【樹木希林さん】訃報から1週間経過し存在感の大きさを感じる

今年の訃報は悲しい

大杉漣さんの訃報があり、桂歌丸さん。

そして樹木希林さん。

樹木希林さんの存在感は今の映画には必要な存在だったからつい考えてしまう。

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次を演じられる人

2000年以降なのか?テレビよりも映画の人になった感じの希林さん。

あまりテレビドラマに出られることがなくなった。

その前まではテレビもあるし、映画もあるしって感じだったみたいだけど。

私の中では物心ついた頃からおばあちゃんの役だったから、逆に実年齢が若くて驚いたくらい。

今日観てきた「あん」が71歳くらいの希林さんだったのだろうか?

76歳という年齢とハンセン病患者という役だったこともあるけど、それでも首筋の年齢は若さを感じられた。

首と手には年齢が出るからね。

「あん」を観てても思ったことだけど、「もし希林さんがいらっしゃらなかったら誰がこの役をされていたのだろう?キャスティングされたのだろう?」ってこと。

希林さんがいらっしゃったから映画が成立したのか?

「万引き家族」もそうだと思う。

来月公開の「日日是好日」も。

あ、「モリのいる場所」の妻役は何歳の役だったんだ?

ご自分で仕立てた衣装を持ち込んで自分らしく役になりきる。

若い監督さんへの対応もきっと上手だったのだろうと思う。

世界で認知されてきた監督さんの作品に重用される。

今の日本の女優さんであの年代の女優さんは誰が残っているの?

綺麗なままの女優さんが多い気がする。

夏木マリさんなんかの「Vision」の演技とかは鬼気迫る老婆の何かを感じたけど、希林さんのポジションとはちょっと違うかな。

夏木マリさんは夏木マリさんのポジションがあるように思うから。

市原悦子さんもいいと思うけど、体調がそこまでいいわけではないようだし、年齢的には希林さんよりも上な三田佳子さんは・・・キレイだわ。

ここ数年はテレビドラマなのかな。大きくなった息子に未だに足を引っ張られている感じなのだろうか。

吉永小百合さんは73歳。でも、全然タイプが違いすぎる。

五月みどりさんも綺麗すぎ。

泉ピン子さんがきっと同じ路線になれるのだろうけど、人間力が違いすぎるかもしれない。

十朱幸代さんも綺麗すぎなんだよね。「高嶺の花」で一応老人役だったけど、筋の通ったキレイな人だったもん。

うーん、やっぱり人間力で敵いそうな方がいない。

希林さんはご自身の人間力が一番の魅力でどんな役でもすごい存在感を感じられた。

残念ながら今、他の女優さんでそこまで出来そうな方は見当たらない。

本当に残念だ。

あと10年後、20年後に誰か出てくるだろうか?

希林さんのように若い頃から年配の役を出来るくらいの人が出てこないだろうか?

キョンキョンとか広瀬アリスとかいい感じになりそうな感じを受けてたりするのだけど。

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【映画 あん】感想。追悼上映で観ることができました

イオンシネマでの上映

2015年上映ということで撮影は2014年くらいだったのだろうか。

まだ70歳になったばかりの時に76歳の役。

全然違和感がない。

この映画に込められたいろいろなものを初めて知った。

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偏見と更生とネグレストと

この映画に込められたテーマは3つ。

  • 偏見
  • 更生
  • ネグレスト

河瀬監督が今の世の中に問いたいことがテーマなんだと思う。

予告を観ていたときはただ、樹木希林さんが餡を炊く映画ってことくらいしか知らなかった。

でも、テーマはかなり重い。

しょうがないのだろうけど、現実はそのままだと思う。

人間の中にある「偏見」

河瀬監督+永瀬正敏のペアはいつからなのか?

