舞台はフランス
冒頭からいきなりフランス語でフランス人男性を鼓舞し、拉致、監禁。主導的な役目が柴咲コウ演じる小夜子。
柴咲コウじゃなきゃダメだったかもなって役かもしれない。日本人女性という興味の対象としての女性として微笑まなくても美しさを漂わせる雰囲気が必要な役だ。
理解は出来てない
小夜子の職業は精神科医で、患者はなぜか西島秀俊演じる吉村。
日本人専門の医師なのか?日本人医師だから受診しているのか?
吉村は、仕事でフランスに来ているが精神的に追い詰められ、薬の処方を依頼する。その場で薬の提供を受けると「毒ではないですよね?」と人を信じられない状態であることがわかる。
小夜子はアルベールというフランス人が自分の子供を惨殺されたことを知り、手を組んで誰がやったのかを知ろうと拉致監禁を行う。
娘の在りし日のビデオを流し、惨殺された時に新聞記事を読む。
が、最初に連れて来た男は知らないと言う。では誰が知っているのだ?と聞くと別の人間の名前を言う。
アルベールもいた財団。そうして3人の元財団の人間を拉致監禁するが、最初の2人は娘のことを知らないと言う。最後の1人は知っていると言い出し、娘が殺された場所に行くことになる。
小夜子とアルベールの関係も次第に変化を感じる。
アルベールに声をかけたのは小夜子だった。小夜子の目的が見えない。アルベールのためにしているようには思えなくなっていく。
財団は既に解散していたが、その後を引き継いだのはアルベールの元妻だった。そして財団に娘を連れて行ったのも妻だった。
が、次第に話しはアルベール自身が発端だったことになる。
アルベールがした罪とは?
小夜子の娘も同様に児童人身売買のターゲットにされていた。
そして、そうした相手を突き止める。小夜子はどうするのだろう?
吉村が自殺した。最後の診察で「一度日本に帰国したらいかがですか?」と言われ「そんなことをしたら終わってしまう」と言う。 苦しい状況を「終わりにしたい」のではないのか?と問う。何が終わりなのだろう?そして、日本に帰国することを選択せずに命を断つことを選択した吉村という存在。
この作品の中で吉村という存在は何だったのだろう?
「終わりにする」ということの象徴だったのか?
アルベールは終わったが小夜子はまだ続いている。が、日本にいる夫との夫婦の関係は続いている。ノベライズにならないかな。意味がわからない。