【映画 ミッドナイトスワン】感想。製作がCULEN。結成3年ですごいね。

新人女優さんのそのままの成長

久しぶりに「THE 新人」という感じの女優さんだったけど、それでも、それは役と見事にマッチしていて、演技だったとしたら、すごい。

CULENでキャスティングをした場合、3人それぞれの渚沙さんを観てみたいような気もしたけど、それでも草なぎ剛が一番だったんだろうなって思う。

バレエダンサーとして

ヒロインの服部樹咲さん。

バレエを習うシーンの前からもうバレエダンサーの姿勢なんだよね。

脚の付き方が。

4歳からスタートして同世代ではトップのダンサーってことなんだよね。

あの年齢であそこまでの表現力はすごい。

バレエ経験者ってオーディションだったんだろうね。数百人ってことは。

友達になるりん役の上野鈴華もクラッシックバレエが趣味ってことで納得。

大人の暗と子供の明ってことの対比で、バレエのシーンは欠かせない。

LGBT

私の13年前の職場に渚沙さんに似ていた方が居た。

それでも私は何もできなかった。

その人がやっぱり「怖かった」んだと思う。

同じ年だった。

なぜそう思ったかと言えば、名前が源氏名のような名前だったから。

特に差別をしようとしていたわけではないけど、プロジェクトで寄せ集めの中、仕事で関わりがない関係性で他の人との関わりを持たなかっただけなのだけど。

だから、特に「だから」ってことではなく、他の人と同様だったが、彼女はどう思っただろうか?

私に話しかけたそうな雰囲気は感じていたから。

そんなことを思い出してしまった。

草なぎ剛という俳優さんに驚いた。

率直にきれいだった。

そして、物憂いさが伝わってきた。

一果の母親役が水川あさみ。最初はシングルマザーの苦悩からなんだけどね。

水川あさみ・・・ヤンキーママというか口悪い役が続いてる?

母親ではあるけど、自分自身との向き合い方に失敗して周りに迷惑をかけるタイプ。そんな母親に育てられた娘。

虐待の疑いで一果はなぜか渚沙に預けられる。

渚沙が女性になっていると思ってないのに、男性に預けるという発想もどうかと思うけど。

一果にとって渚沙も一果のことを見ようとしない大人だった。

一果はバレエスタジオを見つける。

「踊りたい」

だけ表面化する。下手な演技の方が難しかったんじゃないのか?

渚沙さんたちの「白鳥の湖」もなかなかのものだと思ったけど。

吉村界人が「あぁ吉村界人だ」って感じだったね。

バレエスタジオで体験で行くと、りんがバレエシューズを貸すと言う。

この流れはその後は妬みになるケース〜?と思ってたら全然違う方向へ向かった。

一果は感情表現がまだまだ未熟でコミュニケーションが難しいタイプだったが、なぜかりんは優しくする。

お金持ちの家。お金がなく、レッスンを続けるのも難しい一果。

りんはそんな一果を撮影会へ連れ出す。

お金に苦労していないはずのりんがどうして?と思うが、それこそが反発なのか。

バレエの先生は真飛聖。

まぁ適任。

変わらずきれいだわ。

先生は一果の才能に魅せられていく。

おねえと言ってしまえば簡単だけど、なんかそう一括にしたくなくなった。

いろんな思いでその世界で生きている。

田口トモロヲさんが・・・あぁそっかって感じだったんだけど、気づかなかったです。

いろんな人の思いが交錯する。

渚沙と一果の距離が縮まる。

が、渚沙の良かれは一果には重荷だったのか?受け入れられない。

バレエは好きだけど、まだ成長しきれてない一果は母親の登場でダメな母親に逃げてしまう。

渚沙は一果に説得力を持とうとしたのか?自分の体の改造をして迎えに行く。

田舎では受け入れられないんだろうな。

「化け物」と非難する。

「インターセックス」を読んで「性同一性障害」というのは頭の中と体の構造のアンマッチだって書いてあって納得したのだけど、アンマッチ状態は本人には苦痛なのだろう。

そしてそれは誰にも理解されない。

「どうして私だけ」

母親であるのに、一般的にきちんとした母親になれない人間と気持ちは「母親」になろうとしている人間と。どっちも尊いんじゃないか?

一果は地元の中学を卒業した。が、おぉ〜バレエの先生が出張レッスンに来てるよ。すごいな。

その甲斐あって海外留学が叶う。

一果は渚沙の元へ。

そこで見たのは「現実」だったのだろう。

なぜ海外での性転換手術が主流なのか?お金の問題なのか?