今年公開された「Vision」のイメージと根底は変わらないように感じた。

河瀬監督の思い描く世界は「木」がある。

「あん」は桜の満開のシーズンから始まる。

小さいどら焼き屋さん。そこの店長さんが永瀬正敏。

『どら春』の店長、千太郎は一人小さいどら焼き屋でどら焼きを焼く。客は中学生くらい。

この作品には樹木希林さんのお孫さんの内田伽羅さんが出ているは知っていたから、どの子だろう?と思ってみていた。

が、すぐにわかった。

中学生の頃なのだろうが、本木雅弘さんの面影と也哉子さんの面影がそのままある。お兄さんのUTAさんを女性にした感じでもある。

パーツがしっかりしている。

まさかのメインキャストだった。

まぁ演技はまだまだ全然駄目だけど、中学生だったらあんな感じか?って感じで。

店長さんは伽羅演じるワカナに焼き損ないのどら焼きをおすそ分けしていた。

ある時、ワカナがお店にいる場面で希林さん演じる吉井徳江がお店を訪れ店長さんに「アルバイト・・・年齢不問ってあるのだけど・・・使ってくれないか?」と直談判する。

店長は年齢不問としながらも年齢を聞く。「76歳」と答える徳江さん。

年齢は不問ながらやっぱり雇うとなると厳しいと思ったのか、今度は「うち、時給低いから」とやんわりと断ろうとする。

が、働きたいのか時給600円と言われ「いや、300円でもいい」と引き下がろうとしない。

店長は話してても埒が明かないと思ったのか、どら焼きを渡して帰ってもらおうとする。

そのどら焼きをもらって姿を消す徳江さん。

それを見ていたワカナも「私を雇ってくれる?」と言い出す。

「高校生になったら」と言うが、ワカナは「高校行かないかもしれないし」と。

いろんな問題がこの小さな空間にあふれている。

50年以上餡を作ってきた。

そう言っていた徳江さんがまたお店を訪れる。そして自分が作った餡を渡す。

「生地はいいけど・・・餡がねぇ〜」と言いながら。

一度は捨てた店長だが、再び気になって手に取り、開けるとまず匂いをかぐ。そして一口。

夜に行ったお蕎麦屋さんでワカナと会い、その話をする。

桜が散った頃に徳江がまたお店を訪れる。店長は徳江にお店を手伝って欲しいと言う。

手が不自由だから重い作業は出来ないけどと了承する徳江。

そしてお店の餡が一斗缶に入った餡であることを知り愕然とする。

翌朝、早朝から餡作りが始まる。

前日から水につけておいた小豆からはアクが出ていた。

そこから何度も炊いてはお湯を捨てを繰り返しアク抜きをする。

そして、やっと砂糖と合わせる段階になるが、徳江は何事にも時間を置く。

店長はその行動に疑問を持つが徳江は「おもてなしだから」と言う。

その意味がわからない店長に

「小豆がここまで来てくれたことへのおもてなしなのよ」

別に食べてくれる人とかって目線ではなく、小豆に対しての思いだった。

だから、小豆の声を聞こうと鍋に顔を寄せる。

そして開店ギリギリ11時に餡が完成する。

しっかりと餡の声を聴いて作った餡はどら焼きの味を変える。

常連の中学生も気づいた変化は一気に街へ広まり、行列が出来る店になる。

しかし、世間は簡単じゃなかった。

接客をするようになった徳江を見て噂が広がる。

「ハンセン病なんじゃないか」

私もハンセン病について詳しいわけではない。

でも、だからと言ってなぜ差別しなきゃいけないのかわからない。

感染症。

空気感染するわけではないが、日本では隔離し情報までも閉じ込めた。

その情報を聞いたドラ春のオーナー焼くの浅田美代子が店長を訪れる。

店長は元来は甘い物は苦手だったが、どら焼き屋の店長をしているのには訳があった。

元々は居酒屋で働いていた千太郎は客の仲裁に入ったはずが暴力をする側になり刑務所に入っていた過去があり、その慰謝料を払ってくれたのが先代であった。

そのため、その支払をしながら店長として働いていた。

更生

雇われている店長とはまた違う足かせがついている関係。

ハンセン病の徳江を雇うことに反対する。

それについて何もできない千太郎はお店を休む。その間、徳江は餡づくりだけのつもりが客が来たことで生地を焼き、どら焼きを提供していた。

それを知った店長は何を思ったのか、「これからは接客もお願いします」と言い出す。

それでもしばらくはお店は繁盛していく。

ワカナはネグレスト状態だったのだろう。店長からもらった焼き損ないのどら焼きでお腹を満たしていた。

水野美紀が母親役なのね。

ワカナの唯一の親友の「マーヴィー」と名付けたカナリアも放すようにと言う。

ワカナは中学生ゆえの純粋さから徳江に不自由な手について聞く。

徳江は積極的には話そうとしないが、病気でねと答える。

お店は秋になり、客足がなくなる。

とうとう噂が本当になった。

状況を感じた徳江はお店を離れる。

守れなかったことを悔やむ店長。

ワカナが言う。「手のことを母に話した」と。

そんなことで客足がなくなってしまう世の中。しょうがないと言うには悲しい。

何がいけないの?

感染源がわからない恐怖なのか?

店長は「守れなかった自分が悪い」と言う。

二人は徳江の元を訪れる。

ワカナのマーヴィーを預かってもらうためだった。

東村山にある「全生園」

実はこの療養所の存在は知っていたのだけど、正式名称は知らなかった。

「国立療養所多磨全生園」

所沢街道沿いに森のような敷地が広がり、門があるが、建物は見えない。人の気配も感じたことがなかった。

全生園で撮影が行われたのだろうか?

ロケ協力ということになっているからきっとロケが行われたのだろう。

一つの町があの中にあったということだ。

ハンセン病にもいろいろな症状が出るのだろう。一番多いのはやっぱり手の指が曲がってしまう状態なのか?

そこにもう一人徳江の長年の友人佳子役で市原悦子さんが登場する。

ハンセン病患者の役。

違和感がない。

お二人ともが自然だ。

もし自分の前にハンセン病の方がいたら、自分はどうするだろう?

多分、拒否はしないだろう。

差別をすることをする自分は嫌だし、私には計り知れないほどの苦労をされてきている人たちなのだから、尊敬していいと思うのだ。

神様の意地悪で羅患されてしまった人々。

そして国の政策。

その中で強く生きてきている人々。

次に訪れた時、徳江は亡くなっていた。肺炎だった。

自分の死期を悟ったのかテープレコーダーに二人へのメッセージを吹き込んでいた。

なぜ「どら春」に行ったのか。それはハンセン病で隔離された自分と同じ目をした店長が気になったということだった。

隔離されている自分と同じ目をしている社会に居る人間。

なぜそんな目をしているのか?

餡作りを通じて店長は人間らしさを取り戻そうとしていたが、世の中には常識とはまた違う力が存在する。

抗うことができない自分。

でも、徳江さんは店長のお蔭で念願だった社会との繋がりを感じることが出来たはずだ。

そして最後は満開の桜の中でテーブルの上でどら焼きを焼いて「どら焼きいかがですか?」と声を出す店長の姿が。

人に何かを伝えることを拒否していた店長が強くなろうとしたラストだった。

河瀬監督の人間描写は優しい。

世間という冷たさとの対比があるからなのだろうけど、永瀬正敏の中にある悲しさをとても感じる。

河瀬監督と永瀬正敏のコンビは変わらないのか?

伽羅はこれからどうしていくのだろう?

今はイギリスに留学中なのか?

良い要素ばかりのサラブレッド。期待してしまうのだけど。

希林さんはこの頃に全身がんであると告知を受けているわけでしょ?

「あん」の日本アカデミー賞の受賞で言っていたわけだから。

強いよね。でも、まだお元気そうだなって感じがする。

まだお肉もついていたし。

もっともっといろいろな役を見たかった。

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【食べる女】感想。食欲と性欲を満たす映画らしい

女の欲望を満たす

「食べる」はご飯を食べるだけではないらしい。

「男」も食べるが含まれているようだ。

まぁそこまでドロドロではないが。

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期待の女優陣

樹木希林さんが亡くなられて、今まで樹木希林さんがやっていたポジションは今後誰がするのだろう?って思っていた。

この数年、樹木希林さんが出ずっぱりなところもあった。

樹木希林さん以外でする方がいないってことが書かれていたし。

この映画を観て思ったのは小泉今日子さんがそのポジションになれるのかもってこと。

年齢に抗わない生き方をされている気がする。

この映画、豪華女優陣が出てるけど、小泉今日子さんは薄化粧。

役柄もあるだろうけど、シワを隠すこともなく、シミはまぁないけど(隠れてるけど)って感じ。

鈴木京香さんと2歳違いだけど、鈴木京香さんの肌年齢は間違いなく何か努力をしている。

映画の本筋と大きく離れたことを考えていたわけで。

まず映画は子役の小学生の女の子が道路で地下の音を聞くシーンから。

その二人がかわいい。

都心では今、「川」の存在を感じることが少なくなっている。

それでも「川」はなくなったわけではなく、地下を流れている。

暗渠ね。渋谷も駅のところには「渋谷川」という川が流れているって・・・。東横線が地上の頃は感じてたけどね。

その音を感じようとしているのだけど、聞こえない。

それを観ていた小泉今日子演じる雑文庫家の餅月敦子は同じように寝転ぶ。

古書店「モチの家」の女主人でもあるって役だけど、どこかキョンキョンっぽい。

服装もハイカラな感じがいい。

大人が子供のように道路に耳をつけているのはかなり奇異だけど、そんな素直さがあることがわかる。

モチの家に人が集まる。

鈴木京香さんは敦子の幼馴染であり、「道草」という小料理屋さんの女将の鴨舌美冬役だ。

その美冬と敦子が料理をしているところに敦子の家のシラタマというかわいい猫を抱いた沢尻エリカ演じる編集者の小麦田圭子が来る。

美しさの共演だわ。

圭子は何もしない。

そして前田敦子演じる制作会社のアシスタントプロデューサーの白子多実子が居る。

敦子の普段の生活の場に女4人が集まって「道草」のようにメニューがある夕食が始まる。

4人の女性がほんとに美味しそうに食べるシーンがいい。

しかもみんな食べ方がキレイ。

食後は女子トーク。

20代、30代、50代の女性なんだけど、それぞれに男性観があって面白い。

もう一つの舞台は「BARロマ」

多美子が行っているBARに山田優演じる茄子田珠美がいる。妊婦役。

でも、スタイルの良さは変わらない。すごく久しぶりに映像に出ているって感じだけどね。

いい感じになってきている気がする。

常連客の一人に広瀬アリス演じる本津あかりがいる。

いつも限界まで飲んで男に振られる人生を語る女性。

「ひき肉だったから駄目だった。塊じゃなきゃだめだ」って・・・。

意味が?なんだけど、これがかなり大切なキーワードなんだな。

隣には勝地涼演じる白石がいる。

私は勘違いをしていたのだ。あかりが酔っ払って帰宅するところで小銭を落とした男性を家に連れ込んでそのままするシーンがあったのだけど、ずっと白石だと思ってた。

暗いシーンだし・・・顔がちゃんと映ってた感じじゃなかったから。

そうしたら笠原秀幸だったらしい。ほんとベッドシーンして、その後また来るのだけどあかりのひき肉料理を食べてさっさと帰ってそのまま居なくなるって役だから認識しきれなかったわ。

白石は・・・なんとBARロマの手伝いのシノザキくんに恋心を抱いていたって。そんな感じだった?

