歌集がベース?
3つの時代が流れている。
これはどこかで交わるのか?
主演は水川あさみ
映画のポスターには水川あさみと浅香航大と寄川歌太と居るが、3人が同時に出ることはない。
最初は厚労省に勤めている鷹野役の浅香航大がメイン。
あぁ、厚労省ってそこ自体がブラックで担当者本人が病んでるんだぁ〜ってどこまでがノンフィクションなんだ?な展開。
突然、中学の授業シーン。先生に落書きを注意されても答えを言えちゃう学級委員長役で寄川歌太が出てくる。
幼馴染のいじめを止めた形になり、標的にされる。
いつの時代もいじめをするのって卑怯な人間なのだが、助けたことを後悔しつつも助けられた幼馴染は不登校になってしまう。
いじめられている時じゃなくて?って感じだけど、きっといじめの標的に対するいじめの強要が実は一番キツイんだろうな。
水川あさみは切り絵作家ではあるが、夫婦生活で納得をしてなかったり、将来への不安を抱える女性。
高校の美術教師の夫は何か相談しても「翠はどうなの?」と回答にはなってない状況ばかり。
それを納得してないが、黙り込む。
そんなことが続く。
この3人には関係があるのか?
鷹野は非正規雇用で自殺をしたという人の資料で自分と同じ年の人に興味を持ち、調べることにする。
なぜ自死をしたのか?
そこには非正規雇用という問題だけではないものがあることに気づく。
それを知った鷹野は苦しむ。
学級委員長はいじめっ子から逃げているときに美術が得意な女子中学生に勉強を教えることになる。
次第に距離が縮まる二人。
が、その関係はいじめっ子グループの標的となり、彼女の絵を切り裂くように言われる。
自分がいじめられていることを母に知られたくない
うーん、なんかこの感情って結局が自死へつなげちゃうよね。
なんでなんだろう?
シングルマザーだから?母親に心配をかけたくないとかって思われる母親は悲しいよ。きっと。
子供は隠し通しているつもりでも、親は気づきながらまた気づかないフリをしてって悪循環でしょ。
鷹野は自死した人が誰だったのかを知る。
そしてその原因のひとつに自分がいるかもしれないことも。
学級委員長が絵を切り裂いた直後、女子中学生は父親の仕事の関係で突然転校してしまう。
その前に自分が切り裂いた絵を学校から回収して修復をし、彼女を追いかける。
翠の夫は自分に才能がないために職を失ったと失意のどん底で帰宅する。
翠は少しずつ認められてきたことで夫に「今度は自分が支えるから」と言ってしまう。うーん、夫のプライドって難しい。特に芸術分野って努力じゃないし。
翠は妊娠していた。夫はまたも「翠はどうしたい?」と言う。
翠は夫に堕ろしたと伝え、離婚する。
その頃、翠は知ることになる。12年前に学級委員長が死んだことを。
最後には全部がつながる。
それでも、「あぁそっち?」な感じで驚いたけど。
どこに「希望」があったのだろう?
翠の行動が「希望」になったのか?