完成披露挨拶付き上映って素敵
公開は来週の8月19日。だけど、10日前にビューイング付きの上映って素敵ね。しかも写真撮影も可ってことでこんな写真が撮れました。
この作品の主演は子どもたち。しっかり昭和の最後の子供だった。
1986年
そっか。私よりは少し下の子たちの夏の濃密な記憶。
2世代前の時代を演じることになるのだけど、彼らは違和感なく演じた。
いつの時代でもなぜ子供ですら自分と比較し、自分よりも下だと思う存在に対して、馬鹿にするのだろうか?
そんなことを考えてしまった。
久田は人気者って設定だったのか?自分には気弱なクラスに一人はいる男の子って感じだったけど。
そして、家が貧しいというだけでクラスメートから距離を置かれる竹本と。
家が貧しいのは子供の責任ではないし、それを子供レベルで馬鹿にしていいわけもない。
当時ではシングルマザーは珍しかった?それでも竹本は卑屈になることもなく、長兄として大人だった。
他人を馬鹿にするような子供よりもはるかに大人だった。
久田はそんなクラスメートとはまた違う反応を示す。
久田は手の早い両親の元でごく平凡な家族の中で普通の幸せをきちんと感じて生きている。そして、他人を笑うことを良しとしない教えも受けてきたと思う。
尾野真千子さん演じる母親はきっと他人を笑うことを良しとはしない躾をしているだろうって思う。
自分も幼い頃、自分とは違う人に対して指をさしたことがあるが、その時、かなり叱責された。それをしてもらったことで今、恥ずかしくない人生になっていると思う。
それはいつの時代でも必要なこと。
舞台挨拶の中で、草なぎさんがポイントをおっしゃっていたが、ほんと、そこが私にもツボだった。
マスクをした状態で涙が出るとね、大変なのよ。メガネもしてるし。
これは映画館で家族で見て感じて欲しい。もしかするともう親世代よりも祖父母世代になるのかもしれないけど、大切なことがほんと凝縮している。
ゲームをすることが友達じゃない。
親が介入することで感情がもつれることもある。その結果が悲劇になってしまうことになるなんて、思いもよらないことが起こるかもしれない。
こんな夏が誰にもあったよね。
そんな夏を経験しておいて欲しい。