BARロマも暗いし、シノザキくんは後ろの方にいるって感じだったから、誰だったのかわからなかったら、なんと間宮祥太朗だった。

え、間宮祥太朗があんな大人しい感じだったの?な驚きです。

BARロマはLPの宝庫。

そしてオーナーの敦役の真木蔵人と珠子は元夫婦。

真木蔵人が・・・マイク真木にしか見えなかったと言うのは失礼かしら。

元夫婦で3年前に離婚したってことなのに、妊娠している珠子。驚く関係性だけど、珠子は敦の子供しか産みたくないし、敦の家族しか欲しくないって。

いいねぇ〜。

圭子は免許の更新先でユースケ・サンタマリア演じるタナベと出会う。

出会うというか・・・タナベが一方的に思いを寄せる感じ。

数日後にも道でばったりと会ってしまう。

怖いよね。ある意味。

圭子も逃げようとするが、タナベはなぜか「出張料理人させてくれ」と言う。

え、ただのサラリーマンだったの?

料理人なのかと思ったわ。タナベって。

圭子はマンションを買って一人暮らしの女性。

どうやって男性と会ってどうやって付き合うのかも忘れたってことだったのが、まさかの冴えないサラリーマン。

でも、「食べる」ことに目がないのか自宅にあげてしまう。圭子。

怖くないか?ストーカー的な男性に自宅を教えるのはって感じになるが。

タナベは料理を作って美味しく食べてそのまま帰る。

シャーロット・ケイト・フォックス演じたのは何も出来ない主婦の豆乃・リサ・マチルダ。

マチルダは冷凍食品を買う主婦。夫の帰りを待つのだが、夫が池内博之。

最近、また池内博之良く見るなぁ〜。ちょっと見ただけでイメージ強いしね。

全然変わらないんだよね。20年前と。

修治は突然、妻を犯す。

そして翌朝、朝からレンチンしたピザ。

修治はキレる。

「俺は浮気している」と。

マチルダは「何もしなくていいって結婚した」と言う。

でも、さすがに「レンチン」料理しか食べられない日々は厳しいだろうな。お金があっても。

そして家を出る修治。

マチルダも家を出て彷徨う。そこで美冬のお店の前で美冬と目があって泣き出す。

美冬の手料理を食べて感動し、美冬はなぜか敦子のところに下宿させてやってと連れてくる。

一人暮らしで部屋が余っているとは言え突然同じ世代の女性と暮らせるか?

まぁ敦子はそれを受け止める。

敦子の庭には枯井戸があった。それを気にするマチルダ。水が出るかもと業者に見てもらうことに。

猫のシラタマを追いかけて小学生の琴音がモチの家に迷い込む。

そこで見た井戸に興味を持ち、また来てもいい?と聞く。

琴音の友達の優奈の母親がパーツモデル役の壇蜜。

壇蜜も母親役になるのねぇ〜。

夫に出ていかれた女性。ある休日の朝、「ピクニックに行きましょう」とサンドイッチを作り、子供を連れてやってきたのは、出ていった夫の家。

もう別の家族を作っているところに行き、「一緒にピクニックに行きましょう」って。怖いな。

子供の目線も痛いが、戻る夫。

3人でピクニックに行く。

あかりに新しい彼氏。アパレルメーカーの社員の友太役の小池徹平。おぉ〜小池徹平久しぶりだわ。

やっとちゃんとした恋愛になりそうなあかりだった。

マチルダは道草で見習いをしていたが、美冬は「見習いは卒業よ」とお給料を渡す。

そこで「自立」に目覚めやっとモチの家から出ることに。

何か出来るようになるって強くなるってことだね。

マチルダが出ていき、一人に戻った敦子が「新しく下宿人でも募集しようかな」と言うと、優奈が立候補する。

え、優奈一人で?と思ったら家族で引っ越したらしい。

そして最後も道草でワイワイ。そこには白石も。

「気持ちは乙女なんで」ってことで。

ここで隣同士の未来のご夫婦。この映画が縁で結婚までいったってことだしね。

いい雰囲気だったよ。

敦子は新しい下宿人に対して「孫が突然二人できた気分」と楽しそう。

美味しいごはんを食べたあとはみんなでその孫に会いに行こう!と出かけるが、白石はカウンターで寝ていた。

そこに訪れたのがタナベ。北海道に転勤になっていたが、戻ってきたので来たといい、白石と二人でタナベの料理を食べる。

そこに泣きながら「マチルダ、君がいないとだめなんだ」と入ってくる修治。

道草は男性3人で盛り上がることに。

パワーをくれるのは

”おいしいごはんと愛しいセックス”ってくらいパワー溢れる映画だわ。

どの女優もほんとにいい感じ。

でも元気にもなれる。

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【コーヒーが冷めないうちに】感想。戻りたい過去はありますか?

朝ドラ女優揃い踏み

主演が有村架純で脇に波瑠。

それに薬師丸ひろ子が居て、吉田羊、松重豊と豪華。

そして「あの日に帰れたら、あなたは誰に会いに行きますか?」

と言われると考えてみるが、特になし。

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雰囲気のあるカフェ

とてもいい雰囲気の喫茶店が舞台だ。

そこには店主と有村架純演じる数(かず)がいる。

喫茶店「フニクリフニクラ」

ある席に座ると望んだ通りの時間に戻れる。

でも、ルールもある。

  1. 過去に戻って、どんな事をしても、現実は変わらない。

  2. 過去に戻っても、喫茶店を出る事はできない。

  3. 過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。 コーヒーが冷めないうちに飲み干さなければならない。

  4. 過去に戻れる席には先客がいる。席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ。

  5. 過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない人には会う事ができない。

人は過去に戻りたいと思う時に思うことは未来を変えたいってことなんだろうか?

それでも「ある席」には石田ゆり子演じる謎の女が常に座っていた。

波瑠演じる清川二美子は1週間前に戻りたいと言う。でもその席に座るには?

二美子は直接席に座っている人の肩を叩こうとする。

そうすると・・・

お店全員が水に潜ったような状態になってしまった。

石田ゆり子は見えている「幽霊」ってことらしい。そして、ルールを守らなかった故に過去の時間軸に留まったまま、現在の時間軸に戻れなくなっている。

その幽霊がおトイレで席を立つのを待つしか無いと言われ、待つことにした二美子。

そしてずっと見ている大学生の伊藤健太郎演じる新谷亮介と吉田羊演じる平井八絵子。

伊藤健太郎って初めてお見かけする俳優さんだけど、これから出てくると思う。うん。

二美子は1週間前に幼馴染の林遣都演じる多五郎とけんか別れをしていた。

その時に戻りたいと言う。多五郎は仕事でアメリカに行ってしまっていた。

「過去に戻っても何も変わらない。」

改めて聞いて考え込む二美子だったが、やっぱり未練がある別れ方をしたから戻ることを決める。

  • コーヒーが冷めないうちに飲み干すこと。

これが最後のルールだ。

二美子はキャリアウーマンという役柄だったようだけど、男に対しての演技が「サバイバルウエディング」の黒木さやかと被るんですけど。

なんだろう?

