【映画 やがて海へと届く】感想。親友と親友の彼氏と

記憶にとらわれてしまう人生

タイトルを見たときには、あまり気にならなかった。

1回だけ観た予告。岸井ゆきのと浜辺美波。主演が岸井ゆきのだという。

興味を持って観てみた。

大学時代

岸井ゆきの演じる真奈、浜辺美波演じるすみれ。

正反対に思える二人が大学入学直後に知り合い、親友となっていく。

自分のことをあまり口にできない真奈と周囲に合わせるすみれ。

大学生になったらすみれタイプになるものだろうって思うけど、流される真奈。

今どきも新歓コンパで一気飲みさせられてるの?

自分の学生時代はまだ短大も2期生ってことで学校自体がまだできてなかった感じだったから、そういうものはなかった。

ほとんどが女子だったし。男子は一握りって状態だったしな。

今週から真奈のような子はいっぱいいるんだろうなって思う。

でも、嫌なものは嫌と言えることが大切だからっておばさんは言いたい。

真奈はすみれのおかげでその場から逃げられたけど。そんな友達が転がっているわけもないからね。

すみれはなぜかいつもビデオを持って撮影をしている。

「余命10年」でもやっぱりビデオって言うのがあったな。

スマホじゃなくてビデオなんだね。両方とも2000年代後半くらいなのかな。

真奈が主役だから真奈目線で物語がすすむ。大学を卒業し、レストランで働く真奈の話を聞く店長ってことだったのか?の楢原役が光石研さん。

オープニングはアニメ。そのアニメの意味するものは?ってことを引きずって見ていくことになる。

ジャズが流れる雰囲気のあるレストランのサービスの彼女。

最初のピースは取り留めもないことが続く。

それを丁寧に拾っていく展開。

最後かなと思ったところから、今度はすみれ目線のストーリーが始まる。

最後はそういうことなのかってことになったけど、それでも戻ってこない人のことを思い続けることはどうなるのだろう?

最後がすみれ目線になってしまったから、あれ?真奈ってどうなったんだっけ?って感じになってしまっている。

真奈の気持ちがわかりづらい。

すみれが杉野遥亮演じる遠野と暮らすことにしたのはなぜだったんだろう?

とか。

遠野は未来に向かって進んでいるが、それに対して釈然としない真奈はこれからをどう考えていくのだろう?って感じにもなってしまう。

相談相手と思っていた上司も突然いなくなってしまったわけで。

シェフの国木田がとてもいい感じで彼女をフォローしているが、二人の距離はそこまで近くはないし。

って言うのが残っているな。

あれから10年が過ぎて、あの瞬間にいろんなことがきっとあってそれがちょっとずつちょっとずつ物語の中に入ってきてって作品がもっと増えるのか?

私が観てなかっただけなんだろうけど、阪神淡路大震災がって作品よりも東日本大震災の方が多いのは「津波」がやっぱり違うのか?

地震で亡くなった人は確認ができるけど、津波の被害者は生きてるとも亡くなったともわからずに待つという行為で気持ちがきっと前に向かいづらいのかもしれないなと。