【映画 あしたは最高のはじまり】感想。男はなぜそこまで出来るのだろう?

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フランスの景色

南仏コートダジュール。

とてもキレイな景色から始まる。

でも、スタートが安っぽいドラマ的な感じで驚いたけど。

突然の嵐

どこの国にも居るのね的なチャラ男のサミュエルの元に「あなたの子よ」とクリスティンがやってくる。

チャラ男、関係したことも覚えてないのに、クリスティンは3ヶ月の赤ちゃんグロリアを置いていってしまう。

チャラ男・・・身に覚えないのにね。

置いてく女性もそんなチャラ男にしか託せないくらいの状況か。

何処も同じか?

サミュエルはロンドンまで彼女を追いかける。

しかし、Facebookに載っていた情報は違っていて、しかもお金も盗られて知らない土地で困り果てる。

そこにゲイのベルニーに助けられる。

ベルニーはテレビプロデューサーで、サミュエルのアクション能力を評価していた。

そこから、サミュエルのロンドンでの子育てが始まる。

8年後・・・

グロリアは明るく可愛い女の子に育つ。

しかし、グロリアは「ママに会いたい」と熱望する。

サミュエルはグロリアに本当のことは言えず、ママになってメールのやり取りを続けている。

ママは諜報員という設定で。

ベルニーはそのことを危惧する。

その嘘を知ったらグロリアが傷つくと。

二人は病院に行く。

突然病院のシーンなんだけど、定期検診らしい。

二人は薬を飲んでいる。

医師がサミュエルに伝える。

「もう長くはない」

どちらが病気なのかわからない。

サミュエルが病気でグロリアを遺していくのかと思っていた。

ベルニーの指摘でサミュエルは本当のことを言おうとする。

しかし、グロリアは「ママからメールが届かない」と元気をなくし、話を聞いてくれない。

そんな夜。

Facebookのクリスティンのサイトがログイン状態になる。

サミュエルが貼っておいたグロリアのメッセージが既読になり、最後に

「明日、会いに行く」と。

翌朝、そのメールを見たグロリアは大はしゃぎ。

母娘は8年間会ってなくてもつうじるものがあるのか?

クリスティンは自分の立場を把握出来ずに会話がずれてたが、その場はしのぐ。

その後、「なぜそんな嘘を」と責めるが、「そんな筋合いがどこにあるのだ?」と言われてしまう。

クリスティンはサミュエルの家に泊まる。

翌朝、朝食の準備をしたものの、すぐに出かける二人とともに出る。

サミュエルとクリスティンは仲良くなれるはずはない。

クリスティンは恋人の存在を告げる。

ま、だから今さら娘のことを気にできたんでしょうけどね。

そこから事態は変わっていく。

グロリアにとうとうバレた嘘。

グロリアはクリスティンについていく。

連絡の取れないサミュエル。

サミュエルはとうとう行動に出てグロリアを取り戻す。

クリスティンは親権を裁判所に委ねる。

8年間も放置していた母に親権はいかない。

ってか、フランスの裁判官ってまだあんなヅラ被ってるの?

判決でサミュエルは

グロリアを学校にきちんと通わせること。
アクション俳優をやめること。
英語を学ぶこと。

を言い渡されるが、グロリアの学校で雇ってもらることに。

しかし、クリスティンは最後の手段を出してきた。

DNA鑑定

おいおい、クリスティン、誰が父親か、判るのはあんたしか居ないのに、サミュエルを騙したのか?って話。

うーん、日本の女優にも居たな。

どこにでも居るんだなと。

結果は親子関係なし。

結局、グロリアはクリスティンの元へ行くことに。

でも、グロリアも離れることになってやっと気付く。

誰が大事なのか。

忘れ物を取りに行くと部屋に戻るグロリアだが、タクシーに戻らない。

クリスティンは探しに行く。

ベルニーに「どこに行ったの?」と責めるとベルニーは言う。

「彼はグロリアが笑顔になることだけを生き甲斐にしてきたのだ」と。

そして

「彼女の命は残り少ない」

病院の会話はグロリアのことだった。

だから、サミュエルはクリスティンにも会わせたのだと思う。

それをグロリアが望んだから。

サミュエルとグロリアはコートダジュールに戻って明るい生活を送る。

そこにクリスティン、ベルニーが遊びにくる。

しかし

幸せは続かない。

グロリアが息をひきとる。

悲しみもあるけど、コートダジュールの景色でなんか哀しみにはならない。

わずか8年の命をきっと彼女は後悔すらことなく逝ったんだなって描かれ方。

大人のエゴで子供は傷つく。

大人の身勝手に子供は振り回される。

どこの国でも同じなんだってことだ。