波瑠って可愛げのない女の役が多い?素直になれないというか・・・。

二美子は過去に戻って、多五郎から甘いセリフを求めるが、そういうタイプじゃない。

しかもキャリアウーマンってことで自分から折れない。そしてまた一方的に話す展開になったが、多五郎の話も聞く。

そこでコーヒーが冷めそうになり飲み干して戻る。

過去は変えられないけど、未来は自分次第でどうにかなるということに気づき、やっと素直になってアメリカまで会いに行くとLINEする。

「待ってる」

やっと思いが伝わった瞬間だろう。

喫茶店には常連客で薬師丸ひろ子演じる高竹佳代が何かをしている。

バスのツアコンだったということで資料をまとめているらしい。

でも、少し様子がおかしい。

夕方になると夫役の松重豊演じる房木康徳が迎えに来る。夫婦なのに、「高竹さん帰りましょうか」と他人行儀だ。

佳代は認知症を患っており、夫婦という概念もなくなっているため混乱するらしい。

房木は看護職員に転職しており、その流れもあるらしい。

松重豊さんが優しいのよ。ほんと。そして薬師丸ひろ子さんがきれいなおばさまになってくれてて嬉しいわ。

まぁ一番驚くのは石田ゆり子さんだけどね。

私よりも年上には見えない。

なぜシワもシミもないのだ?

は、置いておいて・・・

佳代はたまに素に戻る。そのときには「夫に渡したくて渡せなかった」と数に話す。

数のことも毎日会っていても新しく入った方という認識だ。

誰にでも訪れる可能性がある病気。

切ないね。

房木が佳代が寝た後に喫茶店を訪れる。

そして佳代が渡そうとしていた手紙を過去に戻って受け取る。

過去の佳代は夫が未来から来ていることに気づく。そして自分の病気のことも知っているから「忘れちゃうんだ。私。」と再認識。

「そんなことないよ」と笑顔を作るが、「うそが下手ね」と見破られてしまう。

いいご夫婦だなぁ〜。

そして手紙なんてもらったことないからあるなら頂戴と言い、受け取って現在に戻る。

そこには自分の病状を告げられない苦悩がバースデーカードに書かれていた。

そして自分が夫のことをわからなくなったら別れて欲しいと。

「最後まで夫婦でいたい」

混乱させないようにと旧姓で呼ぶようにお願いし、夫婦であることを強調しなかったが、そこからまたプロポーズし直す形で夫婦だと諭す。

幸せだね。

大学生の新谷くんは数を意識する。数は新谷くんの大学の学園祭に行ってみる。

数は「友達くらい作りなさい」と言われていると言い、まずは友達からスタートし始める。

吉田羊演じる平井八絵子は旅館の跡取りになりたくなくて家を飛び出してスナックをやっていた。喫茶店に妹が姉を探しに来るが、隠れる。手紙を置いていくが読まない状態だった。

妹に旅館の跡継ぎを押し付けた罪悪感はあるが、自分がすることへのためらいがある。

突然妹が交通事故で亡くなる。

八絵子は妹が来た日に戻りたいと言う。

が、謎の女は空気を読まないから席を立ってはくれない。

そこで店主と数で協力してトイレに行くように仕向ける。

ずっと見てきていた光景。だからなのか水中メガネも持参だ。なぜか過去に戻る瞬間が水中なんだよね。

そして妹と再会。妹の本音は姉と一緒に旅館をやりたいということだった。

未来は変わらない。

それでも妹に事故に合わないようにと注意をするが本気にしてもらえず、現在に戻る。

状況は何も変わっては居なかった。

それでも妹との約束は残っていると実家の旅館を継ぐことになる。

新谷くんと数の距離が縮まる。

新谷くんは店主に謎の女と数の関係を聞く。

このあとは・・・結構肝ですが。

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【プーと大人になった僕】感想。字幕版が観たかった・・・

予告のイメージが残ってしまっていて

劇場予告は字幕だった。

公園でプーとクリストファー・ロビンが再会するシーン。字幕版と吹き替えはちょっとニュアンスが違っていて・・・

堺雅人、悪くないけど、声優さんの方が良かったのではと思ってしまった。

ターゲットの年齢は?

私は大人向けのファンタジー映画なんだと思っていたから、幼稚園くらいの子供が居ることにちょっと違和感を感じてしまった。

子供向けではない気がするんだよね。

まぁ1/3くらいは森になってたから楽しめたかしら?

「くまのプーさん」

ぬいぐるみのプーさんは今も人気だけど、ちゃんとしたストーリーはまるで知らない。

今年の2月に上映していた「ピータラビット」と同様、童話の実写映画化。

ピータラビットもイギリスの物語だった。プーさんもイギリス。そうだったんだ。

ディズニーキャラクターだったことを改めて認識するけど、原作に近いぬいぐるみで良かったかもしれない。

だから、ディズニーキャラクターが好きな人にはがっかりするかもしれないわけで。

プーもアニメのように可愛い感じではない。ティガー、イーヨー、ピグレットも。

原作の挿絵のままって感じだね。

物語はクリストファー・ロビンが寄宿舎に入る前の場面からスタートする。

100エーカーの森。なかなか見られないような景色だといつも思う。

北海道にありそうだけど、あんな何もない手付かずの森ってない気がするから。

ぬいぐるみをまた違和感なく動かし、言葉を交わす。

そしてクリストファー・ロビンは寄宿舎に入る。小学校なのか?中学校なのか?親元を離れて生活するのが普通なのか?親離れ、子離れを強制的にするシステムなのか?

小学生ではないのか?

100エーカーの森を離れるときに言った言葉

「君たちのことは絶対に忘れない」

でも、クリストファー・ロビンはその後、結婚し、第二次世界大戦に出兵し子供が産まれ、仕事に追われる中で、プーのことを思い出すことはなくなっていった。

富裕層向けの旅行かばんの製造会社。戦後で業績は伸びない。主任としてリストラ、経費削減を迫られるクリストファー・ロビンは家庭を省みることの出来ない生活になっていく。

娘のマデリンは寂しくてしょうがないが、娘を気づかえる余裕もない。そして自分がそうだったように、娘も寄宿舎へ入れようとしていた。

父親に甘えたいのに甘えさせてもらえないばかりか一人遠くへ行かなければならない状況のマデリン。母親のイブリンもクリストファーに問う。「なぜ寄宿舎へ入れなければならないのか。」

クリストファーは将来のためだと言う。将来、いい仕事に就くために必要なんだと。

それが「幸せ」なんだと。

「あなたは今、幸せ?」と聞きかえすイブリン。仕事に追われ家族との時間もない状況が幸せと言えるのだろうか?

戦後のロンドンと20年前くらいの日本が同じ感じ?