性同一性障害という病気なのに、国は補助支援をしないのか?

自分じゃなければ誰もその痛みに気づけない。そして想像力の欠如している世の中は自分と違うものは排除しようとしてしまう。

神様の言う通り

ただちょっとだけズレてしまっただけなのに。

この母親はネグレストなんだけど、自分の悲しみや不甲斐なさを子供に当たるタイプで・・・まぁ弱いんだけどね。難しいね。

浜辺で踊る一果。

砂浜でまぁバランスをとってる。ほんとに上手なんだ。

顔もどんどん変わっていく。

まだ14歳。それでも化粧をして大人びた雰囲気まで演じた。

女優としてこの先も続けるのか?バレエダンサーとして役と同様に海外を目指すのか?

何にしてもこの映画が評価されない世の中はありえない。

昨日もかなり入っていた。

この映画でいろんなことが起こればいい。

【映画 TENET テネット】感想。劇場で観なきゃな作品

自粛明け一番混んでた作品

祝日の昼間の上映ということで、一つおきの座席ながら、可能座席数の80%以上は埋まってたかな。

作品の出来としては、やっぱり良かったと思う。

特に音響がお腹に響いてた。

IMAXだったら

私は多分、普通に字幕だけだったけど、IMAXだったらどれだけの感覚になってたのだろう。

音響の良さもあったのだろうけど(トーホーシネマズの一番新しい劇場だし)轟音というわけではなかったけど、それでもリアルな感覚があった。

混むことが予測はできていたから、いつものようにど真ん中の座席はやめて、通路側の3席の端にしたのだけど。

前後にも居るのは6月以来初めてだったわ。

パラレルワールドなわけだけど、日本でパラレルワールドな映画って「恋愛」ものって感じだけど、ハリウッドになると、やっぱり「アクション」になるわけね。

迫力は最初の10分が一番あった。

意味がわからない状態で、突然コンサート会場でテロが始まって、大勢の観客が犠牲になるというすごいスケール。

主人公であるジョン・デヴィッド・ワシントンは名前がない。

ミッションは「第三次世界大戦の阻止」

昨日は、午前中に「ミッドウェイ」を鑑賞し、午後に「TENET」を観たのだけど、戦争背景作品として、これから起こりうるかもしれない大戦は、もしかすると一瞬で全部が終わってしまうものになるのかもしれない。

そんなことを起草させる内容。

ヒロインのキャッツ役のエリザベス・デビッキ、めっちゃスタイルが良い。

身長は高いし、腰の位置は信じられない場所だし・・・。

ってことにしか目が行かなかったわ。

テネット

撃った玉が戻るとか、時間軸が交差しすぎて、意味がわからなくなる。

が、今まで味わったことのない感覚だった。

「ドラえもん」のどこでもドアなんだろうな。きっと。

そっか、あれは「パラレルワールド」体験ができるドアだったんだな。とかって思ってたのは私だけか?

だって、ドアが出てきちゃったから。

最後の最後までちょっと展開が早すぎて意味がわからない感じではあったけど、2時間40分があっという間だったのも事実。

観ている時間間隔も操作されている?

飽きる時間がないってことだけど、多分、3回くらい場面場面を確認しながら観ないと理解が難しい。

ニールはどうやって近づいてきたんだっけ?

回収してから種まきを見ないと、ほんと思い出せないわ。

字幕だし、場面があっという間に変化するし。

でも、振動があってすごかった。

それはある。うん。

【映画 ミッドウェイ】感想。アメリカから見た日本の戦い

史実とは

戦後生まれの自分は多分、きちんとした「第二次世界大戦」を知らない。

日本は8月になるとなぜか「被害者」を前面に出したものが多いが、確かに世界で唯一核の被爆国ではあるが、その原因は「日本」ではないのか?

島国をどうしたかったのか?

100年前頃、大正デモクラシーって時代なわけでしょ?それがどういう時代かってことはまるでわからないのだけど。

それから10年ちょっとで日本は軍国主義に傾いていった頃になるのだろうか。

真珠湾攻撃

この言葉は小学校の時には習っている。それでも、それがどれだけ卑怯で卑劣な行為かということまでは教科書に書かれてはいない。

中国・韓国が日本の教科書問題に口を出すのはわかる気もする。

私達は少し前の先祖が他国に何をしてきたのかを知らされる教育は受けていない。

第二次世界大戦を引き起こしたのはアジアでは間違えなく日本なんだろう。

私はあまり戦争映画は観ない。

それでも日本人以外の監督の描いたこの戦争はどういうものなのかを観たかった。

ローランド・エメリッヒ監督はドイツ出身の監督。ドイツもヨーロッパでは第二次世界大戦の中心的な国だ。

ドイツ人監督がハリウッドでどんな形になっているのか?

