、プラネタリウムでキスしてんじゃないよって感じでキスをして仲直りしてまぁ新しい戸籍にしちゃおうってことでなんかハッピーエンドで終わったよ。

そうなのか?

けもなれは田中圭のハッピーエンドはあるのか?

まぁ予告が一番恐怖心が伝わってきたなと。

千葉雄大のちょっと変態的なところも良かったし、成田凌が一番すごかったってことになるんだろうな。うん。

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【映画 あいあい傘】感想。演技派の演技だともらい泣きの量が違うらしい

捨てられた家族と一緒に暮らした家族

オープニングからしばらくはモノクロムービーで音声が背景の音くらいな感じで、それでも人は登場する。

それからある一人の青年が自殺しようとしている。

雨が降ってきたから偶然見かけた茶屋の女将さんが和傘を持って探しに来る。

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静と動

それから25年後。

恋園神社の一角にあるお茶屋さんの「恋園庵」の女将役が原田知世。

そしてお父さん役が立川談春。

豪華だ。

25年前の二人が家族となりあの時に身重だった女将の玉枝と自殺しようとしていた六郎は夫婦のように過ごしていた。

でもその後に生まれた娘麻衣子役の入山杏奈との関係がギクシャクし、麻衣子は一人暮らしを始めていた。

年に一度の夏祭りを前にテキ屋の清太郎役の市原隼人と仲間の日出子役の高橋メアリージュンと力也役のやべきょうすけは恋園神社を訪れ、恋園庵の上で寝泊まりをしていた。

清太郎が一人で六郎に電話をしていると突然倉科カナ演じるさつきに逆ナンされる。

浮かれまくる清太郎。

さつきの目的がはっきりしないまま、静太郎は恋に堕ちる。

それを心配する日出子と力也だったが、まぁ言葉が悪くてって感じで高橋メアリージュンのフリ幅がすごかったかもしれない。

六郎は毎日朝晩と神社でお参りを欠かさない。

さつきの目的がわからないまま清太郎が仕事にならないことを心配した日出子は直接会いに行く。

そこでさつきには目的があることを知る。

それは25年前に自分と母親を捨てた父親を探すためだった。

六郎は25年前のことを忘れていない。

後悔しかない人生。それを麻衣子も気づいていてお父さんだけどお父さんじゃない関係に矛盾を感じて家を出ていた。

生まれた時から父親のように存在しているけど、戸籍も違うままの両親の関係。

そして自分たちを捨てて自分だけ新しい家族を作ってと怒りしかないさつき。

さつきの怒りは止まらない。

玉枝を知る日出子と力也は二人の関係を壊されることに危惧するが、それでもさつきの言っていることに納得はする。

さつきはそこに車海老役のトミーズ雅を見つける。

トミーズ雅さん、最近関東圏で見かけないから懐かしいわ。

さつきに六郎のことを知らせた人こそ、車海老だった。

そして車海老は依頼をされてさつきのことを探していた。

依頼をしたのは玉枝だった。

玉枝は何も聞かずに六郎を支えてきたが、六郎の中にある25年前をどうしたかったのだろう?

さつきの中にあった怒りがなくなっていく。

自分を捨てた父親ではあったが、自殺を止めてくれた玉枝に感謝を伝える。

そして六郎と再会させる。

和傘の修理をしているところに現れるさつき。

最初はお祭りに来た人のようだったが、会話ですぐに娘だと言うことに気づく。

もうさ、談春さんのこらえる顔が駄目だ。こっちまでもらい泣きだよ。

さつきは写真だけ撮って帰りますと。

恋に破れた清太郎だったが、縁があればまた会えると別れる。

日出子と力也は結婚に向けてあいあい傘に入ることを決意する。

結婚とはあいあい傘に入っているようなものだと日出子が言い出す。

雨が激しくなればお互いに気遣って近寄っていくし、同じ方向にしか行けないのだと。

なるほどなぁ〜ってことを高橋メアリージュンが言っているのがちょっとおかしかったけど。

最後の回想シーンで日出子は清太郎の親の虎蔵役の永井大に助けられたのだろうか?