20年くらい前の日本もワーカーホリックで家庭を省みない父親が増加し、あげくはリストラされて。

週末に家族と100エーカーの森のコテージで過ごす予定だったが、仕事のためにキャンセルした。

イブリンとマデリンの二人だけで行くことに。その前にマデリンがクリストファーの子供の頃の宝箱を見つけて開ける。

そこには森でもらった「とんぐり」がある。が、それに心を動かされる余裕もない。

マデリンが本を読んでほしいと言うと忙しいが、応えようと努力するが読み出した本が経済学?的な本。

娘の気持ちが全然伝わらないままだ。

マデリンはクリストファーが幼い頃に書いたプーの絵を見つけて、メモと一緒に残す。

そこにはハチミツを置いて。

慌ただしく出かけるクリストファーはハチミツを倒したことに気づかない。

が、何かのスイッチが入ったのか、100エーカーの森でプーが起きる。

そして部屋の中でハチミツを探すが見つからない。仲間の家に行くが仲間の姿もない。

困ったプーはクリストファーに助けを求めようとすると、クリストファーの家の前の公園に出てきた。

ベンチで寝ていると困り果てたクリストファーがやってきてため息をつく。

それに気づいたプーは声をかける。「クリストファー・ロビン?」

突然プーが現れて驚くクリストファー。

クリストファーの妄想の中、空想の中のものだと思っていたクリストファーは驚く。

が、森に帰れなくなったプーを森へと連れていくことに。

忙しい。

頭の中にあるのは仕事のことだけで、電車の中でも仕事をしているクリストファーに、プーはマイペースに見えたものを言うゲームをしている。

それが雑音でしかないクリストファーは静かにするようにと催促する。

クリストファーの中には小さい頃の優しさはきちんと残っていて、ただ上手く立ち回れない大人になってしまったってことなんだろうな。

プーが風船が欲しいと言えば風船を買い与え、他の子に盗られそうになったら、「大人から奪い取るなんて」とおかしなことを言う。

森のコテージには妻と子供がいるが、見つからないように森へと行く。

そこは霧に覆われていた。

きっと100エーカーの森はクリストファーの脳内ってことなんだろうな。

クリストファーが元気だと青空が広がり、不安やストレスがあると霧がたちこめる。

そんなところ。

クリストファーは森でもマイペースなプーにペースを崩されることを良しとしない。

それに怒ってしまうクリストファー。プーは消えてしまう。

クリストファーは他の仲間を探し始める。

仲間たちは大人になったクリストファーをなかなか認識しない。が、イーヨーの助けを借りてやっとわかってもらえる。

わかってもらおうとする行動でクリストファーの中に子供だった頃の陽気さが戻る。

そして、仲間と一緒にプーが居る場所へ行き、そこで一晩過ごしてしまう。

我に返って起きるクリストファーは大急ぎでロンドンへ戻る。

「それは風船よりも大切なことなの?」

子供の頃に大切だったものも大人になると次第に形を変えてしまう。

クリストファーにとって何が大切なものになっていたのだろう?

クリストファーが居なくなってから、ティーガーがイーヨーに何かを着せている。

クリストファーのバッグに入っていた書類だ。

それは風船よりも大切なものだとプーは言われていたから、ロンドンに届けることに。

マデリンも合流し、ロンドンへ。

ロンドンでは既に会議が始まっていた。

書類を出す段階で書類がないことに気づき慌てるクリストファー。

そこにマデリンが居ないことを告げに来たイブリンの姿。会議から抜け出しマデリンを探すクリストファー。

無事に見つかったが、書類は吹き飛んでしまっていた。

そこでクリストファーは大切なことにやっと気づく。

一番大切なものは家族や仲間だということ。

そして会議に戻りリストラのことではなく、もっと大切なことを言い出す。

富裕層向けだった旅行かばんを一般ユーザー向けにすることだった。そして会社は有給休暇を与え一般社員に旅行させれば需要が増えると。

社長の息子は「そんなことをしたらキレイな海が台無しになる」とお門違いな反論を言い出すが、社長は自分の息子こそが負の元凶だと言うことに気づく。

大切なことに気づいたクリストファーはそのままみんなで100エーカーの森へ行く。

そしてマデリンを寄宿舎へ入れることを止める。

子供は嫌でも20年もすれば自立する。そのちょっとの期間、しかも一番かわいい期間くらい一緒にいればいいのにと私は思ってしまうのだけど。

って、まぁ大人になるといろいろ考えることの多い内容だけど子供・・・大丈夫か?な感じ。

SFXの技術が年ごとに向上していることもすごいなぁって思ってしまうのだけど。

【映画 響-HIBIKI-】感想。ほんとに曲げない響がすごい!

映画化されるとは!

「響 〜小説家になる方法〜」が去年マンガ大賞を受賞した。

マンガ大賞を受賞した作品は映画化されるのが最近の流れだけど、誰が響を出来るの?って思いながら読んでた。

でも、世界観がそのままだった。

平手友梨奈が凄すぎる

最初、映画「響-HIBIKI-」のポスターを見たとき、「うわ!響だ!」って思った。

漫画の響そのものだったから。

平手友梨奈って子が何者か実は知らないのだけど、「欅坂46」のセンターなの?

アイドルらしくないアイドルなんだよね?欅坂って。

そのクールさが役にピッタリはまってた感じ。

だから普通の平手友梨奈を見ても響だとは思わない。そのくらい別人格。

それでも漫画よりも感情を押し殺しながらも表す部分がとても共感できた。

漫画の6巻くらいまでをまとめていた感じ。

嫌なことは嫌。

友達がいじめられていたら倒す!

そのまんまだったね。

まず「文芸部」

花代子は特に出演なし。まぁこの子が入るとまた面倒なエピソードが増えるからね。

文芸部でまずは隆也の指を折って、屋上から飛び降りる。ほんとにやったよ。

怖くなかったのかな?

響そのもののように落ちていったのには驚いたわ。

涼太郎が別に居なくても良かったような・・・

結局、響とリカとふみの話し。

リカのアヤカ・ウィルソンも漫画のリカそのもの。でも、実写の方が響に揺らされている感じが出ている。八方美人だけど、響には嫉妬し、響もリカには心を許している。

それに慣れないリカって構図だけど、それでもいい関係が出ていたと思う。

そして、ふみの北川景子がまぁ〜、引率の先生のような。

美人すぎだわ。

漫画のふみもブスではないけど、美人って設定ではないから、やっぱり花があるよね。

そして響の才能に惚れ込み、編集長の高島政伸。まぁ合ってるわ。嫌らしい役。

完成披露試写会のときに「響の弟子になりたい」とかって発言があったから直接の絡みがもっとあったのかと思ったら、全然ないに等しかった。

漫画でも編集長とは絡んでなかったっけ?

リカの父親の祖父江秋人が吉田栄作だよ。いい感じのおじさんになってるわ。

そして「銀魂」の二人がオーラを消して売れない作家と自己満足の作家で出てる。

まず、小栗旬。

なぜ小栗旬?ってくらいカッコよくなくてもいい役でカッコいいオーラを消して登場。

6巻までの内容だと掘り下げることもなくさらーって感じで終わっちゃうんだけどね。それでも小栗旬の山本春平は必要な役なわけで。

あとは柳楽優弥ね。最初のシーンは柳楽優弥?って感じだったけどね。

ピザ屋で空気読めない発言を連発しているところとか、誰だかわからなかった。

久しぶりに観たのが北村有起哉。嫌な元芥川賞受賞者だけど、リカにセクハラ発言していたところを響に正面から顔面に蹴りを入れられる役。

かなりクリーンヒットしてたけど、メイキングが見たいわ。

週刊誌記者役の野間口さんは映画で大きくなってた感じ?

週刊誌の記者じゃなくて漫画はテレビの報道だっけ?

にしてもCANONのカメラが粉々だぁ〜。

まぁ「お伽の庭」を春休みに執筆してネット受付ということを知らないで送るところは同じで、それを一度は捨てられたのに、ふみが拾い上げて読んで感動し、誰の作品かわからないままテキストデータにする。

今はもう手書きなんて古いってことなのか?