山本五十六海軍大将が豊川悦司さん。

南雲忠一 中将が國村隼さん。

山口多聞 少将が浅野忠信さん。

日本のメインキャストはこの3人くらいで他は・・・知らないかな。

アメリカでは去年公開されていて、評価は10点中5.23。

だよね。

日本人は逆に8点以上あるかもしれないかなって思うのは私だけか?

まず、アメリカは本国を侵攻されないように真珠湾とかに空母を配置していたってことなのか?

そこに奇襲攻撃をしてまで日本はアメリカを敵にして何をしたかったのだろう?

アメリカに勝てると思っていた日本はどれだけ井の中の蛙大海を知らず?と思っていたが、アメリカもそこまでの兵力が整っていたわけではなかったことがわかる。

空母の中のロッカー。この当時にすでに錠をするようになってたの?

日本なんて、きっとロッカーなんてものはなく、棚に置いてたんじゃないのか?

なんてことを考えていた。

結局は、この戦いはアメリカの勝利で終わったようだけど、それは一重に情報収集力に勝ったのがアメリカってことなのか?

日本の戦争映画のVFXより、よりリアルな感じだったように思う。

B-21の攻撃も日本側にもダメージがあったが、アメリカもギリギリの感じでやってたことを知る。

そして日本人は捕虜を海に落とす。

きっとどの国でもきっと同様のことをしたのだろう。

日本人はロシアでシベリア抑留って言うのが拷問的なことだったようだし。

なんだろう?

アメリカでも日本的な思考で攻撃をしていた兵士の方は居たのだろうってことを知った。

被害者なのはどっちだったのだろう?

【映画 窮鼠はチーズの夢を見る】感想。成田凌の子犬のような目が・・・ウルウル

ジャニーズだよね?

ジャニーズ事務所で一番の濡れ場じゃないの?

役とは言え、同性で絡めるのはある意味すごい。

20代ってあんな感じがまだあるよね。

国広富之さん!

私の一番の感心は、「え、国広富之さん!?」なところだったりしたのだけど。

私が一番観たいドラマ1位が「噂の刑事 トミーとマツ」だからね。

国広さんで大きくなったと言っても過言はあるか。

大倉忠義と成田凌。撮影の角度なのか?大倉顔小さ!って思って観てしまった。

大倉演じる恭一みたいな男は好きになっても好きになられても結局傷つくよね。

しかも20代で仕事も出来るようになって、寄ってきた女性とは何のためらいもなく、寝る。

相手の気持ちとか、待っている人間の気持ちとか考えないんだろうなぁ〜。

それでも変化していくのがわかる。

成田演じる今ヶ瀬の一途な想いを最初は戸惑いながらも徐々に受け入れて、押したり引いたりの駆け引きをしながらも存在を認めていく。

まさかね、あそこまでやると思ってなかったわ。

ある意味松坂桃李の「娼年」よりもインパクトはあるかもしれない。

公開1週目だけど、それなりに女性で埋まってたわね。スクリーンは小さいところだったけど。

男性のSEXシーンって初めて観たかも。

普通にと言ったら失礼なのかもしれないけど、私は多分、女性に迫られても身体が受け入れをしなかっただろうと思う。(今やそんなことは皆無な体験になるけど)

俳優はどういう形で受け入れられるようになるのだろう?