それでもテキ屋の3人も馬鹿っぽさ満点で良かったのだと思う。

倉科カナの怒りの演技も。

原田知世の包み込むような雰囲気はさすがだなって感じだし、立川談春さんもすごかった。

でも、最近は撮影許可が取れる場所が少なくなっていると言う記事を読んだ。

だから・・・朝観た「旅猫リポート」で出てきた景色と同じ?な感じを受けたのだけど、似てるだけだったのだろうか?

結構、印象的な建物だからなぁ〜。「あいあい傘」は川の反対側から撮影していたけど、「旅猫〜」は川の存在がわからない感じで。違ってたのかな〜。

撮影地巡りがブームになり、現地の人に迷惑をかけ、撮影許可が取りづらい世の中になっているらしい。

同じ風景の映画ばかりになる未来は悲しい。

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【映画 旅猫リポート】感想。福士蒼汰と猫の関係が泣ける

想像はしていたけど

夏前から予告に流れたきた映画。

この手の人生最後に旅をする犬系はあったけど、猫は初めて観るかもしれない。

猫があそこまで思い通りになるということがすごいかもしれない。

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宮脇悟という役の人の人生

福士蒼汰演じる悟という青年の人生があまりにも悲惨だ。

それでも「猫」が居たことで救われることにもなる。

大人になった悟が小学校時代の同級生の山本涼介演じる幸介を訪れるところから物語が始まる。

飼い猫の声優を高畑充希演じたななを連れている。それはななのお見合いでもあった。

悟の事情で飼っていられないことで知っている人に引き取ってもらいたいという気持ち。

それでも幸介は奥さんが実家に帰ってしまい、猫につられて戻ってこないかと思っていた。

猫の本音が出る。

ななは二人の小学校時代の猫「はち」に似ていた。

そこから子役の二人の場面に変わる。

はちを見つけた幸介。それをあとから来た悟が飼いたいと言うが、幸介は「自分が先に見つけたのだから自分が飼う」という。

でも、幸介の父親は猫を飼うことを許さなかった。

まぁ一番キライなタイプの父親像だったな。

そして悟はなぜか幸介とはちを家出させて説得させようとするが、失敗し、悟が飼うことに。

悟の両親は「カバでもワニでも何でもいいから」という感じのいい家族。

悟の小学校の修学旅行。準備をしない悟を怒る母親役の木村多江。そっか、そんな年齢か。

お父さんがこっそり悟に「お母さんに仲直りするにはお土産だ。あぶらとり紙が喜んでもらえる」と伝える。

修学旅行でお土産を探しているところに突然担任の先生が悟をどこかへ連れて行ってしまう。

取り残された幸介。

自宅へ帰ると、「悟のところに行くから支度をしなさい」と言われ、両親は喪服姿だ。

悟の両親は自動車事故で他界してしまった。

一人残された悟。

お通夜の席で幸介は悟が買いたいと言っていた「あぶらとり紙」を渡す。

そこでやっと感情が戻った悟が泣くことができる。人間、突然過ぎると感情がどこかへ行ってしまって泣けないことってあるよね。

その泣く演技がすごかった。

小学6年の悟の引き取り問題。

施設にいれるという話で落ち着こうとしたところで、母親の妹の法子役の竹内結子が「私が引き取ります」と名乗り出る。

自分たちでは引き取れないと言っているのに、法子の申し出にも難色を示す親戚。

よくあるよね。こういう光景。自分が無理ならそれ以上は干渉しなさんなって言いたいわ。

しかし法子は仕事柄転勤が多く、はちは引き取れなかったようだ。

幸介に写真を撮ってもらって、悟は言う。幸介は奥さんと新しい猫を探したほうがいいと。

そして次の見合い先に向かう。

が、向かおうとしていた相手は子猫を拾ってしまったから難しいと連絡が。

そして高校の同級生のところへと向かうことに。

そこは大野拓朗演じる杉と幼馴染で妻の広瀬アリス演じる千佳子の経営するペンションだった。

高校時代の出会い。

テストの朝。川で動けなくなった犬を助けようとしているのを見かけた杉と千佳子が助けて仲良くなった。

とても明るい千佳子に悟は行為を寄せるが、杉は幼馴染であるが、やはり好意を持っていたから気が気じゃない。

でも、悟と杉は親友となる。

夏に旅をするためにお金が必要だという悟。バイト禁止の高校のためどうしようかと悩んでいると千佳子の家のお茶畑を手伝えることに。