新人賞にまずノミネートされる段階でリカの家でふみは響と初対面を果たす。

2時間弱の映画ではほんと触りだけ。

同人誌を作るのだけど、そこも花代子が存在しないから5分もない感じ。

海のシーンが漫画にあった?な感じ。

新人賞のシーンで柳楽優弥の田中康平とダブル受賞なんだけど、ダブル受賞ってことで響を挑発する。

それに怒った響は授賞式の康平のスピーチで椅子で殴りかかる。

そして地下鉄のシーンはかなり恐怖が出ていた。

響が芥川賞・直木賞のW受賞。

受賞の会見ではふみが質疑応答をすることになっていたのだけど、ふみに対して攻撃的な発言をしていた記者に飛び蹴り。

一度は単行本の発売が見送られたが、社長の鶴の一言で販売開始が決定する。

その頃、響は電車に飛び込もうとしている小栗旬演じる山本春平に遭遇する。

春平は10年書き続けたけど、世間に認められないと言い出すが響には通じない。

そして、響は電車を止めてしまう。

そんなタイミングでふみに電話すると単行本の発売が決まり、初版100万部だと聞く。

響はその印税を知りたがる。ふみは「1億くらい」と言うとほっとする響。

響はパトカーに乗せられ、これから慰謝料の請求が行くはずだと言う。

響は印税でどうにかなることに気づく。

そして響はふみに「新しいアイデアが浮かんでる。出来たら最初に読んでくれるか?」と聞く。

ふみにしてみたら編集者冥利に尽きる話でしょ。

ってところで終わり。

続けるの?

めちゃめちゃ中途半端な終わり方。

どうなるだろう?これから?

【映画 泣き虫しょったんの奇跡】感想。奇跡は信じた人にだけ訪れる。

様々な出会いがあってのこと

将棋映画3部作。「聖の青春」を観た時には、マンガで「3月のライオン」を読んでいたくらいでプロ棋士の名前なんて羽生竜王以外知らなかった。

「3月のライオン」のときも同様で、それでも原作を読んでたこともあってとても感動した。

そして現役棋士の自伝の映画化。

将棋の世界を1年ちょっと見てきたから、余計に感じることが多かった。

泣き虫役が松田龍平?

瀬川晶司五段。

存在を知ったのは、昨年の藤井四段(当時)の順位戦の最初の対戦相手ってことで、サラリーマンからプロになった最初の棋士ってことでちょっとだけ知った。

でも、それ以上はなかった。

瀬川五段がプロになって自伝的に書かれた本。

夢を見ることの大切さが書かれているのだろう。

今の中高生の読書感想文にはとても良い内容だと思う。

しょったんと私は同学年だ。

だから、自分の当時を考えてしまう。

小学5年生に担任となった松たか子演じる担任の鹿島澤佳子先生。

勉強も運動も何も取り柄のない自分と言ってしまうような小学生。うーん、5年でそんな感じだと・・・って思ってしまう。自分は何でもクラスで1番だったと言っちゃうような小学生だったから。

でも、何も取り柄がないと思っている少年の中の「何か」を思い出させる先生。

休み時間に将棋をしているような時代。将棋盤とか持ち込んでたら、怒られるところもあるだろうけど、そんなことなくて、それが好きなことで強くなるために続けていることを褒める。

隣の家の野田洋次郎演じる鈴木悠野の存在もしょったんには不可欠だった。

隣の家に住んでいるライバル。そして、自分の夢を見続けてくれる両親。厳しいことを言うが社会の流れをきちんと教える兄の存在があって、長い閉鎖的な社会への入り口が新しく出来たことが本当に奇跡だったのだろう。

プロ棋士になってしまうと師弟関係がクローズアップされるが、プロ棋士になるまではまず最初の手ほどきをした将棋道場の存在が誰にでもあるのだろう。

藤井七段のふみもと将棋教室のような存在が。

しょったんは國村隼演じる父が将棋道場へ連れて行く。

煙モクモクの昔ながらの将棋道場。

とても子供が行くような場所には見えない。真剣師の人が多そうなイメージしかないんですけど。

それでも多くの大人にもまれて中学生となった二人は力をつけていく。

そこにはイッセー尾形演じる席主の存在も大きい。

ただの将棋好きなおじさんが場所を提供し、マナーや感想戦の大切さを教えている。

いろんな形があるのだろうけど、今いる棋士のほとんどにまず育ての親的な存在があるのだろう。

しょったんは奨励会へ行くことを既に決めていたが、悠野は「中学生名人になれたら」とトーンが下がる。

そして中学生名人トーナメントは1回戦から二人がぶつかり、しょったんが負ける。

悠野も決勝で負けてしまい、奨励会へはしょったんだけが受験する。

師匠は悠野の父の知り合いでもあった安恵照剛八段。

奨励会に合格し、将棋のプロへの道へ。

1984年に奨励会に入ったのか?

同学年の羽生さんがプロとなった頃に奨励会に入会したのだと思う。

本格的にプロを目指した年齢も小学5年生だしね。

バブル期が終わる頃に奨励会三段リーグ入り。

最高位が8位。厳しい世界。そこで年齢制限ギリギリだった勝又清和六段に敗れてズルズルと負けて、勝又六段はプロ棋士になった。それでも、勝又六段は既にフリークラスへ転出してしまっている。

三段リーグのシーンはどの映画でも必ず少しはある。

この映画では多分、大部分が三段リーグの浮き沈みだ。

まぁ4年8期在籍していたからだし、一番大きな意味がある場所だからだろう。

奨励会試験を受けて合格するのもきっと狭き門なんだろうけど、それ以上に年に4人になるのはほんとに奇跡以外にないように思う。

現在の奨励会の平均年齢が21.1歳。

上が25歳から下が15歳。

なんだろう?当時がなのか今もなのかわからないが、三段リーグの棋士の立ち位置の不安定さからなのか?とても異質な感じがする。

早乙女太一演じるストイックな奨励会員はしょったんの負けに「瀬川くんが負けるような相手ではない」と言いながらもストイックだが、三段リーグの指し手に疑問を抱き、退会する。

妻夫木聡演じる奨励会員も同様に「瀬川さんは自分とは違って才能がある」と言い残し退会する。

そして、新井浩文演じる清又勝こそきっと勝又六段なんだろう。そこで甘さの出たしょったんがプロになれず勝又六段がなった。それだけだ。

その秒読みをした永山絢斗演じる新藤和正は「なぜ指さなかったのか?」という。1分将棋になった清又はトイレを我慢出来ずにトイレに行っていた。その間に1手指してしまえば、時間切れで負けていたのは清又だったから。

そんな甘さを誰も認めることはない。

大人になった人間の奨励会での過ごし方は難しい。盟友という名の元にしょったんの部屋に入り浸り、思い思いに過ごす。

将棋に対しての姿勢が甘い。

そんな甘さのまま三段リーグを抜けてもプロで活躍を続けることは厳しくないだろうか?

全てのプロ棋士が9段になるわけではない。

早ければ五段でフリークラス入りとなる。

将棋のプロになる人はなぜか「名人になる」が合言葉のような感じだけど、フリークラスになったら名人にはなれない。

昇段はあるのか?

勝数での昇段は引退するまではあるものなのか?

藤井聡太は小学生時代、中学生時代、放課後に友達と遊ぶことはなかったといろんなところで記事となっている。

それがどれだけすごいことなのか。

脇目も振らずに将棋に打ち込んだってことなんだろう。

三段リーグではキレイな勝ちになることはないと妻夫木聡か早乙女太一のセリフにあったような。

私はプロ棋士になれる人はと言うよりも奨励会員になれる人は恵まれた人だと思う。

奨励会員になることをサポートしてくれた人、両親の応援があって初めて出来ることだから。

奨励会員になるための年齢制限がまずあるわけでそれは学校も就活もせずに「プロ目指すからニートになる」って言っていることと同じような・・・

まぁ、弁護士とか医者になるのと変わらないような気もする。

司法試験のために死に物狂いで勉強するためにサポートを受けているわけで、それでも合格できずに諦める人の方が多いわけだから。

26歳の誕生日で退会させられるのはとてもいい制度だと私は思う。

結局、年齢制限ギリギリで棋士になれている人は最後の最後でようやく運を掴んだってことになるけど、その前にもっともっと努力をすれば掴めていたのでは?って思えるから。

そしてしょったんも退会。9ヶ月引きこもり、神奈川大学を受験し、弁護士を目指す。

何にしても「資格」が必要なものを目指すのね。

一度は将棋から離れたものの「将棋」に戻り、伸び伸びと楽しく指すことで「らしさ」が戻る。

「なれるだろう」という慢心なのか?