成田凌より大倉忠義のほうがきつくない?男女両方ともと身体を合わせるわけで。

成田凌のカウンターチェアーの上の体育座りがもう捨てられた子犬か!って感じくらいオーラが可愛そうで。

大倉忠義、もう35になるのね。成田凌と8歳違うみたいだけど、そんな感じ全然受けないくらい若さを維持しているかな。

若さというか、顔がきれいだわ。

夏生の言葉「流され侍」がそのまま変われずに、変わろうとするとすれ違ってという感じで。

人同士の結びつきって男女ってことじゃないんだなってことは思った。

きっと当人同士が「あ、この人」って思う人が一番で世間の目とか関係ないんだと。

恭一はどこかで「世間の目」を気にして、自分の中のナニモノを消化出来ないまま生きていくのか。

なぜゲイバーに行って、泣いていたのか。それがわからない。

そう、そして最後の婚約も。ちょっと気になった後輩女性社員が年配男性と一緒にいるところを見かける。

その年配男性は会社の常務だった。まぁそれが国広さんなんだけど。

最初は誰だかわからなかったのだけど、声は独特の高さがあるからわかった。

そしてその常務目当てで結婚するかと思ったけど、ちょっと違う形でも結婚をしようと決意したことにも驚いた。

まぁちょっと自分が思う思惑とはまるで違う展開だったってことだな。

【映画 喜劇 愛妻物語】感想。夫婦の形はいろいろなんだろうけど

まぁないわな。

女性の立場として言えば、貧乏くじをひいた女性にはなりたくない。

だから、この夫はありえない。

が、なぜか夫の情けなさは笑いになるのね。驚くわ。

それでも信じるのね

実録なんだ・・・。すごいな。ある意味。

こういう女性は、尊敬するわ。大人になれない男の夢のために自己犠牲を払っている自分に酔えるタイプなんだろうな。

夫の豪太はうだつのあがらないというか、現実を見ようとしない脚本家で、家計を支えているのが妻のチカで、口が達者な娘がアキ。

濱田岳、水川あさみ、新津ちせの3人なわけだけど、すごいよね。結局チカだってパートで豪太は年収50万って・・・家計年収が200万弱で3人で生活してるの?って感じがする。

しかもチカは結局は不満しかないからアキはいつも母親は怒ってると思ってる。

そして豪太は家事をするわけでもなく、子育てを率先してするでもなく、頭の中はただ「エロ」状態。

嫌だわ。ただただ気持ちが悪い。

が、周囲はおっさんだらけ。女性って私だけだったのか?

まぁ笑いが起こるんだよね。何が面白い?な感じしかなかったんだけど。

うだつのあがらない人の夢に付き合えるのっていくつまでなんだろう?

チカは「別れて」と言いつつも結局は行動を起こすわけではない。

豪太の「頑張るから」の薄っぺらいこと。

自分に自信がない人間、一番身近な人間さえも味方に出来ない人間を他人が認めるわけもなく、結局はブチ切れることばかり。

まぁ気持ちの悪い夫婦を見事に演じた濱田岳と水川あさみがすごいんだろうけど。

実録かぁ〜。まぁこの脚本が売れたことで映画化になって一発逆転運命になったのだろうけど。

水川あさみ役作りで増量したってことだけど、もともとが細いキレイな身体だから太ってる感じはまるでなかった。大久保佳代子が・・・年齢なりに色気があって驚いたけど。

水川あさみの年代が一斉に出産して育児になった?ってくらい居ない印象。

30代の母親世代・・・薄いよね。今。

【映画 ソワレ】感想。プロデューサーになっていく

日本でも

私が小さい頃は、グループ・サウンズが終わった頃で、グループ・サウンズでメジャーだった人たちが芸能事務所の社長になったり、裏方になっていくというのが当たり前なのだと思っていた。

それが、なぜかアイドルがおじさんになってもアイドルをさせられるような時代になっていたが、やっとアイドルやメジャーな俳優さんが裏方になる映画ができた。

ハリウッドだと

ジョージ・クルーニーもかなり早い時期からプロデューサーになってしまって、ファンとしては微妙な感じだった。

この映画は豊原功補、小泉今日子がプロデューサー、アソシエイトプロデューサーに名前を連ねた作品ということで興味を持った。

そんなに多くの劇場で公開をするわけでもなく、今日やっとららぽーと立川立飛エリアにオープンしたTOHOシネマズで一番最初の公開ってことで行っちゃったよね。先月まで仕事頑張った!ってことで。

新しい映画館なんてそうそうない。ってことでもないか。

立川エリアってことで言えば、去年、キノシネマがオープンしたばかり。

ってことで、3ヶ所あるからいろんな映画が楽しめる場所でもある。

「ソワレ」は序章が長い。

オレオレ詐欺をする自分に幻滅した青年の翔太を演じたのは村上虹郎。

村上虹郎出演作品って案外観ているかもしれない。というのは、すごい公開館数が多いような作品ではないけど、力のある作品に重用されている感じだから。

翔太は自分のことをどうしたいのか、夢はあるけど、全てが中途半端でやる気のない人間が、仲間と和歌山の高齢者施設へ慰問へ行く。

東京から深夜バスで行く?ってどんな慰問だって感じで、ツッコミどころはある。

深夜バスは貸し切ったのだろうな。きっと。カーテンがヒラヒラしたシーンにすごい違和感。最近の深夜バスってカーテンがまるで開かないようにしちゃってるからね。

ってことで、高齢者施設で入居者の方で芝居をさせたかったのか?