それは手放してしまった「はち」に会いに行くための費用だった。

が、その前にはちは交通事故で死んでしまう。

バイトをする必要がなくなったと言う悟に「きちんと行ってお別れをしてこなきゃだめ」と千佳子に言われる。

お土産には京都の「あぶらとり紙」を買ってきて喜ばせる。

杉は気が気じゃなくなり、自分の気持ちを悟に告げる。そして悟は「遠距離恋愛になることが決まっているのに恋愛なんてしない」という。

そんな間柄だった二人との再会。

杉の飼い犬はななを受け入れようとしない。ななも戦闘モードだ。

お見合いは失敗し、ななはまた悟と一緒に旅を続ける。

叔母の法子は福岡に引っ越していた。

そこでななを受け入れることに決まる。

結局は悟もななも別れられない。

法子のところへ行く途中に一面に広がる菜の花畑でななを見失い、パニックになる悟。

でも、ななはいつも悟の近くにいた。

そして悟の両親の墓参をする。そこに大きな七色の虹がかかっている。

「ななの虹だね」

悟は余命1年の宣告を受けていた。

そして法子に感謝を伝えるが、法子は後悔をしていた。

両親を亡くし、引き取る日、法子は悟に重要なことを伝えていた。

「両親はあなたと血縁関係はない」

初めて知る事実。12歳の少年には厳しかっただろうなぁ〜。

そしてその成り行きも悲しかった。

それでも、悟を自分の子供以上に愛し育てた両親と血縁関係がないのに引き取ってくれた叔母と。

悟は入院する。

ななを置いて。

ななと離れて元気のなくなる悟にななとの面会が許される。

面会に訪れたななは帰りに法子の元から脱走し、野良に戻る。

元々は野良猫でツンデレで悟をカモに餌をもらっていた関係だったのだけど、ある日、交通事故に会い、悟を呼んだ。その思いが通じて悟に助けられたことが縁で悟の猫となった経緯がある。

悟のお散歩に合わせて姿を現す。

徐々に衰弱していく悟。

いよいよというところで悟のところに行こうと自動ドアをこじ開けようとしているなな。

もうね、駄目だよね。

涙止まらない。

看護師さんに「他に会わせたい人がいたら」と言われる法子はななを連れて病室に戻る。

ななも一生懸命に悟の手を舐めるが苦しまずに逝ってしまう。

ななは法子の家に戻った1年後。ななのお見合い先の友達が集まって悟のことを話している。

悟という青年は生い立ちも幸せとは言いにくく、引き取ってくれた両親から12年愛されながらも早く別れてしまう。

そして自分もきっと癌だったのだろう。

悲しすぎる運命。

それでも猫の本音がとても小気味良い。

必死さと。

福士蒼汰の喪失感がいい感じかもしれない。

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【映画 オズランド 笑顔の魔法おしえます。】感想。大学卒業を控えた内定者に観て欲しい

大卒ですること

まぁ最初の30分くらいは観ているのもイライラするくらいだった。

「私、ゴミ拾いするために大学を卒業したわけではない」

じゃあ入社したその日に出来ることは何ですか?

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西島秀俊がいいなぁ〜

波平(なみひら)役の波瑠。

仕事が出来ないけど、生意気な役が多いように思うのは気のせいか?

波平は私にしたらとっても痛い女性。

自宅に住んで仕事へ行くことが理想ってことで、大学時代に付き合っていた彼氏と同じ会社に入社してしまうというほんとに痛さしかない。

彼氏の中村倫也演じる俊くんも・・・パッとしない感じだったけど。

超一流ホテルチェーンに就職。希望職種を企画にしたことで配属先は熊本のグリーンランドという遊園地。

俊くんと同じ会社に入社したのにと甘いことばかり言う始末。

そして年間MVPになったら東京に戻れると言われてモチベーションを上げる。

そして入社当日、もう一人の新入社員岡山天音演じる吉村と二人はイベントのショーに出ることになる。

そして二人はゴミ袋を箱で渡されてゴミ拾いをするようにと言われる。

ふてくされてゴミ箱からゴミを集めて時間を見つけて企画を立てようとする波平。

教育係の西島秀俊演じる小塚はその企画書には目も留めないで他の作業を与える。

「私、こんな仕事やるために大学を出たわけじゃありません!」

何も知らない場所で何も知らないで何を企画するのだろう?