アマチュアに復帰してアマチュア名人戦でアマ名人。

アマ名人となってプロの棋戦で勝ち上がる。

幼馴染のライバルだった悠野の存在、また中学生の頃に通っていた道場の存在。

そこで知り合った小林薫演じる藤田守と三浦誠己演じる新條耕一、鈴木九段、行方八段が賛同し説得に回ったってことらしい。

映画ではNGってシーンだったのだけど。

2005年5月に全棋士の多数決で編入試験の実施が認められたのだけど、当時の会長はちょうど中原先生から米長先生への交代時期だったのだけど、どっちだったのだろう?

まず、青嶋未来五段が奨励会三段役で登場って佐藤天彦名人だったの?それは大変だわ。

その次が神吉宏充七段がまっピンクで登場。まぁご本人登場ってだけらしい。

メガネのフレームまでピンク、扇子もピンク。

驚くわ。

次が豊川孝弘七段が久保王将役で登場。

久保王将はアマの対局シーンで既に出ちゃってるしね。

屋敷伸之九段が熊坂学四段(中原誠永世十段の「代打」)役で登場。代打って何よって感じだけど、まぁ当時の会長二人がするってことだったのか。

そして3勝し、フリークラス入り。その後3年半でC級2組へ昇級したらしい。

まぁ映画では編入試験が認められてプロ棋士と戦うシーンで終わるのだけど。

賛成した棋士、反対した棋士。

賛成した棋士はどう考えたのだろう?明日は我が身だったと思った?それともアマでも強い人を認めるべきだと思ったのか?

反対したのは誰?

苦労した人になるのか?プロになっても苦労している人なのか?

13年経過して映画化にまでなった。

泣くイメージのない俳優だった松田龍平がまぁ泣く泣く。

瀬川五段もそんな泣くイメージがないけど。

瀬川五段は昨年、藤井四段の最初の順位戦の相手だった。サラリーマンをしてからプロになった奇跡の棋士と史上最年少でプロ棋士となった二人の対局。

内容は中盤までは瀬川五段がリードしていたようだが、最後は連勝の勢いで藤井四段が勝った。

昨期、B級2組で降級点がついている。

今期はここまで2勝1敗。B級1組目指してきっと頑張ってくれると思う。

人は遅咲きの人と早熟な人といる。

将棋の世界だってきっとそうだ。

三段リーグは負けとうまく付き合って次を見つけられる人が抜けられるのかもしれない。

同類相憐れむタイプは同類に流される。

何かを成し遂げるためには犠牲にするものが必ずあるのだろう。

犠牲にしても成し遂げられない人にはその道はなかったと思うしかないのだと思う。

【ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男】感想。ボルグとマッケンロー二人がそっくり。

80年代という時代

ビョルン・ボルグの全盛時代を私は知らない。

私の記憶ではジョン・マッケンローが全盛期だった。

プロの世界の厳しさが改めてわかる。

俳優さんすごいわ

ボルグってこんな人だったよねって思ったんだよね。

ポスター観て。

幼少時代のボルグ役はなんとビョルン・ボルグの実子だって。

全然違和感なし。

80年代って感じのラケットにウェア。

モナコのホテルのベランダから身を乗り出すようなしぐさ。

世界ランキング1位でウィンブルドンの5連覇を目指したシーズンの話とそれまでの話。

世界ランキング1位となったボルグは「氷の男」と言われた24歳。

当時もトップとなった選手にマスコミとファンはどこまでも追い回す。片時も息が抜けない。

5連覇への葛藤。

コーチと婚約者だけが唯一の味方。

ボルグの精神状態はかなりギリギリに見える。

精密機械のようなテニス。

感情を押し殺し、テニスをしているボルグ。

その対極のようなジョン・マッケンローは若手のライバル。

世界ランキング2位でありながら、スポーツマンシップがなく、審判の判定に怒鳴り散らし、ファンからはブーイング。記者会見ではテニス以外のことしか質問されないことへの苛立ち。

そんなマッケンローを見て、複雑な表情を浮かべるボルグ。

ボルグとコーチの出会いはボルグの少年期、ボルグの少年時代はマッケンローと同じく、審判に猛抗議をし、ラケットを叩きつけ、キレやすい性格で、テニスクラブで退会させられる。

ただ性格のせいかと思ったが、家庭のランクによるものであった。

だが、スウェーデンの代表監督のレナートは彼の才能を見込んでスカウトに来た。

レナートはボルグのキレやすい性格改善から着手したのだろう。

ボルグは感情を1球1球に込めることで感情の起伏を抑えることに成功し、世界ランキング1位になった。

ウィンブルドン5連覇を期待する声と敗戦を期待する空気。

追われる立場でどんどん孤立を深めていく。

1回戦から格下選手相手に苦戦しつつも勝ち上がるボルグ。

それを見たマッケンローは自分もボルグのような選手になるように努力したことを口にするが、無理だと言う。

どこかで「勝つこと」の執念がなければ世界ランキングトップになることは出来ないのだろう。

それでもテニスの選手として感情のコントロールをすることを一人で成し遂げるのは大変なことだろう。

マッケンローは決勝でボルグと戦うことだけを考えて壁にトーナメント表を書く。

マッケンローは審判に鳩までもどうにかしろと無茶振り。

それを見たボルグは自分の中にもあった同じ感情を思い出す。

そして、雨天で中断している試合を中止するようにコーチに求めに行かせるが、天気は戻り試合は続けられる。

ボルグのストレスは頂点になり、運転していたコーチにクビを言い出す。

しまいには婚約者のマリアナまで追い出してしまう。

マッケンローのモチベーションは父に褒められることだった。

頭が良かったのか、マッケンローは幼少期に掛け算を暗算していた。そこで褒められることとテニスで勝って褒められることは同位だったのか?

試合では父に勝利を届けたいとばかりに暴言を繰り返す。

同胞の相手選手にも失望される。

決勝、いよいよボルグとマッケンローが戦う。

1セット目はマッケンローが取った。

2セット目、3セット目をマッケンローが取ったが、マッケンローは悪態をつかずに試合を続けている。

そのことを試合の途中なのに褒めてしまったボルグ。

マッケンローは憧れの選手の一言に自分のテニスを取り戻し、ボルグの7回ものマッチポイントを逆に取り返して2−2にする。

5セット目も死闘を繰り返すが、最後はボルグが5連覇を達成する。

すごく長く感じる2時間。

いろんな暗い感情がうずめくトップの世界。

大変だなぁ〜。

凡人にはわからない重圧との戦い。

感動とかってことよりは知らなかった世界を知ったくらいの感覚。

30年前のテニスと現代のテニスではラケットもウェアも違うし、やっぱり素人っぽさのあるラリーに見えてしまった。

昔だから?

