舞台挨拶生中継
コロナということで最近、生中継配信の舞台挨拶が見られる機会が増えてきた。
それはとても喜ばしい。今までは都心で抽選に当たった人だけ、チケット代も高くてって感じだったけど、生中継で映画の代金だけで舞台挨拶を見られるのはほんとラッキー!
今後も続くといいなって思う。
タイトルと予告の乖離
半年くらい予告を観てきたのだと思う。
予告のシーンは拘置所の面談シーンがメインだったから、父親殺しと「ファーストラブ」という言葉のイメージが全然一致しなかった。
そのときに自分が思ったのは「ファザコン?」って感じの貧素なもの。
でも、ストーリーはまるで違うものがあった。
根底にあるのは結局は表に出せない子供時代の記憶。
家族という小さな社会でネグレストというものが表面化しづらく、それでも子供の心には大きな傷をつけてしまうということ。
親ってなんだろう?
それをもう子育てをしないような年齢になってあらためて思う。
私の親は幼少期に病気で他界した。
それが今の私に影響しているという人もいるが、そうだろうか?と毎回思う。
今朝、NHKの特集で「ヤングケアラー」というものを取り上げていた。
それも含めて、子供が一般的な「普通」で成人できるのって奇跡なんだろうなって思う。
お金があればいいのか?とか教育熱心だったらいいのか?とか。
いずれにしても親のエゴやら親自身の問題だったりで「普通」なんてないと思う。
この物語の根底にも家族の関係がある。
2019年に撮影をした作品ということなのだけど、この2年で主演の北川景子は・・・親になっているわけで。
私は思う。
逆に親になってからもしこの役をしていたら、また違う真壁由紀が出来てたりするのか?
やっぱりこの作品には「親」がキーポイントになっていると思うから。
公認心理師という職業を初めて知った。
公認心理師として父親殺害容疑の芳根京子演じる聖山環菜に取材をする。
担当弁護士が中村倫也演じる庵野迦葉。その義兄の真壁我聞が窪塚洋介なんだけど、これがね・・・めっちゃカッコいいのだよ。
役も一番スマートな役どころだし、40過ぎたって感じが全然しないけど、落ち着いた感じがまた大人の魅力だなぁ〜って感じで。
中村倫也が可愛いと思ってしまえる感じで・・・。
なんだろう?女優不足なんだろうな。
最近、ちょっと問題がある系の母親って言うと木村佳乃が落ち着く。
そしてちょっと人として難しそうな若い女性だと芳根京子って感じ。
他の女優の方がなんて思わないキャスティングだなって思う。
由紀の取材を受けた環菜は自分を隠す嘘で証言を固める。
それでも、その言葉の中に彼女の中のなにかに引っかかり、ヒントになる。
雑誌にも父親殺しの女子大生とはどんな人間なのかが交友関係から掲載される。
元彼氏ということで清原翔が登場。
先月、リハビリをしているってことだけど、ほんと楽しみにしてる。
環菜の過去を探るのと由紀のトラウマが重なる。
迦葉はそんな由紀に「自己満足」だと言い放つ。
父親を刺して殺した
状況はそうであってもそうなった過程は?ということをあまり拾い上げられるものではないのだろう。
殺意があったのかなかったのか。
親から「お前は嘘つきだ」と言われて成長した人間はそう刷り込まれていくことは想像できるのだけど。
由紀と迦葉の二人が環菜を助けたいという気持ちが徐々に物語を明るくしていく。
最後は最初に持っていた印象から少し安堵する展開になっていた。
そして、笑いに包まれた舞台挨拶で。