セリフの練習をさせる。

そこにカットインしてくる暗い顔をした職員の山下さん役の芋生悠。

初めて知った女優さんだと思う。

高齢者施設では突然、入居者の方が倒れてしまう。AEDを持ってきても、意思ではないと言うことで何もしない時間が過ぎる。

そのままの施設にエキストラさんを使ったのかな?場所はいいなぁって思う。

和歌山の海辺の景色は好きだな。数年前に南紀白浜に行ったけど、それは良かった。けど、雨の多い地域ということもあるなぁってことなんだろうな。

山下さんのような若い職員さんに介護職は厳しくないか?元々福祉に興味があってというタイプではないだろうなぁな職員さん。

事務的に老人のおむつの交換を行う。

が、一人で老人とは言え、男性への対応は慣れなければ大変だろうと思う。

相手の何気ない行動にもなにかのトラウマで振り払って体調に異変まで起こす。

明かされていないトラウマが伝わってくる。そこに何があるのだろう?

老人の姿が見えなくなり、翔太の仲間と山下さんで探しに出る。

仲間の一人は「なぜ自分たちがそんなことをしなければいけないのか」と言い出す。部外者だしね。

見つけても山下さんのフォローでは戻ろうとしない。そこに慣れた他の職員の方が追いつき、無事戻る。

彼女のフォローがないまま。

劇団グループの中の女性が山下さんを気遣ったのか、お祭りに行こうと誘う。

山下さんもはっきりとした返事はしなかったものの嬉しかったんだね。

こういうタイプの気持ちがまるで理解できないのだな。私。

施設の人に着付けてもらっている。山下さんは自分で着付けられるようだ。

翔太が迎えに行くと、そこには山下さんを襲う山下さんの父親が。それを助ける翔太だが、山下さんは逃げようとせずに大変なことに。

山下さんの父親役の山本浩司さん、最近なにかで観たなぁ〜、あ、「エール」の鉄男のぐうたら父親だ。あぁこういう役が多いのね。

私は、アリキリの石井さんだと思ってた。似てない?

大変なことになり、なぜか二人は逃亡することに。

ここまでが序章。多分。ここでやっと「ソワレ」ってタイトルが出てきたから。

まぁそうなのかもな。

自分が何者でもない自覚はあるけど、何もしてなかった翔太はなぜか山下さんを助けるために逃亡する。

途中で梅農家でアルバイトをさせてもらうのだけど、そこの奥さんが江口のりこさん。最近、テレビや映画で印象的な女優さんだ。

そこで良くしてもらい、泊めてもらう。が、そこまでしてらもっても窃盗をする翔太。

意味がわからない行動。

それでも二人は一緒に進む。どこへ?

警察へ自首しに行っても、警察署内って・・・別物なんだろうね。きっと。

なんか逃亡したいなら警察署の中に居たら、安全なんじゃないかって思っちゃったわ。

親を選べない子供の不幸を描いた作品が多いなぁ〜って。

子供のSOSを大人は理解できてないってこともあるのだろうけど。

彼女は結局どうしたのだろう?

翔太は東京に戻って、品川駅の映像だぁ〜って思ったら、港南の東京都中央卸売市場食肉市場で働いてるってことか。

演技はまだ続けている流れ。テレビには高校時代の自主制作の映画が。

そこに山下さんと繋がる映像が。

そこで知る。彼女と同級生だったことを。彼女は自分のことを知っていたことを。

父親に強姦された娘ってどういう大人になれるのだろう?

母親にも助けてもらえずに居た自分を誰が慰めてくれるのだろう?

きっと氷山の一角のような話じゃないかと思う。

なぜ俳優であり女優だった二人はこの映画のプロデュースをしようと思ったのだろう?何を伝えたかったのだろう?