それでも孤独との戦いに勝てた人がトップに立つのだと思った。

【映画 累-かさね-】感想。二人共が二人を演じる。

女優として

1年前の土屋太鳳は「トリガール」だった。それはそれで等身大の彼女だった。

そして、この「累-かさね-」は舞台女優の話し。

土屋太鳳の女優としての成長があったと思う。

これからが楽しみな女優さん

この映画をするという情報の前に原作を3巻くらいまで読んでいた。

口紅を塗ってキスをすると顔が入れ替わる。

それを知った上でキャストがニナを土屋太鳳、累を芳根京子ってことで楽しみだった。

芳根京子という女優さんはかなり女優度が高いと思っていた。

去年の「心が叫びたがってるんだ。」の順という役はしゃべれないという役。それでも学芸会?でミュージカルをするってことになって主役をする。

そして今のドラマ「高嶺の花」でも石原さとみの妹役ってことで純真無垢な役をしている。

そして、累。

ダブル主演とは言え、この原作の主役は「累」なんだよね。

でも、この映画は思っていたのと違っていた。

あくまでも顔に傷がある方を芳根京子が演じるというものだ。

累のままだと自分に自信のない、人を信じない冷たい目をした女性になり、ニナになると傷なんて気にしない自分自身に自信のある女性となる。

ニナのままの眠りについた後は痩せこけていた。まぁメイクなんだろうけど。

ストーリーは累が檀れい演じる母親の元女優淵透世の十三回忌で母透世の昔のマネージャーの浅野忠信演じる羽生田と出会うことから始まる。

羽生田は土屋太鳳演じる丹沢ニナのマネージャーだ。

土屋太鳳、絶世の美女役。うーん、うーん、うーん?ま、そういうことで。

ニナは女優として芽が出ず、休養させようとしているところに累を代打としようとしていた。

ニナも驚くよね。自分の代理だと思ったら自分と似ても似つかない人間が来るのだから。

それでも演技力にはすごい差があるって設定。

女優としてのニナは全て土屋太鳳だ。人格が累になっていても類としてのニナを演じる。

横山裕演じる舞台演出家の烏合のオーディションで見事に役を射止める累。

烏合はニナを見ながら累の存在が見えているかのようだけど、まぁ多くの人は本職の舞台俳優さんなのだろう。知らない人ばかりだけど、演技は上手。

だから横山裕が一人・・・異質な感じ。

横山裕としても土屋太鳳とキスシーンってことでいい役でしょ。

慣れないとニナと累の関係性がややこしい。

丹沢ニナ

この女優を二人で作っているということになるのだろうけど。

ニナは病気で眠りにつくと3ヶ月くらい眠りについてしまう。

クライン・レビン症候群

演出家烏合をめぐり、ニナはニナで累に自分の顔のまま付き合うことは許せない。

そこでニナは自分のままで烏合とデートするが、すぐに違うことに気づかれてしまう。

が、累には嘘をつく。そのまま発作を起こしてしまった。

起きた時には累はニナになりきっていた。

自分の母親とも仲良くなっている自分の顔の累。

ニナは烏合とのその後の関係が気になるが、もう終わっていた。

累は「サロメ」という舞台に向いていた。

サロメは自分のままのような舞台だ。

葛藤するが、ニナに睡眠薬を飲ませて眠りにつかせてニナになりきる。

ニナは寝たフリをして本番当日を迎える。

そして、舞台直前に顔のリセットにきた累。その口紅はすり替えたものだった。

舞台の最中に戻る累。

ニナは自分を乗っ取られるくらいなら顔に傷をつけた方がマシだという。

もつれあい、ガラスを破って転落する二人。

それでもニナの顔になって舞台に戻る累。

土屋太鳳らしさのある舞台。踊りはさすがの出来だと思う。

ニナの命が途切れ途切れになる中、舞台の累の顔も自分の顔に戻りそうになる。

最後に観衆の拍手を受ける累はどっちの顔だったのだろう?

二人の女優の演技に引き込まれる。

ひとつの舞台をきちんと観られる感じ。

【アントマン&ワスプ】感想。前作を知らなくてもそれなりに面白かった。

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マーベル作品はあまり好きではないのだけど

リーフレットにあった巨大化したキティちゃんのペッツが気になったからって言うのが観に行った理由。

でもね、時代は「量子」

量子の世界って・・・って感じです。

ラストには「アベンジャーズ4」に繋がる終わり方で、違う話に行っちゃうのがやっぱりマーベル作品は嫌いだなと思うのです。

ワスプは誰?

1作目を知らなくてもまぁそれなりに流れを説明している感じではありますが、帰ってきてから初めて知ったことも多いかもしれない。

アントマンのスコットは2年間の軟禁状態からスタートする。

これも違う作品「シビル・ウォー」でキャプテン・アメリカに加担したことからFBIの監視下にあるって・・・

アメリカすごいわ。

娘とアントマンごっこをして家の塀をぶち抜いて足が外に出ただけでFBIが家宅捜索状態になる。

残り3日でその状態から開放されるというところで、「ワスプ」の夢を見て、ワスプの状態になったスコットは、ハンクに連絡を取る。

初代ワスプは量子レベルになってソ連の核ミサイルを停止し、この世界から姿を消していたということが描かれているが、もう何のことやらって感じ。

スコットも量子の世界に行って生還しているってことで、初代アントマンのハンクと娘のホープは初代ワスプのジャネットを取り戻そうための研究をしていた。

スコットの電話は結局は繋がらず、携帯電話を壊す。

でも、スコットは翌日、ハンクとホープの元へ連れて行かれる。

2年前のスコットの失敗でハンクとホープもFBIに追われる立場となっていた。

3人が再び対面し、そこでスコットが見た夢とハンクたちの実験が同期していたことがわかる。

そしてジャネット救出のために3人でチームを組む。

「量子トンネル」

量子の世界とこの世界を結ぶトンネル。その完成には不可欠な部品を闇市のディーラー、ソニーから買おうとするが、ソニーは研究成果を要求する。

ソニーとの交渉をしていたホープは「ワスプ」のスーツでソニーらを圧倒するが、そこに「ゴースト」が来て邪魔をする。

スコットが助けに行ったところでゴーストはハンクを襲撃し、モバイル・ラボラトリーを奪いとって姿を消す。

ラボが小さくなるわ、車は自由に大小するわ、ほんと未来がこんな形になったらいいなって思うわ。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の時代から33年。

もうさ、デロリアンの時代じゃないんだなと。

量子の世界って・・・全然イメージができないのだけど、あんなのだったら嫌だなぁ〜。

ゴーストの正体は量子実験で両親を失い、自分自身の存在が不安定になってしまったエイヴァだった。

ハンクの昔のパートナーのビルがエイヴァを支え、そして量子トンネルを使って問題を解決しようとしていた。

ジャネット救出のための量子トンネルと量子トンネルの闇ルートでの今後の役割のために欲しいソニーと自分を守りたいエイヴァ。

そこにFBIも関わってまぁすごい迫力ですよね。

カーアクションがかなりの見もの。

そのアクションの中でキティちゃんのペッツを大きくして使う。

なるほどねぇ〜。今、見つかるものか?

トランスフォーマーのペッツならあるけど。

あ、スターウォーズもあったわ。

量子トンネルの最終段階、ジャネットの意識だけがスコットに乗り移って、ソースを変更していく。

完成したシステムでハンクはジャネットを探しに量子の世界へ。

無事、探し出すことに成功し、二人は生還を果たす。

エイヴァもジャネットの力で痛みを軽減する。

そして、エンディング。

量子の世界へ行くことが容易となり、エイヴァのための量子を採取しに行くスコット。

戻ろうとしたところでなぜか通信が途絶える。

居たはずの3人の姿が居なくなった場面で終わる。

アベンジャーズ4につながっているらしいのだけど。。。

ハッピーなのか、アンハッピーなのか?

アベンジャーズ4は2019年公開予定らしい。

3人はどこへ?

スコットはどうなっちゃうの?