最初はきっとみんな同じ思いを持っているのだろうけど、すぐにその思いが間違っていることに気づいていくのだろうと思う。

気づけないと「ここは私のいる場所ではない」と転職をして、「青い鳥症候群」状態で就職できないことになる。

吉村は黙々とゴミを探して歩いている。

が、波平は机に向かっている時間が多い。

自分の書いた企画書にまるで見向きもされない波平はとうとう柄本明演じる園長に直訴する。

そうすると園長は「期待なんてしてない」と言い、「名前が面白かったから」と言う。

期待されていたと思っていた波平にとってはきつかっただろうね。

そして波平は「おもしろ枠」で「学歴枠」は吉村だった。

吉村は東大卒だった。

それでも腐らずに黙々と言われたことを行う。

1ヶ月後にその違いが現れる。

波平はお客様に「お化け屋敷」の場所を聞かれてもどこなのかまるでわかっていない。

ゴミ拾いは広い敷地を歩きながらいろんな場所を覚えるための時間だった。

それをしなかった波平は大切なことをまるで気づけずにただイジケていた。

そんな波平を小塚は「スマ〜イル」と言うが、波平には響かない。

観覧車で小塚と二人で話をする中で自分がいかに使えない存在かに勝手に落ち込む波平だが、小塚は怒ることはない。

そこから少しずつ波平の姿勢が変わる。

夏になり花火大会やアイドルのイベントなど大きな企画が動き出す。

その中でアイドルイベントの責任者を指名される。

指名されてすぐに関係者からの電話対応に意気揚々と受ける。

が、その行動があとに災難になる。

すぐに到着すると思っていたアイドルグループが23時を回ってやっと到着する。

が、30分遊園地で遊びたいという。

電話をした時に閉園後30分くらいなら大丈夫ですと答えたらしい。

23時も閉園後は閉園後だ。

マネージャーは引かない。アイドルグループの面々もふてくされてくる。

小塚は30分後にまた集合してくださいと波平にまかせてどこかへ行ってしまう。

30分後、暗い園内に向かう面々は文句ばかり。

しかし、入り口に差し掛かるとライトアップされ小塚が出迎えていた。

喜ぶアイドル。

帰ったはずのスタッフがみんな戻っていた。

魔法使い小塚。

そんな小塚の存在に憧れていく波平が居た。

夏になり、長距離恋愛の俊くんが会いに来る。

本社勤務の俊くんにしたら系列会社の田舎の遊園地に夢中になっている波平を見て、「東京に戻ってこないか?」と言い出す。

帰りたいと言ったら頑張れと言い、頑張れば辞めろという。

まぁ器の小さい男だったってことでスプラッシュ・マウンテンの水を大量に浴びて別れる二人。

本当の強さ、優しさがあふれる現場で人として大切なことに気づいていく。

50周年記念イベントの企画を考える。

その前に小塚が来年の春に退職しようとしていることを知ってしまう波平と吉村は小塚が退職しやすいように自分たちで企画を練る。

1万個の風船を気球から降らせる。

風船は地上から空に上るものだと思ってたから、何を入れたんだ?ってくらい落ちてくる風船が変な感じだった。

熊本の現地の人のエキストラなんだろうなぁ〜。花火のシーンと言い、風船のシーンといい、ちょっといいなと思ってしまった。

イベントはドッキリ企画もしっかり成功し、半年後小塚は新しい会社で働き出す。

夕飯を食べようと誘う小塚に波平は「戦隊ショーのメンバーに誘われてて」と断る。

まぁ1年後の波平は小塚の代わりになるくらいの成長で新入社員に自分が教わったことを伝承していく。

これはまぁ遊園地というある意味「夢」を売る舞台であってキャストはどんな場所であっても「笑顔」が必須。

非日常を演出するために努力をしている。

内定を取るために必死になった会社は何をする会社か知ってますか?

未来はわかっていると思いますが、その土台作りがどんなものか知ってますか?

大手と言われている企業でも軍隊形式のようなところもあるし、教育もないところもある。

面接をした人たちはいろんなことを我慢しクリアして残っている人。

そうなるために何が必要なのか聞くくらいの気持ちが本当は大切なんじゃないかって思ってる。

最初のイライラはしょうがないとして最後は成長を感じられる映画です。

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