【映画 人数の町】感想。あぁそういうことか。

その場では気づけないこと

この映画は難しい。

上映前に主演二人と監督の特別対談もあってその時の言葉にヒントがあるが、観ている時には気づけない。

唐突な感じのエンドロール。

部屋に帰ってきて、やっとつながったかも。

荒木監督脚本作品

第1回木下グループ新人監督賞の準グランプリを受賞した作品ってことで完全オリジナル。

初長編作品ってことだけど、いろいろ考えさせられる内容だったと思う。

今の世の中への人々がなんとなくしか感じてない事実。

SNS時代のフォロー数という数。

投稿数という数。

誰が?何のために?なことが多いが、普段そんなことを気にしては居ない。

中村倫也演じる・・・誰?

ちょっとの間だけ青山哲也という男だが、その名前が呼ばれることはない。

借金取りに追われて自分は生きててもしょうがないと思った瞬間、見ず知らずの人間に助けられ、施設に入れられる。

そこは、何も感がなければ「居場所」が与えられて、「衣食住」が提供され、男女の行為も制約がない。

ここを「居心地がよい」と思うか「ここには居たくない」と思うか。

ある意味、宗教団体と変わらない。

何も考えず、ただその団体のために動くコマになる。

ただ、ここは「政治」も絡んできている。戸籍がなくなり、戻れない。

何かを埋め込まれ、脱走ができない。すごい方法だわ。ある意味。

私は石橋静河をずっと妹の方だと思っていたが、逆だった。

妹の立花恵理のスタイルが良すぎる。あぁ「ニッポンノワール」に出てた人だわね。ビキニ姿でずっといたわけだけど、余計なお肉がないわけで。

あくまでもフィクションだろうけど、本当にあったら?

あるのかもしれない。

情報操作の数の倫理を誰かが操作して実社会で居場所がなくなった人に役割を与える。

選挙も当人の選挙権はないが、他の同類の人の選挙権で支持された人に投票する。

実社会では選挙にも行かないようなのであれば人ごと売買するのもありなのかもしれない。

いずれも訳ありが集まる施設に妹の捜索のために入り込む姉。

が、妹は姉の行動を喜べない。そりゃあそうだ。自分のためにそんな場所に来るなんてどうかしているわ。

しかも姉は妹のために自己犠牲をいとわないようにしつけられているのかね。

妹は一番助けてほしい時には何もしてもらえなかったし、今更逃げられるわけないし、実社会に「安心」があるわけでもないのであればなぜ逃げなきゃいけないのかわかんないわ。

妹に行為を持っていると思っていた青山が馴染もうとしない姉を心配しだし、なんか訳のわからない行動に出たわけで。

最後もはっきりとしたことはいろんな解釈があるのだろうけど、「居場所がない」と言っていた人間が「居場所を作りたい」と願ったことでそれが叶ったということなのか?

それでも荒木監督の感性は面白いと思った。

中村倫也も、こういう優柔不断的な男性役がはまり役だわね。

【映画 宇宙でいちばんあかるい屋根】感想。あぁKADOKAWA映画なんだ

久しぶりにホッコリ

先月くらいになって初めて劇場予告を観た作品。

清原果耶と桃井かおりかぁ〜って感じで行ってみたら、良かった。

うん。

あぁ昔で言うところの「KADOKAWA映画」だけど、主演女優が歌ってるし、中学生だし。

でもね、清原果耶は上手いわ。

星ばぁを出来るのは

一昔前なら星ばぁの役は樹木希林さんだろうな。

それでも、まだ桃井かおりさんが演れる。でも、次は?誰が演じるんだろう?

水野美紀、坂井真紀が親だわ。あ、吉岡秀隆も。

なんか感慨深いなぁ〜。ま、桃井かおりがおばあさんなんだから。もっとか。

そんな娘役で主演が清原果耶。

もう18歳なのか。撮影はいくつだったのだろう?

私が初めて彼女の作品を認識したのは「3月のライオン」だった。あれの公開が3年前。

そして、彼女がこれからしばらくは映画に出まくるんだろうな。それでも、彼女の安心感はすごい。

14歳のつばめ。

隣のお兄さんのバースデーカードを夜のせいにして書いて投函した翌朝に後悔する思春期の中学生。

朝の食卓。妊娠している母親と父親。思春期になってからの下の子って微妙な感じ?

隣のお兄さんが伊藤健太郎。うん。ありだね。

学校へ行けば、別れた男子生徒とギクシャク。

唯一の趣味?が書道教室。

書道教室の屋上でキックボードをするつばめ。それを咎めるおばあさん。

キックボードの乗り方を教えてという事で教えると・・・空を飛んでる?

そんな二人の出会いから、星ばあはつばめの相談相手。

星ばあの話しは奥が深い。

中学生ながらも理解していく。

隣のお兄さんが事故って入院。

隣のお兄さんは憧れの存在なのはいつの時代も同じだけど、夏休みになりリハビリを見に行く日々。

星ばあのおかげで勇気が持てたと、なにか恩返しをしたいと言う。

孫の誠に会いたいのかもと探すことに。

ヒントは赤い屋根ということ。

お兄さんも誘って二人で町を歩き回る。

その途中で、別れた同級生の男子と会ってしまう。お兄さんはその同級生がまだつばめのことが好きなんだと気づき、手伝ってくれないか?と誘う。

まぁそんなものだ。

別れた同級生笹川は、自分の家も赤い屋根だということを伝える。

星ばあを連れて行くと、そこに笹川も来るが、星ばあのことは知らないと言う。

が、笹川が実は星ばあの孫の誠だった。

星ばあはその日を境に会えなくなってしまった。

ある時、笹川から誘われてファミレスで話すことに。

笹川はまだつばめに未練たらたらではあったが、引っ越すことになったと話す。

そして、写真を見せる。

なぜ星ばあはつばめの前に来たのだろう?

原田知世の時の「時をかける少女」の現代版ってとこかな?

藤井監督、この前が「新聞記者」ってすんごいごっつい作品だったんですけどってくらいまるで違う感じ。

まぁ「新聞記者」のときも内容よりも優しさを感じた部分は似てるのかもしれないけど。

テーマ曲は

今とあの頃の僕ら

今とあの頃の僕ら

  • 清原果耶
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

透明感があってとても良い。珍しく全部聴いてから席を立ったわ。

【映画 青くて痛くて脆い】感想。タイトル通りの内容だわ

予告からの〜

予告では杉咲花演じる秋吉が変に明るいのが気になった。

そして吉沢亮演じる楓の暗さ・・・

どういう映画だぁ〜と思ったら・・・

大学生のいろいろ

杉咲花は大学生役。ちょうどいい感じか。

でも、秋吉のような女子が同じ教室に居たら・・・嫌だな。

直感的に思ったわ。

楓のような男子学生タイプと同じ反応をするわ。

楓のようなコミュニケーション苦手はわかる。

だから誰にも心を開きたくない気持ちとかわかるわ。そこにつけこむように入ってきた秋吉。

二人はサークルを立ち上げる。

「モアイ」

予告では楽しいサークル。

それがある時を境に変化する。

3年後、楓は一人内定を取った。そして、「モアイ」は別のような団体になっていた。

その幹部に清水尋也演じるテン。近づいて「モアイ」の弱体化のために弱みを握ろうとする。

柄本佑が・・・久しぶりに嫌な感じの役?って思ったけど、最後はやっぱり「いいやつ」なんだよね。

結局、精神的に大人の男になれない楓と平和のためには妥協とかしない理想を押し付ける秋吉。

いびつな関係。

今の時代の映画なんだろうと思う。

Twitterをリアルに使って炎上させたりする。

まぁタイトル通り。

青くて、痛くて、脆い

そう、脆い関係。

【映画 糸】感想。平成の世界観。糸の世界観。

中島みゆきの世界観

中島みゆきのイメージは「昭和」もあるけど、時代時代でしっかりと印象を残しているということなのか。

美瑛の景色、久しぶりに花火を観たって感じ。

大人の世界観

最近の映画には子役の存在が大きい。

一番、気持ちの「肝」となる時間を子役が演じる。

初めて会った中学1年の夏。それでもキャストに子役は登場してない。

高橋連役の南出凌嘉。園田葵役の植原星空。

中学生の男女の特徴が現れているような二人。

女の子の方が精神年齢が高い。しかも家庭内に問題があり、なかなか感情が出ない感じがすごく良い。

一方の男子はまだ小学生の雰囲気が残っている感じで。でも、菅田将暉に流れるような雰囲気があったと思う。

女子の方も・・・目がぱっちりとしていて凛とした雰囲気が小松菜奈に通じる感じで。

幼かった連くんが葵ちゃんを守ろうと男になる。

が、虐待している親なのだけど、子供の家出をきちんと通報し、迎えに来て、それでも彼女を救う言葉を言わない母親。

山口紗弥加だぁ〜。

二人は21になり、連はチーズ工房で心を閉ざした青年になっていた。

同じチーズ工房で働く榮倉奈々演じる桐野香。心を閉ざした連になぜかどんぐりを当てて気を引く。

チーズ工房の師匠が松重豊さん演じる富田幸太郎。

親友の竹原直樹が成田凌。なんか、こういうタイプの男性=成田凌的な感じでいろいろ出てるなぁ〜。

東京で結婚式をすると言うことで初めて東京へ行く連。そこで葵と再会するも、葵にはすでにパートナーの存在が。

まぁそれが斎藤工という・・・。合ってるわ。

登場人物が豪華だわ。

連は香と一緒に住むことに。

役所に書類を取りに行くとそこに葵の姿が。タイミングがいつも悪い。

「守れなくてごめんね」

また手を離す二人。

直樹は1年で離婚し、再婚するという。利子という女性、最初、誰だか本当にわからなかったんだけど。

2011年3月。

東日本大震災が起こる。

平成を物語る上で外せないことになるのだろう。今後も。

連と香は病院に居た。そこで香は妊娠と腫瘍が見つかる。

無事に結が誕生し、3歳。香も再発なく過ごせていたが、連は母子の姿を見て、泣いてしまう。

母は、結に「泣いている人や悲しんでる人がいたら、抱きしめてあげられる人になってね」と伝える。

この映画の肝はこのセリフだわ。ほんと。

学歴だけあっても人として人の痛みをわからない人は大人になって困るだけだわと思ってた。

香は逝ってしまう。榮倉奈々すごいわ。子育て母親が7kgのダイエットってかなり過酷だわ。

だけど、だからすごい涙を誘う感じで。

直樹の妻の利子は東日本大震災を間近で見てしまい、心が壊れていた。

直樹はやりきれない。生きてても死んでるような感じなのだろう。それでも連にしてみたら「生きているだけいい」ってことで。

心が壊れた利子になってやっと誰だかわかった。

二階堂ふみ。大人しいと誰だかわからないわ。毎朝見てるけど(朝ドラね)

葵は自分の足で歩き出そうとしていた。

山本美月演じる高木玲子とシンガポールでネイルの仕事をしていた。

山本美月・・・どんだけ足が長いんだ。Wikipediaの身長欄、どっちかが違ってるのか?山本美月が167cmで小松菜奈が168cmだったの?

山本美月の方が高いイメージ。ハイヒールだったのかな?

それ以上に脚が長すぎる。短パンだったから余計。

腰の位置が高すぎるわ。

そこに男子として高杉真宙ね。彼もこういう役柄が多い感じ。

斎藤工と高杉真宙のキャストがもし別だったら・・・やっぱりしっくりこないものね。

シンガポールで30歳を迎えた頃、二人は成功していた。

が、玲子に裏切られて日本に戻ることになった葵。

連はチーズコンテストに出品しようと毎年試行錯誤していたが、東京の三ツ星レストランで採用されることになった。

二人は東京ですれ違う。

どうしても繋がらない二人。

葵の元に高杉真宙演じる冴島亮太が迎えに来る。

葵はシンガポールに戻ろうとしていたと思うが、そこであるニュースを見る。

それは中学2年の頃、お世話になった「子ども食堂」だった。

倍賞美津子演じる村田節子は「子ども食堂」のきっかけについて語っていた。それは「自分」だと知り、北海道へ。

「子ども食堂」で「おかえり」と迎えられ号泣する葵。

泣いている葵を抱きしめる子供。結だった。

洗い物をしていると結を迎えに来た連が来たことに気づくが、車が行った後だった。

結は連に泣いていた女性が居て、抱きしめたことを伝える。とともにおばあちゃんが「おかえり」って言ってたと。

女性の存在に気づく連。だけど、行ってどうする?

結はそんな連に香のようにどんぐりを投げつける。

連は葵の後を追う。

どこまでも繋がらない二人。

函館港からフェリーに乗ろうとしている葵。

追いつきながらも改変のカウントダウンパーティーの港は人が多くて探せない。

出港。

花火がすごい。

中学の最初のシーンも花火だったのだけど。

花火なんて最近見ることないから良かったわ。

二人は・・・

糸の楽曲の世界観そのままのストーリー。

エンディングの「糸」は菅田将暉✗石崎ひゅーい

菅田将暉より石崎ひゅーいのイメージだったけど。

まぁ美男美女だらけの話。

片寄涼太もちょっとした役で居た気がする・・・ほんとにちょっとした役。